7.
GM/恋人たち(女)
(以下、恋人(女))
「何を聞きたいの?」 龍之介「まず、そうだな。<魔術師>とは何なのか。」 GM/恋人(女)「ちょっと待って。」といって、ぶつぶつと小さく呟いています。 「……プロテクト、解除。緊急承認、代償……復活、消滅……」 龍之介はっ!?
ぐーんという音とともに"恋人たち"が男と女の二人に分かれる。
GM/恋人たち(男)
(以下、恋人(男))
「やっぱり、こうなっちゃいましたね……。」 龍之介「どういうことだ。」 GM/恋人(女)「何でもないの、気にしないで。<魔術師>は何者か、ね。<魔術師>は過去の人。過去の世界の人。」 龍之介「うぅ〜ん。」 GM/恋人(男)「あの人の時は止まっています。22年前のあの時から。」
22年前に何がおきたのかは<恋人たち>も龍之介には告げない。
GM/恋人(女)「<魔術師>は22年前にできなかったことをもう1度やろうとしているの。それが、<界新>。<界新>の詳しい内容は私たちにも分からないの。」 GM/恋人(男)「22の<魔宝>が育てられ、より力を持ち、確固たる意志を持ち、新たなる人として、存在しえた時に、初めてできる。それが、<界新>。」 GM/恋人(女)「22年前にも、その計画は発動されたけれど、17年前にそれは頓挫してしまったの。」 龍之介「ふぅ〜ん。」 GM/恋人(女)「高等部の委員長の親族の方々に、その計画に関わった人が結構いるのよ。あなたのおじい様も……。」 龍之介「あんなのほほんそうに暮らしていたやつが(笑)はぁ〜っ。」
龍之介の祖父、京之介。
龍之介に対して、多大な影響を与えている人物であり、彼の性格は、祖父から 受け継がれた、といっても過言ではない。
GM/恋人(女)「あなたは知らなかったかもしれないけど、彼は、心理学の権威なのよ。もちろん、彼自身はそういう肩書きを強く否定していてね。だから、すごく無名な存在だったし、学会からも煙たがられてた。」 龍之介「ふぅ〜ん。そっか。で、さっきうちのじいさんがうんぬんかんぬん言ってたけど、どういうことなんだ。」 GM/恋人(女)「さっきも言った通り、あなたのおじいさんは<魔術師>に協力して<E理論>を完成させたのよ。」 龍之介「<E理論>? それは、愛美ちゃんのお父さんが作ったんじゃないのか?」 GM/恋人(女)「根本的な概念は、ね。他に、<魔術師>もいたし、あなたのおじいさんも。多くの人間がそれに関わったの。」 龍之介「ふぅ〜ん。」 GM/恋人(女)「後に22人の<魔宝>となる者たちも、もちろん、<魔宝>にならないあなたのおじい様のような人も。」 龍之介「お前ら全員無から作り出されたのか!?」 GM/恋人(女)「<魔宝>自体は、無から作り出されたもの。ただ、私たちの人格は、当時<E理論>に携わった者たちの人格を<原型>としてコピーされたの。容貌や何かはかなり変わっているものも多いけど。」 龍之介「ふぅ〜ん。<E理論>って、<魔宝>の理論だよな。」
ここからしばらく、<E理論>の説明をしています。
長くなるので、まとめますね。

<E理論>とは、簡潔に言うと「世界を精神の力(意志)で変える」という概念。

精神力を抽出する方法や、精神力を物理的な力へと変換する方法など、様々な事象がこの理論で実現可能となった。

この<E理論>に基づいて作成された理論が<魔宝理論>。
使用者の意志によって、世界を変えるような力を生み出す物が<魔宝>である。
龍之介「<魔術師>が目指しているのは、<E理論>を証明することなのか? それが<界新>ということなのか。」 GM/恋人(女)「違う……あの人は、あの人の<界新>とは……。」 GM/魔術師「しゃべりすぎだな、<恋人たち>」と音もなく<魔術師>が現れます。「禁止事項に触れてまで、ずいぶんと度胸のあることだな。」 GM/恋人(女)「申し訳ありません。でも……」 龍之介「俺が強引に聞きだしたことだ。」 GM/魔術師「天草龍之介。お前は私の正体をしゃべらないという自信はあるか。お前が信用できないというなら、私の正体を明かそう。その代わり、その正体をお前は決してしゃべってはならない。誰にも。今はまだ。今はまだその時ではない。」 龍之介「俺らに対して敵対しなければな。」 GM/魔術師「敵対はしない。今はまだ。だが、未来は分からない。未来は様々な可能性を持っている。22の魔宝が一つ、<運命の輪>を持ってしても、その幾筋かを見通すことしかできない。例えば、今回のことでも、宝生院宗祇が<魔宝>を受け取らず叶圭一郎が死ぬ、という未来があった。可能性ではなく、未来だ。私自身も確実な未来を手にすることはできないのだ。」 龍之介「……。」 GM/魔術師「どうする。私の顔を見るか、そして、私の目的に黙ってしたがってくれるか。私にはもう時間がない。もう。時間がない……。」 龍之介「お前と仲間になるってことは"裏生徒会"と完全に敵になるってことか。」 GM/魔術師「"裏生徒会"と味方になるというか。言っておくが、あれの存在は危険すぎる。あれは、はるかの古代から根付く、邪悪な意志。」 龍之介「邪悪か……」(とても小声) GM/魔術師「あれに肉体を乗せる……。」 龍之介「わかりにくい概念出されたなぁ……。<魔術師>、俺たちにとってはお前も同じなんだよ。どっちにいけばいいのかなんか、わからない。自分の力で生き抜いていきゃいいんだろうけど、お前や、やつらなんて自分以上の力を持っている。結局は、どっちかに食われるという表現はヘンだけど、巻き込まれることになるのは必須だろう。」 GM/魔術師「それが気に食わないか。」 龍之介「気に食わないが、納得するしかない……。まぁ、力の強いものの下につくっていうのは、確かにイヤだけど。まぁ、自分が生きるためにはしょうがないさ。へんな表現かもしれないけど。」 GM/魔術師「いや、その考え方は正しい。」 龍之介「割り切らないと生きていられない。」 GM/魔術師「世界の謎だな。より大きな流れの方に世界は動いていく。我々が、いや、私はその少数派というわけだ。そして、まだ戦い続ける。」 龍之介「難しいな……まぁ、俺の爺さんも携わってたんだし、あっちに行くよりはまだマシだろう。あ〜ぁ、"左近"ちゃんと敵になるのが悔しいけど……くっそぉー!! 教えてくれないか、<魔術師>。お前のこと。」 GM/魔術師「私のすべてか……」 龍之介「そうだ、すべて知りたい。」 GM「わかった、私の正体を教えよう。」 これは録音に残せないんで(笑) 龍之介うわぁぁぁぁぁ。
<魔術師>の正体を紙に書き出すGM。
録音は止めず、天草には書いたものをみせるようだ。
龍之介うぅぅぅ。しょうがない、その間は俺の歌でも吹き込んでおこう(笑) GM/魔術師「私の正体は……」すーって、仮面を取ると同時にすーっと消えていく。 (名前を書いた紙を見せる) 龍之介……(あまりのことに沈黙) GMあれ? 知らないか? 龍之介知ってるけどーーーーーーー(笑) GM/魔術師「ほかの誰にも……特に……江島愛美には伝えないでくれ。」 龍之介「オッケー、オッケ。わかったよ。」 GM/魔術師「それと、<恋人たち>はあまり嫌うな。これは蒼明学園に唯一出している<魔宝>だ。その割に、人の心というものにやはりうとい。所詮<魔宝>だ。だが、<恋人たち>は俺に命令されたからお前に従っているわけではない。お前だから、従っている。」 龍之介「理由がわかんないよ。」 GM/魔術師「京之介殿は、困った孫を持ったものだな。答えはいつか明かされる。いや、信じている。」 GMおどおどしながら<恋人たち>がみているよ。 龍之介(笑)「わかったよ。……この後、なんていえばいいか分からないけど」 GMじゃ、恐る恐る、小指を出して、 龍之介わっ。 GM/恋人(男)「ゆびきりげんまん……。だけでいいから。約束して下さい。」 龍之介「わかった。」 GM/恋人(男)「僕たちお側にいていいですよね。今度はもうしつこくしません。遠くから見てます。それでも、それでも……。」 龍之介「じゃぁ、1つだけ約束してくれるかな」 GM/恋人(男)「な、何ですか!?」 龍之介「……ずっと俺の味方でいてくれ。」 GM/恋人(男)「はい、もちろんです。」 GM/恋人(女)「そりゃぁ、当然よね。」 龍之介「ありがと。」ちょっと涙ぐむかもしれない。
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