GMでは、翌日になります。純は登校してきていますね。まあ、やっぱり生徒が周りを囲んでいる。
風斗あ、今日は来てるんだ。よかった。
GMところが、ですねぇ。ホームルームの時間に先生が「何だ、今日は葉沢が休みか」と。
一同ええええ〜っ!
氷高そんなことにならないように……
風斗まだ今回の事と結びつかないから「今日は葉沢さんが休みなのか」と、のほほ〜ん。
とりあえず、今日が約束の日である。風斗は学校が終わるとすぐに大社堂へ向かった。
GM大社堂には茜とクロがいます。豊さんはまだ来ていないみたいだね。で、突然電話が鳴ります。
風斗「はい、大社堂ですが。」
GM「私です。」
風斗「豊さんですか?」
GMいえ、女の人の声ですよ(笑)。どこかで聞いたことのある声だね。「私です。美津子です。」
氷高あ。
GM『空似』だよ。
氷高「何だ? 言ってみろ。」
風斗あーっ! 「もう大丈夫なんですか?」
GM「とりあえず、人の姿は取れるようになりました。力の大半は戻ってませんけど。」
このあたりの詳しい顛末はGMの書いた小説を読むこと。ちなみに、その小説は多くの意見を採り入れ、新バージョンとして作成中!
(現在は、完成しています。幻の愛に別れを告げてです。)
風斗「おめでとうございまーす(拍手)」
GM「そんなことを言ってる場合じゃないんです!(笑) 詩織が帰ってこないんです。」
風斗「ええっ?」
GM「昨日、学校から帰ってきた後、『渡してないプリントがあったなんて』と言って外へ出たきりなんです。」
風斗「そうですか……。」
GM「お願い、あの子を助けてください!」
風斗「はい、分かりました。」
GMじゃあ、電話は切れます。どうします?
風斗とりあえずみんなに話して……。
クロ(説明を聞き)「風斗はその屋敷に行ったことがあるのか?」
風斗「昨日、行ったんだけど」
クロ「何で早く言わないんだっ!(笑)」
風斗「ちょっと、氷高先生と偵察に……。」
クロ「詩織ちゃんまでさらわれちまって、それに奴が関わってるとなると一刻を争うんじゃないのか? あんなおっさんなんて、待ってる事ないって! さっさと行こうぜ!」
風斗「いや、それはまずいよ。」
茜「風斗がいれば何とかなると思うけど。」
ようやく豊がやってきて、早速純の屋敷に向かおうとした時、野牟田から連絡が来た。彼は沙紀の正体を調べていたのだ。
彼女の正体は『吸精妃』。人の精気を吸うことで生き続ける妖怪。吸われた人間は凶暴性を植え付けられるという。
その報告を聞き、茜は自分の調査と一致することを伝える。東京→甲府間の三つの高校で、生徒による傷害事件が起きていたことを新聞社で、調べ上げたのだ。
時期的にも純たちが諏訪へ来る前であり、裏で沙紀が絡んでいることは間違いない。
GMさて、純さん。
純はい。
GM君はまた闇の中にいます。そして、滅多に誉めることのない母が君を誉めてくれます。「嬉しいわ、こんなにきれいな魂の女の子を連れてきてくれて。」
純もしかして、それは詩織?
GM正解。ちなみにまだ単に眠っているだけですよ。
純「お母さんが喜んでくれるなら、それでいいわ。」
GM「そう、あなたはわたしといっしょにいればいいのよ」と言ってくすくす笑っている。
純う〜。ごめんね、詩織ちゃん。
GM「……でもその前に害虫を退治しなければならないようね。」
純? とりあえず上へ行く。
GM「ここにいなさい。」
純「お母様がそう言うなら。」
GM「妖怪の魂というのもおいしいわよ。無限なる想いから生まれたのですものね。」
純妖怪の魂? だって詩織ちゃんって人間でしょ?(混乱している)
GMいやいや、そうじゃなくって。
茜「害虫」のことだって。
純あ、そうか。
GM「少し鈍いようね(笑)。」
純「ごめんなさい、お母さま。」
GMまあ、それはともかく沙紀が「佐藤」と闇に呼び掛けると例の執事が現れて「なんでございましょう、奥さま。」と言う。で、沙紀が「愚か者たちを案内してあげなさい。」と言うと佐藤はにやりと笑って姿を消す。そして、沙紀が言います。「楽しみねぇ。どんな人たちが来るのか……。」
GM一方の君たち。純の屋敷までは茜の車で行くことになるね。風斗や豊さんがいるから案内には不自由しないってことで、到着した。
風斗行きます。
GM扉を開けると、突然闇が集まって執事の姿になります。「ようこそ。」
風斗「あ、どうも。」
GMおいおい。(笑)
純礼儀正しすぎるぅ。
GMまあ、風斗らしいけど。「奥さまが下でお待ちになっております。どうぞ、こちらへ。」
クロテクテクと歩いていこう。
GM執事は君たちを地下室へ案内していくわけですが……クロ、すごい邪気を感じるよ。
クロ「くしゅん。(笑)」
GM猛烈な嫌悪感が君を襲うかも。
クロ思わず吠えてしまおう。「わんわん。」
GMそうすると執事が「お静かに願います。」と。(笑)奥さまはうるさい者が嫌いです。
クロむかっ。
GMそれからまた進んでいくと、真っ暗な場所に出ます。「佐藤、明かりをつけなさい。」と言う女の声と同時に部屋の各所にあるランプに火がつくよ。その明かりで分かるんだけど、この部屋はかなり広い。君たちの真正面には赤いソファーに寝そべった女の人が一人。熟女って感じかな。体の線がはっきり分かる薄い衣を着ている。
茜ロココ調かな(笑)。
GM純。向こうには風斗くんがいるぞ。
純「ああっ、壬生くん。何で壬生くんが?」
風斗どうしよう……(少し悩む)。
純「壬生くんも妖怪だったの?」
風斗「ううん。実はね。(急にあっさり)」
一同(爆笑)
GMあっさり言うなあっ! 「あらあら、知り合いだったの? 純。」
純「学校の友達よ……。」
GM「そう。」(風斗を見て)「どう、あなたも妖怪なら純と永遠の世を生きてみない?」
風斗「永遠の命なんて欲しくない。」
GM君は永遠の命を持ってるって(爆笑)
風斗あ、そうだった。
風斗、ラストに向けて笑いを取る(笑)。
純「壬生くん、何しにきたの?」
風斗「君のお母さんを……」
GMそこへ「純、早くこっちへ来るんだ。」と豊さんが乱入。
純うわっ、出た。「あなたの所へなんか行かないわ! お母さんの方がいいもの!」
GM「馬鹿なことを言うな! そいつは化物なんだぞ!」
純「でも、お母さんは私に優しくしてくれるわ! あなたと違って! あなたなんて私とお母さんを捨てたじゃない!」
GM「それは違う!」
純「違わない、違わない!」
GM「その女がお前を奪っていったんだ!」
純「私はお母さんの言葉しか信じない!」
GM豊さんは風斗たちに向かって「早く沙紀を殺して、純をわたしの所に連れ戻してくれ!」
純「壬生くん、お母さんを殺す気?」
風斗おろおろ(笑)。
GM戸惑っていてどうする? 他の二人も黙っていてはしょうがないぞ。
クロうむ。じゃあ、沙紀に一言。「あんたに聞きたいことがある。」
GM「何かしら? この間、私の邪魔をしてくれた坊や。」
クロ「拓矢を……十二歳くらいの男の子の魂を吸ったことはあるか?」
GM「東京の方で何人か、ね。」
クロ……関わりはなさそうだな(笑)
茜それじゃ、とか言って。(笑)
GM「そう言えば、可愛い子犬を連れていた子がいたかしら。」
クロ「じゃあ、そいつの敵を討つことにしようか」と言って妖怪化。
GM「気が早いこと。私のペットになるつもりはないの?」
クロ「愛してもくれない奴に飼われるなんてまっぴらだ!」と言って攻撃。
純いきなり攻撃? 止めてもいいですか?
GM認めます。クロはどうする?
クロ顔面皮一枚のところで止める。
純「……お母様は傷つけさせないわ。」
クロそう言われると動けんな。
風斗詩織ちゃんは?
GMソファーにもたれて眠っている。どうやら魂は吸われていないようだけど。
風斗「葉沢さん……。」
GM「あら、この子の知り合いでもあるようね。どう、坊や? この子の魂を奪われたくなかったら、私に従いなさいな。」
風斗「………………(沈黙)」
GM純に向かって言うよ。「さあ、その生意気な子犬を殺してしまいなさい。」
純どうしよっかな〜。壬生くんの友達だと思うよね。う〜、できな〜い。
GM「悩んでいるわね」沙紀はそう言うとソファーから立ち上がって、君を後ろから抱きしめ、噛みつきます。
純(理解できず)「……誰を?」
GM君だよ、純。
風斗「ええっ?」
純「うわ〜っ、お母さま〜。」
GM「苦しんでいるあなたの魂はとてもおいしいわ。」
純そんな〜
風斗沙紀さん、ちょっと変だよ。
GMでは、純さんは吸精妃としての姿を現して攻撃を始めます。レディー、ゴー!
つづく……
© 1997 Member of Taisyado.