GM場面は変わって大社堂です。クロが最初に来て、次に茜さんが来る。で、風斗が来るまで喧嘩腰の会話をしているわけだ。
風斗(茜に向かって)あのネガはどうしたの? (注:フリル付きの服を着たクロの姿を撮ったネガのこと)
茜まだ持ってる(笑)。
クロ「確か前の事件が終わったら返してくれる約束だったはず。」
茜「う〜ん、忘れちゃった。」
GM茜の方が一枚上手みたいだね。で、夕方になって風斗&由美ちゃんがやってきます。
風斗「あ、由美。またついてくるの?」
GM「ふふふふっ、事件の匂いを嗅ぎつけたわよ、風斗。」
風斗じゃあ、ため息をつきながら「こんにちは〜」
茜「由美ちゃんも来たのね」私は由美ちゃんが好きなんで、カメラの使い方を教えたりしています。
風斗茜さん直伝……。
GM勘で撮れ!(爆笑)
氷高それって直伝なのか?
クロ「こんな奴に教わっているようじゃ立派な者にはなれねーよ。」
茜「あの写真は被写体が悪いから。」
クロ「だったら、とっとと返しやがれ。」
茜「あれは青春の一ページということで……。」
クロ「そんな青春はいらん!」
GM少しすると、部屋に飾られている壺から野牟田さんが現れます。
「やあ、全員集まったみたいですねぇ。とりあえず、今後の方針なんですが……クロくん。何か情報をつかめました? ま、わけないですよね(笑)」
クロ「た、確かにその通りだけど……。」
GM「そう言えば、茜さん。朝から仕事だったんですか? 大変ですねぇ、天体カメラマンというのも。」
茜という間、ぼ〜っと考えていて聞いてなくて「もう一度言ってくれない?」と(笑)。
GM「らしくないですねぇ。」
風斗「茜さん、どうかしたんですか?」
茜「……何でもないの。」
GM「茜さん、その時計を見せてくれませんか?」
茜「はい。」
GMわずかな沈黙の後、野牟田くんは時計を落とします。「……茜さん、あなたと一緒にいる人は誰なんですか?」
茜「それは……。」
GM「あの人は死んだはずです。」
茜「でも目の前にいるし……たとえ死んでいても私の前に存在してくれれば……」で、陵のことをみんなに話します。
GM「こればかりは茜さんの決断次第ですから、僕にはどうにもできませんが……まあ、この話についてはここまでにしましょう。それでクロくんの会った女妖怪についてなんですけど、何か言ってませんでした?」
クロ「確か、鈴羽さんのことをきれいな魂の女だって……よく分かんないけど。」
GM「魂ですか……こういう時、麗子さんがいてくれればありがたいんですけどねぇ。」
風斗「俺の方でも学校で変な事件があって。」
GM「変な事件?」
風斗「いつもおとなしい男子がいきなり暴れだしたんです。」
GM「なるほどねぇ……今回のことと何か関係があるんですかねぇ。」
一同「…………(沈黙)」
GMお〜い、悩んでるな。
クロあの女の匂いは辿れたかな。
GMそれは、ちょっと無理。
クロ感情はどうかな?
GM(ころころ)う〜ん、強い欲望みたいなのを感じた。渇望と言うべきか。
とりあえず、野牟田の指示で、茜は新聞社関係のコネを利用した聞き込みを、風斗は学校で調査を、クロは地道に犬たちから聞き込み(笑)をする事になった。
GM「じゃあ、お願いしますねぇ」と言って野牟田くんは自分の店に帰っていきます。そして、しばらくしてから「あの、すいませ〜ん」という男の声が聞こえる。
風斗「はーい。」下へ降ります。
GM背広を着た中年男がいる。そこそこ魅力的な顔立ちだよ。で、君を見てちょっと驚いたような顔をして「あの……ここ。大社堂ですか? 私、私立探偵の瀬川さんという方から紹介を受けたんですが……。」
純ちゃんと働いてたんだ、あの人(笑)。
GMおい。
氷高ホント、働いてたんだな(笑)
GM瀬川のプレイヤーのあんたが言わんでくれっ!
風斗「じゃあ、とりあえず中にどうぞ。」
二階の今のソファーに座ってから、男は地浦豊と名乗った。風斗も驚いたが、純の父親らしい。彼の願いとは、その純を救い出すこと。恐るべき魔性の女の手から。
GM「私はある妖怪の女と結ばれました。その女の名前は沙紀。」
風斗「それはどんな妖怪ですか?」
GM「私もよく知らないのですが……」
純知らないで結婚したの?(笑)
GM「その時の私は彼女が妖怪であることなどどうでもよかったんです。(……今の声はどこからだ??)しかし、人の魂を吸って生きるなんて……」
風斗「へえ……」
GM「私はそのことを知って純と逃げようとしました。けれど、沙紀は純をさらって姿を隠してしまったんです。純は沙紀に苦しめられているに違いありません! お願いします、純を助けてやって下さい!」
風斗「純さんは見たところ操られているようには見えませんでしたけど。」
GM「沙紀は巧妙な手を使いますから。あいつは悪魔なんです。」
風斗「分かりました。できる限りのことはしてみます。」
豊はクロたちの質問にしっかりと答える。(クロが尋ねてきた時はさすがにびびったが。)
怪しいところは何一つない彼だったが、ただほんの少し気になることがあった。
GM「純を助けにいくのは明後日にしてくれませんか?」
クロ「明後日なのかよぅ(不満)」
茜「すいません、どうして、明後日でなくてはいけないんですか?」
GM「実はその……少し事情がありまして。」
茜「何が?」
GM「う……すいません。時間がないので。」と言ってとっとと行ってしまったよ。
足早に出ていった豊に不審を抱いたクロは、尾行を開始。成功するが、豊は会社らしいビルに入っていっただけだった。クロはそれが分かるとすぐに帰ってしまう。
このことがキャンペーン第二部の伏線とも知らず……。
いや、GMもついさっきテープを聞きながら考えついたばかりなんだけど(笑)。
第4章 了 第5章に続く。
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