3.
さて、場面は変わって、鬼堂。
鬼堂君島は寮生?
宗祇愛知から通うのは……。
鬼堂単身赴任かな、って。
GMあ、放課後にする?
愛美性格的には放課後かな、っていう気がする。そんなに時間が残っているわけでもないし……あ、でも、君島くんへの思いがどれくらい占めてるかにもよるか。
GM(少しのジェスチャー)こんぐらいが君島くんで、(残り全部のジェスチャー)こんくらいが……。
一同(笑)
生徒会室を飛び出した鬼堂は、君島のクラスに向かう。
鬼堂「君島はいるか。」
GM/同級生「君島? ……あれ、いたのにな……。」
ゆかり来てはいたのね。
鬼堂じゃ、風紀委員の会室とか剣道部に行って見ましょう。
GM会室はいません。道場に行くと素振りの音が聞こえます。
鬼堂誰かわかる?
GM君島くんです。
鬼堂「君島っ!!」
GM/君島「あ、どうも……。」
鬼堂「ここをやめると言うのは本当か。」
GM/君島(ちょっと困ったような顔をして) 「たぶん……そういうことになると思います。」
鬼堂「理由を聞かせてはもらえぬか。」
GM顔をそむけて、だまっちゃってるね。
沈黙が一帯を支配した。開け放たれた窓から、風が入る。いつもなら心地よい風も、今はただ重苦しい。
「……両親が、ちょっと……。」
顔を背けたまま、君島は独り言のように呟いた。
「……離婚するかもしれません。」
鬼堂「そうか。」
GM/君島「まだどちらに着いて行くかは決めてないんですけど。」
鬼堂「それが原因でここにいられなくなるのか。」
GM/君島「さすがに、ここ高いですから。」
宗祇そうか、学費を払って入学している人、いたんだ……。
一同おぉっ。
鬼堂「奨学金制度も活用できる。」
GM/君島「それも考えてはいるんですけど。間に合うかどうか。」
鬼堂「今からでも遅くない。」
GM/君島「そうですね。まぁ、何とか。」と頷いてはいる。
鬼堂「風紀委員も人手が足りん。お前のような若輩者でも……。」
一同(忍び笑い)
鬼堂「人数が減るのは痛い。」
愛美素直じゃねぇーなぁー!
一同(笑)
GM/君島(にっこり笑って) 「そうですね。僕がいないと委員長無茶するだろうし。」
一同(笑)
鬼堂ぴしっ!(竹刀で叩く音)
GM/君島「痛ってぇー! 何するんですか!」
一同(笑)
鬼堂「口が過ぎるぞぉーっ!!」
鬼堂は、照れ隠しに話を強引に変えることにしたようだ。
鬼堂「で、……身体の調子はどうだ。」
GM/君島「それなんですけど、変なんです。あのー、僕、"聖戦士"になって不思議な力を使ったじゃないですか。あの時は、二刀流の剣が僕の力を高めてくれたわけなんですけど。それが、あの、今でもできるような、そんな感じなんです。」
鬼堂「今まではできなかったのか。」
GM/君島「えぇ、あの後はまったくできなかったんですけど。……実際にやる気はありませんけど。」
鬼堂「やる気はないのか。確かめてみようとは思わないか」
GM/君島「えぇーっ!! でも……」
鬼堂君島に寄って、かけてある竹刀を取って「ぽんっ」(渡す)。
GM/君島じゃ、ぱしっ、と取って。「本当にやるんですかーっ!」
鬼堂「あの事件、お前一人のことではすみそうにない。どんな小さなことでも確かめておくに越したことはない。」
GM/君島「わかりました。でも……また変なのになったら……。」
鬼堂「その時は俺が叩きのめしてやる。安心しろ。」
GM/君島「後で聞いたんですけどあまり趣味のいい格好じゃなかったって。」
一同(爆笑) あ〜ぁぁぁぁぁぁ
鬼堂「誰もお前のことを『天誅仮面』だとは言わない。」
一同(爆笑)&拍手
GM/君島「先ぱ〜いっ!!」と泣きそうな顔で。
叶これで殺意が芽生える(笑)
龍之介悪夢……。
GM/君島すっごい情けない顔して、 「お願いですからその呼び名は止めてくださいよ〜。」
佑苑覚えていたんだ、『天誅仮面』……。
宗祇マスク・ド・天誅。
GMいやぁーっ!! そんなのいやぁーっ!
ゆかりやっちゃったよ……。
この辺り、よく分からない方々は"聖戦士"をご確認くださいませ。
さて、話を本筋に戻して。(汗)
君島と手合わせをする鬼堂。確かに君島は二刀流を操っている。鬼堂には及ばないが少し強くなったようだ。
GM/君島「どうです? やっぱり……。」
鬼堂「お前の言ったとおりだ。」
GM/君島「どういうことなんでしょうか……?」
鬼堂「詳しいことには俺にもわからん。」
GM/君島「この間の鬼の面……やっぱ、ちょっとセンスの悪い……。」
鬼堂よっぽど、気にしてんだな、お前!
一同(笑)
GMだって、『天誅仮面』だなんて思い出させるから……。
佑苑マスク・ド・天誅。
GMやめてぇぇぇぇぇ!
一同(笑)
佑苑天誅だなんて書いて置いていくからだ(笑)
GM/君島「あれは、俺のせいじゃないですぅ!」
龍之介お前の趣味じゃないのか!
GM/君島「ちがうぅぅぅ。」
ゆかりどこからともなく突っ込みが(笑)
GM/君島「あの時確かに何かが吸い取られていくような気がしていたんで す。でも、俺、必死に抵抗したような気がして。その後はもう 気を失っていたんですけどね。」
鬼堂「むぅぅぅ。あの男もお前から何かを吸い上げた後、……」と事件の概要を話をして。「苦しんで逃げ出していったんだ。」
GM/君島「『天誅仮面』になるのがそんなに嫌だったのかな?」
一同(笑)
鬼堂お前から持ち出してどうするよっ!
GMだってぇぇぇ〜。
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