《第5ターン》 安西は、刈野が鬼を攻撃した場合に備えて、防御の準備をする。
慈海九字日輪……。 三陵こらーー、死んじゃったらどうするのよーー。 慈海だから、一番弱いやつ使ってるんですよー。 三陵……送っちゃうのよー!?(笑)
慈海は、三陵の竹櫛の中に、治療符を投げ込む。
鬼は、最後の力を振り絞って隠形しようとする。
その子は、「あなたっ!!」血みどろになりながら、鬼に抱きつく。
鳴神で、えり子ちゃんは? GM先に刈野さん。 鳴神がーーーっ。 GM剣をもう抜いてるでしょ? 「もう二度と私は妻と娘を失うことはない。」 安西というわけで、トンファーでもって、間に入る。 GMはい、安西さんが刈野さんを止めると「止めるな、安西っっっ!!」 安西その後に、どすん、ってくる。2発くるんだぞ。 一同(笑) GMいいや、それは判定しようかと思ったけど、くらっといてあげる(笑)青蓮華剣で安西を切るのもいいなぁ、と思ったんだけどね、切れないんだよね。 鳴神(笑)人間きれねー! 安西うん。(笑) GMしまったなぁ〜(笑)
えり子の行動。
三陵何かあったときに引っ張れるように、後ろに待機はしてます。 GMうん。じゃぁ、いいや、そこは絵的にきれいだから、勝手にやらせてもらいます。 三陵はいどうぞ。(笑)
竹櫛の中から、マフラーを持って呼びかける。

「パパ!!」

捧げ持つようにしたマフラーを鬼に見せながら、えり子は必死に言葉を続けた。

「パパのために編んでるんだよ。まだ、全部は、編んでないんだけど……。」

言葉を詰まらせたのは、恐怖からか、それとも、涙か……。
とめどなく流れる涙を拭うこともなく、えり子は、話し続けた。

「パパの誕生日には間に合うから、だから、だから……」

その時、竹櫛が音も立てずに開いた。
えり子はそれに驚く様子もなく、マフラーを鬼へと差し出した。
そのままわずかに宙を漂うと、マフラーは鬼の肩にはらりと落ちた。

「うぅぅぅぅぅ〜っ!!!!!」
「あなた、あなた、あなた、あなた!!」

その場にいた全員に、鬼の身体がブレたように見えた。
GM蔵山さんの上半身から、鬼の顔がぐぉぉぉーって、出てきます。まだ、下半身はくっついているんですけど、蔵山さんが鬼を拒絶したことで、鬼が苦しんで離れようとしているようです。さっき、霊感振って成功した人にはわかるんですけど、魂が重なってたでしょ? それが、鬼と分裂しています。 三陵もうしちゃった、でいいんですか? GMはい、しました。で、こちらのターン全員終わりで、そこ。(と北沢をさす) 鳴神うーーー、まだ中途半端に外れてるぞ!!! GMっていうか、魂はもう外れた。鬼だけ、も、身体的にも外れてますから。 鳴神良かった、良かった、良かった……。 慈海後は滅ぼす、と。
北沢の放った[木霊]は、気合が空回りしたか、ダメージが振るわない。
GMダメージは与えられていません。ただ、すっと。(とあわせた手を開く) 鳴神完全に両断!! 慈海なんか、ダメージを与えるよりいいことをしているような。 北沢そんな気がする。ケガの功名(笑)というか。
三陵は、ガラになく、怒っている。
他人の不幸を願ってまで幸せを願ったことが許せないのだ。
術を使ってまで不幸を願うなんて――。
三陵「あなたが見ているのは、本当にえり子ちゃんですか? 本当にその子さんですか? あなたはそれに誰の影を重ねて見てますか?」 GM防いだでしょ、トンファーで。 安西うん。 GM防いだ刈野さんの身体が小刻みに震えだします。そして、こう、青蓮華剣をからん、と離します。カランカラン……。 三陵「なぜ、えり子ちゃんがあなたになつかないのか考えて見てください」 安西「三陵、やめろ!!」って止める。
次は、鳴神。
九字日輪印を使い、鬼を送ることにする。
鳴神じゃ、いきまーす。「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前、レツ!!」 GMかわすぞー。かわすぞー、俺はかわしたいぞ!! 鳴神(ころころ)13!! GM俺、オープンダイスで振っちゃおう〜。(ころころ) 鳴神ぶっはー、6ゾロ〜!!(笑) 一同(笑)
ということで、鬼は九字日輪印を交わし、刈野のところへ逃げる。
鳴神まさ、か……。 一同やべーーーーっ!! GMほら、みくみくが刈野さんいじめたからさ、刈野さん精神的に大ショックを受けたからさ、精神的ショックを受けるとさ、憑依しやすいじゃん。 安西だから、やめろって言ったのに!! 三陵すみません……しかし、安西さんなら大丈夫、って思い込んでる三陵(苦笑)
《第6ターン》 安西は、鬼に攻撃し、刈野への憑依を止めようとする。
GMうぅぅ。それだけはちょっと避けたい。 安西(ころころ)20 GMちょっと待って、もう1回言って。20? 安西うん。20. 鳴神(笑) 慈海にじゅぅ〜?(笑) 一同(笑) GM鬼が飛んでいったところを、トンファーでそのぱしっ。 鳴神どしゅーーーっ。 GM消えました。 慈海ふぅっ。
これで、戦闘終了となる。
GMトンファーにかけた炎も効果が切れ、竹櫛も自然と解かれ、えり子さんはお父さんの元に、「パパっ!!」って飛びついていきます。そして、奥さんも、「あなた……」、そこには絆を取り戻した、あったかい家族があるように思えました。これが、偽りのない本当の家族の姿ではないでしょうか。 鳴神フェイドアウト。 慈海結局、何があったんだーーー!! 一同(笑) 慈海最後まで知らねーー。 GMこの場を収拾させるけれど、何かこの場でしたいことある? 安西まぁ、国霊警察官としては、やっぱり、刈野さん逮捕じゃないでしょうか。 一同うぉぉぉ。あぁぁぁ。 安西民間人に対するね、術の私的利用、ってことで。 GMじゃ、安西さんが刈野さんを黙ってこの場から連れ出し、それには、従います。 北沢じゃ、後ろから「刈野さん、家族に代わりはないはずでしょ?」 GM「……そうでしたね。私の妻と娘は、死んでしまったんですね。それを認識できなかったんですね。」それだけ言うと、黙って、安西さんに連れられてこの場を出て行きます。
しばらくすると、蔵山さんが目を覚まして、「……こ、ここは」って言った後に、「あ、そ、その子……。どうして、お前が…、えり子?」「パパ、パパーっ!!」っていうことでした。
←prev 目次に戻る next→

© 1997 Member of Taisyado.