6.血塗られた闇の中へ
GMでは、翌日になります。純は登校してきていますね。まあ、やっぱり生徒が周りを囲んでいる。 風斗あ、今日は来てるんだ。よかった。 GMところが、ですねぇ。ホームルームの時間に先生が「何だ、今日は葉沢が休みか」と。 一同ええええ〜っ! 氷高そんなことにならないように…… 風斗まだ今回の事と結びつかないから「今日は葉沢さんが休みなのか」と、のほほ〜ん。
とりあえず、今日が約束の日である。風斗は学校が終わるとすぐに大社堂へ向かった。
GM大社堂には茜とクロがいます。豊さんはまだ来ていないみたいだね。で、突然電話が鳴ります。 風斗「はい、大社堂ですが。」 GM「私です。」 風斗「豊さんですか?」 GMいえ、女の人の声ですよ(笑)。どこかで聞いたことのある声だね。「私です。美津子です。」 氷高あ。 GM『空似』だよ。 氷高「何だ? 言ってみろ。」 風斗あーっ! 「もう大丈夫なんですか?」 GM「とりあえず、人の姿は取れるようになりました。力の大半は戻ってませんけど。」
このあたりの詳しい顛末はGMの書いた小説を読むこと。ちなみに、その小説は多くの意見を採り入れ、新バージョンとして作成中!
(現在は、完成しています。幻の愛に別れを告げてです。)
風斗「おめでとうございまーす(拍手)」 GM「そんなことを言ってる場合じゃないんです!(笑) 詩織が帰ってこないんです。」 風斗「ええっ?」 GM「昨日、学校から帰ってきた後、『渡してないプリントがあったなんて』と言って外へ出たきりなんです。」 風斗「そうですか……。」 GM「お願い、あの子を助けてください!」 風斗「はい、分かりました。」 GMじゃあ、電話は切れます。どうします? 風斗とりあえずみんなに話して……。 クロ(説明を聞き)「風斗はその屋敷に行ったことがあるのか?」 風斗「昨日、行ったんだけど」 クロ「何で早く言わないんだっ!(笑)」 風斗「ちょっと、氷高先生と偵察に……。」 クロ「詩織ちゃんまでさらわれちまって、それに奴が関わってるとなると一刻を争うんじゃないのか? あんなおっさんなんて、待ってる事ないって! さっさと行こうぜ!」 風斗「いや、それはまずいよ。」 「風斗がいれば何とかなると思うけど。」
ようやく豊がやってきて、早速純の屋敷に向かおうとした時、野牟田から連絡が来た。彼は沙紀の正体を調べていたのだ。
彼女の正体は『吸精妃』。人の精気を吸うことで生き続ける妖怪。吸われた人間は凶暴性を植え付けられるという。
その報告を聞き、茜は自分の調査と一致することを伝える。東京→甲府間の三つの高校で、生徒による傷害事件が起きていたことを新聞社で、調べ上げたのだ。
時期的にも純たちが諏訪へ来る前であり、裏で沙紀が絡んでいることは間違いない。
GMさて、純さん。 はい。 GM君はまた闇の中にいます。そして、滅多に誉めることのない母が君を誉めてくれます。「嬉しいわ、こんなにきれいな魂の女の子を連れてきてくれて。」 もしかして、それは詩織? GM正解。ちなみにまだ単に眠っているだけですよ。 「お母さんが喜んでくれるなら、それでいいわ。」 GM「そう、あなたはわたしといっしょにいればいいのよ」と言ってくすくす笑っている。 う〜。ごめんね、詩織ちゃん。 GM「……でもその前に害虫を退治しなければならないようね。」 ? とりあえず上へ行く。 GM「ここにいなさい。」 「お母様がそう言うなら。」 GM「妖怪の魂というのもおいしいわよ。無限なる想いから生まれたのですものね。」 妖怪の魂? だって詩織ちゃんって人間でしょ?(混乱している) GMいやいや、そうじゃなくって。 「害虫」のことだって。 あ、そうか。 GM「少し鈍いようね(笑)。」 「ごめんなさい、お母さま。」 GMまあ、それはともかく沙紀が「佐藤」と闇に呼び掛けると例の執事が現れて「なんでございましょう、奥さま。」と言う。で、沙紀が「愚か者たちを案内してあげなさい。」と言うと佐藤はにやりと笑って姿を消す。そして、沙紀が言います。「楽しみねぇ。どんな人たちが来るのか……。」 GM一方の君たち。純の屋敷までは茜の車で行くことになるね。風斗や豊さんがいるから案内には不自由しないってことで、到着した。 風斗行きます。 GM扉を開けると、突然闇が集まって執事の姿になります。「ようこそ。」 風斗「あ、どうも。」 GMおいおい。(笑) 礼儀正しすぎるぅ。 GMまあ、風斗らしいけど。「奥さまが下でお待ちになっております。どうぞ、こちらへ。」 クロテクテクと歩いていこう。 GM執事は君たちを地下室へ案内していくわけですが……クロ、すごい邪気を感じるよ。 クロ「くしゅん。(笑)」 GM猛烈な嫌悪感が君を襲うかも。 クロ思わず吠えてしまおう。「わんわん。」 GMそうすると執事が「お静かに願います。」と。(笑)奥さまはうるさい者が嫌いです。 クロむかっ。 GMそれからまた進んでいくと、真っ暗な場所に出ます。「佐藤、明かりをつけなさい。」と言う女の声と同時に部屋の各所にあるランプに火がつくよ。その明かりで分かるんだけど、この部屋はかなり広い。君たちの真正面には赤いソファーに寝そべった女の人が一人。熟女って感じかな。体の線がはっきり分かる薄い衣を着ている。 ロココ調かな(笑)。 GM純。向こうには風斗くんがいるぞ。 「ああっ、壬生くん。何で壬生くんが?」 風斗どうしよう……(少し悩む)。 「壬生くんも妖怪だったの?」 風斗「ううん。実はね。(急にあっさり)」 一同(爆笑) GMあっさり言うなあっ! 「あらあら、知り合いだったの? 純。」 「学校の友達よ……。」 GM「そう。」(風斗を見て)「どう、あなたも妖怪なら純と永遠の世を生きてみない?」 風斗「永遠の命なんて欲しくない。」 GM君は永遠の命を持ってるって(爆笑) 風斗あ、そうだった。
風斗、ラストに向けて笑いを取る(笑)。
「壬生くん、何しにきたの?」 風斗「君のお母さんを……」 GMそこへ「純、早くこっちへ来るんだ。」と豊さんが乱入。 うわっ、出た。「あなたの所へなんか行かないわ! お母さんの方がいいもの!」 GM「馬鹿なことを言うな! そいつは化物なんだぞ!」 「でも、お母さんは私に優しくしてくれるわ! あなたと違って! あなたなんて私とお母さんを捨てたじゃない!」 GM「それは違う!」 「違わない、違わない!」 GM「その女がお前を奪っていったんだ!」 「私はお母さんの言葉しか信じない!」 GM豊さんは風斗たちに向かって「早く沙紀を殺して、純をわたしの所に連れ戻してくれ!」 「壬生くん、お母さんを殺す気?」 風斗おろおろ(笑)。 GM戸惑っていてどうする? 他の二人も黙っていてはしょうがないぞ。 クロうむ。じゃあ、沙紀に一言。「あんたに聞きたいことがある。」 GM「何かしら? この間、私の邪魔をしてくれた坊や。」 クロ「拓矢を……十二歳くらいの男の子の魂を吸ったことはあるか?」 GM「東京の方で何人か、ね。」 クロ……関わりはなさそうだな(笑) それじゃ、とか言って。(笑) GM「そう言えば、可愛い子犬を連れていた子がいたかしら。」 クロ「じゃあ、そいつの敵を討つことにしようか」と言って妖怪化。 GM「気が早いこと。私のペットになるつもりはないの?」 クロ「愛してもくれない奴に飼われるなんてまっぴらだ!」と言って攻撃。 いきなり攻撃? 止めてもいいですか? GM認めます。クロはどうする? クロ顔面皮一枚のところで止める。 「……お母様は傷つけさせないわ。」 クロそう言われると動けんな。 風斗詩織ちゃんは? GMソファーにもたれて眠っている。どうやら魂は吸われていないようだけど。 風斗「葉沢さん……。」 GM「あら、この子の知り合いでもあるようね。どう、坊や? この子の魂を奪われたくなかったら、私に従いなさいな。」 風斗「………………(沈黙)」 GM純に向かって言うよ。「さあ、その生意気な子犬を殺してしまいなさい。」 どうしよっかな〜。壬生くんの友達だと思うよね。う〜、できな〜い。 GM「悩んでいるわね」沙紀はそう言うとソファーから立ち上がって、君を後ろから抱きしめ、噛みつきます。 (理解できず)「……誰を?」 GM君だよ、純。 風斗「ええっ?」 「うわ〜っ、お母さま〜。」 GM「苦しんでいるあなたの魂はとてもおいしいわ。」 そんな〜 風斗沙紀さん、ちょっと変だよ。 GMでは、純さんは吸精妃としての姿を現して攻撃を始めます。レディー、ゴー!
つづく……
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