- 初めての御柱祭 -
《下諏訪駅付近》

見えてきた!

「危ないぞー!!」

厳しめの声がとぶ。
長持の後方に見える大きな旗、旗、旗。

「綱がくるから下がって!」

曳行の始まりです。

「まだ、綱だろ? 柱までまだまだ先だなぁ」

とどこからともなくつっこみが(笑)

確かに、本体はまだまだずっと先。
それでも、かすかに聞こえる木遣りの声に、どきどき……

「ヨイサ!」

しばらく、曳行は小休止。

「この綱300mあるでなぁ〜」

ほんとかよ!
300mという長さに陸上トラックしか思い浮かばない私。
トラック3/4周分の綱で引っ張るってどういうこと?

そして、また木遣りが鳴くと。
曳行が始まります。

ぼーっと見ていた私の目の前を旅行者の女性が通り過ぎていきました。

へ?
いいなぁ。次回は引いてみたいなぁ…。
うんうん。7年後はきっと!

決意を新たにしたところ
曳き綱がついたまま「誰も曳いてない」綱が私の胸の前を通りました。
たまにあるんですよ、曲がりたいときや少し寄せたいときに、ぎりぎりを曳くことが。
どうもそれに当たったみたいでして。

きづいたら、それをつかんで曳いてました(笑)

「ヨイサ!」

掛け声もためらいがちですが。。。

「あの……曳いていいんですか?」
「12時になったらお昼休みになるからその間にゆっくりあなたが引いてる柱を見て頂戴」

きっときらきらしてたんだろうな、私。
曳きたくてしょうがなかったから。

「柱はこっからまだ先だから、あの辺りでとまると思うからね」

止まる位置までとっても笑顔で答えてくださいました。
ほんとうれしかったです。
ありがとうございました!

そしてしばらく曳いて、12時に。
まずは、坂を駆け上がって、「おんばしらおやき」を。
この日は屋台がでていたので、そこで買ってみました。
これ1つでおなか一杯になるんですよ。
お昼ご飯がわりにぴったりです。

さて、そこから一気に坂を駆け下ります。。。といっても、人を掻き分けながらですけど(笑)

先ほど教えていただいた辺りまで降りてもまだ綱です。
もう少し先へ先へと進むと見えてきました。
ふっとい柱が。

ですが。
どこの柱かを示す御幣を誰かが持っていってしまったらしくて(汗
分からずじまい。
大きさや太さからしても秋一or二だと思うのですが…。

とりあえず、記念撮影。
……あれ? 犬がいる! クロの子供じゃない?(笑)

←prev 目次に戻る next→

© 1997 Member of Taisyado.