1.
時期は、二月下旬。
鬼堂が武道場にいると、女の子――斉藤澪が飛び込んできた。
GM/澪「委員長、大変なんです! 君島くんが! 他校の生徒に絡まれて……」 鬼堂「なぁにぃっっ!! 場所は!?」 GM/澪「商店街です。」 鬼堂面だけとって、防具をつけたまま、竹刀から愛用の木刀に持ち替えて。 一同うおぉ〜っ。 鬼堂君島、待ってろ! 今行くぞぉぉぉぉ!!
現場に駆けつけた鬼堂。
いつも説得で帰らせるのだが、君島の説得が通じなかったようだ。
GM人だかりの中、「おらおらおら、ふざけんじゃねぇ〜よ。えらぶりやがってよ。」とか言ってる。 鬼堂きっさまら、何をしているっっっ!! GM君の周囲から人が、ざわざわっと離れていく。で、男が4人くらいいて、その中にうずくまっている君島くんが見えるね。 ゆかり鬼堂くんのことを知っている人は、いないのかな? GM/エキストラ「風紀委員長だ、風紀委員長だ」ざわざわざわ……。 ゆかり/エキストラ「可哀想に、風紀委員長が……。」 GM「風紀委員長だとぉぉ〜? 仇討ちかぁ〜?」
って言ってる。
鬼堂「仇討ちだと? うぬぼれるな!! 俺は害虫を排除しに来ただけだ。」 GM/害虫1「害虫だと? ふざけやがって!!」 鬼堂ビシッ!(木刀を突きつける)
「ここで大人しく帰るなら良し。しかし、これ以上手出しをするというなら、腕の2〜3本は覚悟してもらうぞ。」
GM「ふざけるな!!」と言って、殴りかかってきます。
さすがに、人前で能力は使えないし、失敗するわけにもいかない。
だが、所詮ちんぴら相手に(笑)鬼堂が負けるわけがない。
……防具つけてる鬼堂に、殴りかかる奴が悪い(苦笑)
GM/害虫たち「くっそぉ……こいつ、強ぇぇ。」 鬼堂「それが分かったら、とっとと行け。」 GMいっせーのーで。……覚えてやがれ!! 一同(笑) 宗祇何とお約束に忠実な! ゆかりしかも、いっせーのーでってまで(笑) GM/澪「正、大丈夫?」 鬼堂手を差し伸べて、起こして。
「馬鹿者がぁっ!! 貴っ様、風紀委員の名を汚しおって!!」
GM/君島「すみません。……澪が知らせたのか?」 GM/澪「うん。だって、正がやられてたから……」 GM/君島「余計なことをするなって、言ったじゃないか……」
って、ふらぁ〜っと立ち上がり、「どうも、すみません。」
鬼堂「うむ。」
何か、ちょっと調子が狂うのだが……(笑)
GM/君島「じゃ、帰ります。」と言って、去っていく。
――うむ? あれはどこかで……

君島に、女生徒が声をかけている。
目を凝らしてもう一度見たが、雑踏に紛れて何も見えなくなった。
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