7.
GM階段を駆け上って逃げる彼女の前に"紅男爵"がふっと現れます。
「きゃっ。」
"紅男爵"が芹を捕まえると、光が屈折したように二人は消えます。
地下の部屋から出ていった愛美は、舞台裏から暴れるような音を聞きつけて来た鬼堂と出会う。
地下の部屋のモニターには、芹を抱えて進む紅男爵が見えるが、それに気づいた"紅男爵"がカメラを一睨みすると、そのモニターは砂嵐になる。
しばらくするとモニターは元通りになり、手を振る愛美の姿が映る(笑)。
龍之介腕時計に向かって、「愛美ちゃん、どうした?」
愛美「"紅男爵"を追っかけてきたんだけど、見失ったわ。」
と言いながら鬼堂くんを、こういうことなのって感じで見る。
GMそうすると、他のモニターに唐突に"紅男爵"とすでに気を失ってる芹ちゃんが現れる……客席から舞台へと向かってるよ。
愛美「……舞台かな、と思うんだけど?」
龍之介「いるいる。」
愛美「じゃあ。」って言って行く。
GMどこから行くの?
鬼堂俺はそのまま客席から。
愛美私は、戻って舞台の袖から。
GMうわぁーー! 挟み撃ち! しまったぁ!
そうすると、今から、ステージに上がるって所で、二人が回り込んできます。でも、"紅男爵"は無言で芹を担いだままステージへ上がっていく。
ゆかり止めようと機械を動かすけど。
GMダメ。戻すけど、また、動いていっちゃう。
ゆかりじゃ、せり上がり使って舞台に上がります。で、"紅男爵"を触れる?
GM触ろうとするとすり抜けるよ……びっくりしたから恐怖判定。
地下にいた委員長たちは皆、せり上がりで上がって舞台上にいるため、全員で恐怖判定。
失敗した鬼堂は8ターン朦朧。(苦笑)
愛美すり抜けたのを見て[アンチ・サイ]やってみたいんですけど。
GMどうぞ。
愛美阻止!!……−6
GM幻影が消えます。
ゆかりと言うことは、この場にはいないんだね。
GMうん。幻だったみたいだね。
有子がそろそろ何か反応があるんじゃないか、とビー玉を確認するが何もない。
龍之介じゃ、ビー玉に向かって、
「<魔術師>! 何やってるんだ! さっさと助けに来いよっ!」
GM「助けなど来ない。」
……で、位置的にあなた(と鬼堂を指す)が一番近いんで避けて下さい。電光が飛んできます。
鬼堂ひらり。遅いわぁーーっ!!
GM「第4幕は失敗か……。」
すると側に歌姫が現れます。姿はさっきと全然変わってないね。
「やはり足らない、足りないぞ! 足りないんだ!!」
声が若返ってるような気がする。
「もっと恐怖がないと彼女は歌ってはくれない!!」
愛美「香具坂くんね、あなた。」
GM…………(沈黙の後)何事もなかったかのように(笑)
一同(笑)
GM「君たちが邪魔してるんだ、君たちも同じような能力を持っているせいで、恐怖が足らないんだ。君たちがもっと恐怖してくれれば、彼女は完璧な姿を取り戻すんだ、歌姫として!」
という声はもう香具坂くんですよ。
愛美「力を使って、自分を死んだように見せたわね。」
GM「ばれたか……ヒーリングのちょっとした応用さ……ばれてしまったね。でも、君たちをじわりじわりと殺していけば、その恐怖で彼女は固定化する……"裏生徒会"で学んだこの技術で。」
愛美「"裏生徒会"のことを暴露してくれて有り難う」
GM「言ったところで、どうせ君たちは死ぬんだからね……僕は“修理職”(しゅりしき)」
『修理職』っていうのは、皇居などの修理造営を司る役所、屋敷などを作ってしまう感じの職業だね。
有子んー、んー、んー。
GM「君たちは絶対ここから逃げられない。どんなにあがいても君たちはもう殺される運命なんだよ。」
愛美「運命なんて、私たちの力で変えてみせるわ。」
GM「なら、変えてみせてくれないか。」
というわけで、戦闘開始です。
© 1997 Member of Taisyado.