場面は変わって佑苑。らぶれたー(果たし状)を読んだ後、妹の教室へと向かう。妹は、佑苑より2つ年下。
龍之介高等部一年なんだ……にやり。
佑苑わー、なんですか?
愛美範疇に入った(笑)
GMとりあえず、教室についたよ。
佑苑「双葉います?」
GM/双葉「あ、お兄ちゃん。お兄ちゃーんっ!?」急に隠れて、「双葉は今、いません」
一同(笑) かわいぃ〜。
佑苑(笑)「いないじゃないか。」
一同(笑)
GM甘い……。
佑苑……とりあえず一安心して帰っていきますよ。
GM/双葉すると後ろから「お兄ちゃん、怒ってない??」
佑苑「いや、別に。その程度のことだったらいいですよ。これで本当に人質に取られていたらどうなっているかわかりませんけど。」
GM/双葉「え? わたし、人質だよ?」
佑苑「わかりましたっ。」
GM/双葉「体育館に必ず来てね、お兄ちゃん。」
佑苑「はいはい、16時に行くから待ってて下さい!」
GM/双葉「は〜い♪」
ゆかり甘いんだ……。
一同あ、あ、甘いぃぃ……。
GM/双葉「最近、お兄ちゃん全然遊んでくれないし〜。」
一同ううわぁぁぁぁぁ。
べるな私が代わりに。
龍之介やめとけー。(佑苑に)襲撃されるぞ。
一同(笑)
GM/双葉「絶対、絶対来てよね♪」
佑苑「はいはい。」
GM/双葉「蒼馬お兄ちゃんと待ってるから。」
一同……蒼馬お兄ちゃん……。
龍之介もうだめだ、家族ぐるみの付き合いだ……。
一同(笑)
場面は変わって、愛美。放課後のコピ研。大学に進んだコピ研元部長の中条が訪ねてきた。愛美は扇子をはためかせ、穏やかでない心中を隠している。
GM/中条「やぁ……随分、落ち着かないけれど何かあったの?」
愛美「……別に……。先輩こそ、どうしたんですか?」
GM/中条「大学ってのは暇だからね。」
愛美「まぁ……そうかもしれないですけれど……。」
GM/中条「大学から機材を持ってきたんだ。手伝ってくれないか」
愛美「はい、わかりました。」
GMちょっと知力判定をどうぞ。
結果は、プラスマイナス0。
中条と愛美が階段を下りていくと獣のような唸り声が……。
愛美(非常に厳しい声で)「先輩! 何か聞こえませんか?」
GM/中条「え?」
愛美「昔聞いたような感じがするでしょ?」
そういう間もずっと唸り声は続く。
GM/中条(はっとして)「僕じゃないよ、僕じゃないよ!!」真剣そのものですね。「もうあの力は使えないはずだから。よく憶えてないし。」
愛美とりあえず(中条を)自分の後ろに下がらせます。
GMそうすると……。下から少しずつ影が見えてきますね。
愛美「先輩、上にいった方がいいです。」
GM/中条「でも……江島くんは?」
愛美「機材は後で持っていきます。」
GM/中条「そうじゃなくて……江島くんは? 逃げないと!」
愛美「大丈夫。とりあえず、この場は止めますから早く。」
GM/中条「……わかった。」といって上に逃げていきますね。
中条が階段を駆け上った瞬間、影が具現化した。愛美の目の前に。
GMかなりのスピードで具現化したね。鬼の面を付けてます。
愛美狙いは私かな、それとも通り越した所を見てるのかな。
GM逃げてるのを追いかけてるから間違いない、中条先輩だね。
愛美「先輩、早く逃げてください!!」
GMその言葉にはじかれるかのように、鬼が君に突進してくる。
愛美避けない。どうぞ。
GMそれならば、うりゃ、って君を乱暴に押しのけて壁に叩きつけるようにして上へ登っていきます。
愛美追いかけます。
GMじゃ、敏捷力で。
愛美うぅぅぅぅわぁぁぁぁ。−3!
GMちょっと追いつけないですね……。
愛美が追いついた時、鬼の面は中条の首を締めていた。
愛美あぁ、もぅ、何ができるんだ、私に……。鬼の面の正面に回りこめます?
GM回り込めますね。
愛美じゃ、[超能力阻止]……−6。
GMう〜ん。ぎりぎり耐えた!すると中条の体が鈍く輝き、力がすーっと奪われていくよ。
愛美だめだぁぁぁぁ!!もう一度、[超能力阻止]行きます。
GMぬぅぅぅぅぅぅぅ。阻害されたかのように「ばちっ!」と火花を放って光が急速に消えるよ。すると、鬼が慌てて飛び退っていく。
愛美「……。」
GM「オマエモォォォォォ……!!」と言って逃げていく。
一同(笑)
愛美中条先輩のところに駆け寄るよ。だって、ばちっって、はじかれたって事はそこら辺に「ばーん」って飛ばされたってことでしょう。(笑)
GM/中条「だ、大丈夫。」って言って何とか起き上がる。
愛美「大丈夫ですか。」
GM/中条「それにしても今の……。」
愛美「今、どんな風に感じてましたか?」
GM/中条「"元老"の力がすごく思い出されて、それが途中で急速に消えていったような感じ。」
愛美「ひょっとして、今、……使える、かも……しれない?」
GM/中条「やってみよう。」って言って目をつぶるよ。
――お願い、使えないと言って!!
「"元老"の力は自分の望んだ通りにする力。しもべたる"幻狼"の……。」
周りの景色がすーっと色を失う。
見慣れたコンピュータ室の中に狼がすーっと現れ、消えた。
GM/中条「力を思い出したみたい、だな、これは……。」
愛美「……。」
GM/中条「皮肉なことだけど。」
愛美「どういう風に使うかはお任せします。ただし、間違えた……。」
GM/中条「所詮、大学生活には何の役にも立ちそうにないからね。だから、まぁ、無視しておくよ。」
愛美「また、襲ってこないとも限りません……身の回りには十分ご注意を。」
GM/中条「逆にこの力のおかげで逃げおおせるくらいはできるかもしれないからね。それにしても、ここは厄介な所だね。」
愛美ここ、ってのはどこを指してるの?
GM&佑苑蒼明学園。
一同(笑)
愛美「厄介ですね。」
GM/中条「でも、君はその厄介事が楽しいんではないか?」
愛美「あら、わかりまして?」
GM/中条「やっぱり、僕には扱えきれそうにないな」
一同(爆笑)
愛美(背中をぽんとたたいて)「今ごろ気づいてちゃ、だめじゃないですか」
GM/中条「それじゃ機材を運んでこよう。」
愛美「はい。」
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