GM/ノア「現在、叶委員長の…。」
佑苑やっぱり!!
一同(笑)
GM/ノア「…発信機の信号が途絶えました。」
宗祇「最後の発信はどこからだ。」
佑苑病院(ぼそっ)
一同(笑)
龍之介もう、病院&点滴っていうのが頭から離れないね。
宗祇「最後に発信があったのは?」
鬼堂大雪山山地。
一同(爆笑)
ゆかりだからぁ〜。
一同(爆笑)
龍之介なんで…。
GMなんで北海道までいくんだよっ。
GM/ノア「蒼明第一公園です。」
宗祇ここからの距離は?
GM歩いて10分くらいかな。
愛美「消失なの?」
GM/ノア「消失です。突然、途絶えました。」
鬼堂「……電池が切れたか?」
GM/ノア「故障などによる信号の遮断ではありません。」
生徒会役員バッチ型発信機は、蒼明学園都市全体をカバーする。
ゆかり「まずは現場に行ってみなくちゃわからないけど。」
佑苑「あ、ノア、ノア、ノア。急に話をかえてすみません。明日、体育館って空いてますか?」
GM/ノア「すみません。どちらの体育館の使用状況でしょうか。」
佑苑どこ、指定されたんだっけ?
愛美どこも指定されてないよ。
佑苑「……。まぁ、いいや。」
GMこれだけじゃ、約束を果たすのは無理でしょう。
佑苑確かにねぇ。
GM各等部にあるしね。
龍之介プレイヤーの俺らは、わかってるけど。キャラクターは意味不明だろうな。
愛美「佑苑くん、どうかしたの?」
佑苑「いや、非常に頭の痛いことが…。」
宗祇「頭痛なら都筑に見てもらえ。」
ゆかり「さっきの犬の話だけど。。。」
ノアに各監視カメラの状況を確認してもらうゆかり。
やはり、監視カメラには何も写っていないようだ。
報道委員会から送られてくるデータの中にもその手の噂はない。
愛美「藤家狭霧って、どんな子?」
GM/ノア「藤家狭霧。2年E組。部活、委員会には無所属です。」
取り立てて目立つような事項はないようだ。
愛美「みんなして行きましょうか…第3項が発令されていないからエレキ・カーが使えないのが玉に瑕ね。」
GM/ノア 「叶委員長が誘拐されたということであれば、発令は可能です。が、査問会のことを考えると得策ではないかと。」
宗祇「まだ、確認が取れていない以上…。」
GM/ノア「承知いたしました。」
佑苑「あの人の場合、どこで何やってるかわかりませんからね。」
愛美非常にこわばった顔で「ひょっとしたら…………。点滴受けてるかも。」
一同(笑)
場を和ませてみるが、自分の引きつった顔はどうしようもない。
私の勘違いだと思いたい。
鬼堂愛美さんの方に少し歩み寄って、小声で話します。「あ、江島くん。」
愛美こわばった顔で振り向く。
鬼堂「魔術師の館に行ってだな。」
愛美「あら、珍しいわね。鬼堂くんが魔術師の館に行くだなんて。」
鬼堂「<正義>を返しに行った。ま、そこでな。」
愛美「<正義>、返したの?」
鬼堂「いや。」
愛美「ふーん。」
鬼堂「江島くん。」
愛美「?」
鬼堂「君の身に何かが迫っていると奴は言っていた。それが何かまではわからないが。」
愛美「そう。」
鬼堂「後。紀家のことを云々と言っていた。敵になるのか、それとも味方になるのか。俺にはいったいどういうことなのかわからん。だが、君には話しておこうと思って。」
愛美「ご忠告痛み入ります。」
鬼堂「それだけだ。」
愛美「ありがとう。」
やっぱり、これは、私が引き起こしたのね。
もし本当に"裏生徒会"に引き込まれているのなら……。
―――狙いは、私。そして、みんなを襲うつもり……。
愛美は余計な想像を振り払うように小さくかぶりを振った。
© 1997 Member of Taisyado.