次は龍之介。
いつものように女の子に囲まれて、すごしている龍之介の耳に……。
GM遠くから女性の叫び声が聞こえたような……。 龍之介だぁーーーーーーーーーーーーーっしゅ!! 一同(笑)
走っていくと龍之介と同じか、少し年下の女の子がおぼろげな狼みたいなものに襲われている。
龍之介近づいていって、とりあえず……石投げる。 GMスコッ。通り抜けちゃったよ。 龍之介「ありゃ? 何だ?」 GM狼さんが気づいたみたいで、こっちを見てうなってます。 龍之介「参ったな……。」 佑苑やっぱ、ここは<恋人たち>か? GMみんなが駆けつけてくるまでには、だいぶ時間がかかるからね。 龍之介すーーーーーーーーーーーっごい、嫌だなぁ…。 愛美でも、<恋人たち>が女だってこともあるじゃん。 GMどうする?  龍之介(迷) 呼びたくなぁぁぁぁぁぁいっ!! GM迷っているうちに狼さんが襲ってくるよ。
「ちっ。俺の顔に傷でもつけようってのか〜?」

攻撃は何とか避けたものの、このままじゃ持たないのは明白だ。
「こんなときに、鬼堂でもいれば、少しは役に立つのに。あいつも、気、利かねぇよな…。」

龍之介の力は、じわじわと相手を弱らせていく力。
鬼堂の力は、一撃で相手を倒せる力。

「ちっ。」

目だけであたりを見回した。

「誰もいない、か。」
龍之介「おいおい、ちょっと待ってくれよ」と言いながら、彼女の元にいこうとする。
誰もいないことを再度確認し[生命力奪取]を使うが、術そのものが効いてないようだ。
GMじわりじわりと狼が近寄ってくる。 龍之介じゃ、そいつを見たまま女の子に近寄って行って、……みんなに連絡。と、同時に大声で「誰か来てくれーー!」って叫ぶよ。 GMそうすると悔しそうに狼が「あぉ〜ん」と鳴いて消えます。その後、野次馬が「どうした、どうした?」と駆けつけました。 龍之介「彼女が倒れてたんだ、運ぶのを手伝ってくれない?」 GM/野次馬(疑いのまなざし) 龍之介はぁ〜ん!? ちょっと待て、ちょっと待て、みんな。君たちの目が何かを語っているが、とにかくそのことに関して 俺なりの弁明をさせてほしい。俺がここに来た時には彼女は既に倒れていたんだ。ほ、ほら。衣服に乱れはないだろ? と、いうことで、手伝ってくれよ……。 宗祇状況証拠から有罪。 龍之介うわぁ〜。 一同(爆) GM被告天草龍之介は、以前にもこのようなことがあった。 鬼堂よって、何となく有罪。 一同(笑) GMうわぁ〜 龍之介ひどいや〜。全然公平じゃないよ。裁判官の嘘つきー GMここで紀家くん登場。「何かあったと思うんだけどなぁ〜」 龍之介「こら、紀家! お前……」 GM/紀家「本当に何にもしてないんだね。」 龍之介「してないよーーーー!! 仲間じゃないか…」 GM/紀家「じゃ、僕が保健室に運ぶよ。」 龍之介「いっしょに行こうかと思うんだけど。」 GM/紀家「ま、僕がついていれば大丈夫か。」 一同(笑) GM/紀家「監視にもなるしね。」 龍之介…裏切ってる…。 GM/紀家「何が裏切っているんだよ。」 龍之介お前なんか、お前なんか、お前は。くそっ。お前だもんな、所詮。 GM/紀家おい。
保健室までの道すがら、状況を説明する龍之介。
龍之介「最初は彼女が襲われていたみたいだけど、良くわからない。俺が行った時には本当に倒れていたから。」 GM/紀家「本当に倒れていたのはわかったから、その腰にまわす手はやめようね。」 龍之介「ちっ!」 一同(笑)
二人は保健室に到着するが、保健委員長のゆかりも、保健の先生もいない。 とりあえず女の子をベッドに横たえた龍之介は、みんなに状況を知らせようとメンバーに連絡を取った。

そして……。
GMき・ど・う・く〜ん♪ 鬼堂むむっ。
放課後、剣道部で練習をしている鬼堂。
君島は、最近、鬼堂に自発的に練習を申し込んでくる。
[聖戦士]の事件以来、鬼堂への憧れはさらに増しているようだ。
鬼堂踏み込みがあまいっ!!ぴしっ。 一同(笑)それでもだめか…(口々に) GM君島くんは、あの事件の後、かなり腕があがったよ。 鬼堂5本に1本はあたる? GMそれくらいかな。 龍之介すごいな……剣道部の中でも結構レベル高い方じゃない? 鬼堂次期主将(ぼそっ) 一同(笑) GM/牟田 「こりゃ、君島くん、次の副主将かな。どう思う? 鬼堂くん。」 鬼堂「まだまだですな。」 GM/主将「相変わらず厳しいなぁ〜。あ、そうそう。僕、来年主将はやらないから。」 一同沈黙………(爆笑)
「鬼堂くんと牟田主将って同学年だよね…。」
「譲られるのってやだよね〜」
などと口々につぶやいている。
鬼堂トップには立ちたいし、でも何かけじめはつけたいし……。
「あいつの前で誉めるのはやめてください。つけあがります。」
GM/主将「まぁ、そうだけどね。たまには誉めてあげないとだめだよ、鬼堂くん。」 ゆかりここで「アメとムチ」が完全に成り立っている。 龍之介すばらしい!! 佑苑ムチ、ムチ、ムチ、ムチ、ムチッ!! 宗祇アメは見せつけるだけ? 一同(笑) GMそれ、全然役に立ってない。
――なぜ、主将はあんなことを…いきなり。

考えながらも、後輩の稽古をつける。
これくらいのことであれば、全力を注ぐ必要はない。

――う〜む……よくわからん……!?

剣道場の片隅に透き通った犬が一匹。
敵意を持った目でただ鬼堂だけを見つめている。

周囲を見渡すが、他に気づいている人間はいない。
鬼堂一通り練習が終わった後に「ちょっとすまん。」と言って、犬の方へ向かうよ。 GM犬は、ずっと鬼堂くんをじーっと見てるよ。敵意のこもった目で。殺意は感じられないけれどね。 鬼堂小声で「何してる!」 GM無反応ですね。 鬼堂「ここは、お前のくるところではない! 失せろ!」
GM/君島「あの、鬼堂先輩……。」 鬼堂「どうした?」 GM/君島「そこに、犬か何かいるんですか?」 鬼堂「見えるのか?」 GM/君島「はい。すごくぼんやりとですけど……。これ、幽霊なんでしょうか。」 鬼堂「わからん。だが、お前は手を出すな。」 GM/君島「はい…。」 鬼堂では、竹刀を軽く動かして、ふっ、と。(犬にあてる仕草)
犬の身体が空中に跳ね上がった。

――くっ!!

牙が身体に深く沈みこむ。

――内臓を噛み砕こうと言うのかっ!
鬼堂「うぅっ……。」
激しい痛みに思わずうめき声をあげる。
GM/君島「せ、せんぱい!? こ、このーーー!!」
君島の攻撃は気合だけが空回りし、空振り。
その上、攻撃を避けきれずダメージを受けている。
鬼堂「お前は手を出すなっ!!」といいつつ、フェイント即攻撃。
鬼堂はこの回から、フェイントのレベルを1つ上げてレベル20になっている。これも稽古の賜物であろう。
(GM:ぐはぁーーーーーーーーーっ
だが、鬼堂の攻撃には手ごたえがない。
鬼堂「なにっ!?」 GM「くぉ〜ん」と泣き声を残して犬はすーっと消えていきます。 鬼堂「何だったんだ、あれは……。」
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