- 山出し編:2日目 その1 -
《いざ、下諏訪へ》

何度か目が覚めるものの、最終的には7時に起床。
このホテルは、朝ご飯が無料で結構しっかり食べられる。感謝感謝です。

チェックアウトして、朝ごはん。食べたらすぐに、松本駅に向かいます。

地面がしっとり濡れてます。
どうやら、明け方に雨が降ったみたい。
駅へ向かう間もぽつぽつと降ってきました。

やばいなぁ、私、傘、持ってないんだよね……でも、きっと大丈夫。
だって私ツイてるもん。

そういい聞かせて、駅まで少し早足で歩きます。

松本駅に到着。
電車を待ちながらポメラでレポをつくっていると……

「列車が参ります……」
「あ、やばっ!!」
「各駅停車 長野行きです」

しまった! 逆だ!!

「お乗り間違えのないようにお願いします」

とアナウンスしていますが、すでに電車は発車しています。

おいおい。……まぁ、いいや。

田沢駅(次の駅)で降りて事情をはなしたところ、

「まぁ、逆向きに乗って松本に向かってください」

私が行きたい下諏訪へは松本から「中央東線」を使います。
間違えたのは「中央線」。

……。

名古屋方面に乗ったなら、塩尻で乗り換えて下諏訪に行けたのに。
長野方面へ間違っちゃ、戻るしかありません(笑)

というわけで、40分待ち(笑)

まぁ、よいのです。
これも旅の醍醐味だから。ポメラでレポも作れるしね
(←昨日は真澄で電気つけっぱなしで寝てるので、1行も進んでない…)

改札のない駅で、切符販売以外は無人。
待合室にはストーブがおいてあります。
間違ったけれど、なんだかほっこりする風景で、これもありかな〜って。

乗り遅れることもなく、松本駅にもどり、今度こそ下諏訪へ。

「ん?」

案内板に、特別列車がありました。
岡谷、上諏訪を経由するので、路線は間違いない。

「でもなぁ、下諏訪は、止まらないかもな……」

とりあえず、ホームに行って確認するか。

ホームに下りた瞬間、アナウンス。

「この列車は下諏訪には参りません。下諏訪に行かれる方は、1番線…」

おぉっ、ラッキー、よかったよかった。
すぐに、1番線へ。

この時間を使って、ポメラでさっくりとレポ。
そして、レポがオンタイムになったところで、普通列車の到着を告げるアナウンス。

さ、今度こそ、出発〜♪

《下諏訪駅到着》

駅を降りると、今年も岡谷太鼓がお出迎えしてくれました。
祭り太鼓だけで、もうすでに、気分は「お祭り♪」。

残念ながら、小雨がぱらぱらと。
傘を買おうかと駅のロータリーにある売店へ向かいました。

「傘、いくらですか?」
「500円です。」

商売上手ですよね(笑)
ということで、悩みましたが買いませんでした。
もし、降ってきたら、パーカーのフードかぶるもんっっ。

代わりに買ったのは、今朝の朝刊。
一面トップ記事は、御柱祭。昨日の木落としです。

さて。少し早歩きで目的地の木落とし坂に向かいます。
本当は、ひとっぷろ浴びて行こうかと思ったんだけど、それは帰りにすることにして。

もう、なんだか、血が騒いじゃって……すたすたと歩き始めました。

え? 場所、わかってるのか、って??
んにゃ。(笑

行ったらなんとかなるだろう!!

どんどんと、下社春宮に向かって歩きます。
あ、もちろん、だいたいは分かってるんですよ?
以前、一度だけ行ったことがあって……その時はタクシーだったけど……

住宅街の中、車両規制されて歩行者専用道路となっている生活道路をずんずんと進んでいきます。

小雨のせいもありますが、スタートが出遅れてますから(笑)

歩いている途中で、後ろにいた観光客の方が話してるのが聞こえました。

「なぁ、こっちで本当に合ってるの?」
「さぁ? 先頭が進んでるからそうだろう。どこが先頭か分からんけど」

だよね、だよね。こんな住宅街抜けてたらそう思うよね。
私も不安だし。

「でもさ、なんか、あの人、わかってるぽくね?」
「あぁ、あの女の人? なんか、知ってそうだよね。」
「観光客、っぽいけどさ。」
「知ってそうだよね」

……それって、私?

それとなく、周囲を見渡してみると、ご夫婦とか恋人同士とか、法被着た方とか……。

観光客っぽい女性って他にいねーよー!!

ちょ、ちょっと、私、場所わかんないんですけど!?
先を急ぐ振りして、足早にその場を立ち去ります。
いや、ほんとに急いでるんだけどね。

みなさん、石段を上がっていきますが、私は、迂回して春宮の裏手へ。
石段は、国道142号線への通り抜けルート「慈雲寺」の参道。石段が120段以上もあるらしくって、とてもとても……

え? やっぱ、わかってるって!?

いやいや、昨日、偶然、手にしたチラシのおかげなんです。
下諏訪からお宿に戻ってきたら、優しげなピンク色のチラシが置いてあって、思わず手に取ったら下諏訪のガイドだったんですよ。

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