6.

  朝11:00くらいなので、朝に弱い恋も大丈夫。
  朱美はまだ家に居るようだ。

雷顕:……勝手口の方に張ってる。
笙 :普通、家から出るだけだから表から出てくるんじゃないでしょうか
   ね……
GM:といってると表から出てくるよ。
笙 :どっちに向かってます?
GM:すーっと公園の方に向かってますね。

  後をつけて公園に入ると、鳥羽朱美の周りに鳥が集まっている。

笙 :普段通り近づいていって、「失礼します」
GM:すーっと見るだけ。

  笙が話しかけている間に恋が[思考感知]を行う。
  雷顕は少し離れたところから見守り、いざ妖怪が現れた時に備える。

GM/朱美:「どうかしましたか?」
恋 :[思考感知]発動します。(ころころ)成功です。
GM:気づいてるし、抵抗してます。
GM/朱美:(恋のほうを)きっと見て「今、あなた何かした!?」
恋 :「何かって……えっ?」
笙 :「あの、彼女が何をしたと?」
GM/朱美:「……別に」と言ってまた鳥と遊んでる。
笙 :「この前はすみませんでした。無神経な事を言ってしまって……」
GM/朱美:
   「いえ。」(ふと時計をみて)
   「そろそろ行かなくてはならないので失礼します。」
笙 :「病院へ、ですか。」
GM:もう何も言いませんね。
雷顕:追いかけましょうか。

  というわけで、3人は追いかけます。
  終わった時点で、恋が電話をかけるようだ。

  一方、同じ頃の白川側は…。

銀河:トントン。(病室のドアをノックする)
GM/白川:(ぶっきらぼうに)「はい。」
宴楽:大獅を先頭に立たせないと…
銀河:あ、もちろんそうします。最初だし。
大獅:「やぁ。」
GM/白川:「あぁ、あんたか。どうしたんだい、日曜日にまで。」
大獅:「あぁ、ちょっと聞きたい事があってな。」
GM/白川:「……ご苦労様だな。」
銀河:個室だよね。
GM:個室です。芸能人ですからね。
大獅:「こいつらは俺の友人でな。」
一同:(口々に挨拶、その後、笑)

  刑事の友人が小学生と高校生と老人……。
  (一同:(笑))

GM/白川:「こども、から、じいさん、まで……幅、広いな……。
銀河:「あんたが、紗里さんのお兄さんか。」
GM/白川:「あぁ、一応。紗里、元気か?」
銀河:「まぁ、一応はね。」
   って、こっちの家にいること知ってるの!?
GM:知りません。紗里ちゃんの話が出たから聞いたまででしょう。
宴楽:知れたら意外にやばいかもしれませんから、そのことに関しては
   黙っときましょう。
GM/白川:「元気ならいいさ。」
銀河:「元気ってわけじゃない。たぶん、あなたも知ってると思うけど」
GM/白川:「またひどくなったのか?」
銀河:「……っていうか、今俺の家にいるんだけど。」
GM/白川:(ころころ)分かったみたいだね。
   「もっとひどくなったって言うのか!?」
銀河:「前が良くわからないからなんとも言えないけれど、少なくとも
    あぁいう人と居るべきじゃないと想ったから、俺はそうした。
    他人の家の事情にあまり首を突っ込みたくなかったんだけど。」
GM/白川:「俺は別にどうでもいい。」
銀河:「本当にそう想ってるのか?」
GM/白川:「さぁ。」
銀河:「さぁ、じゃなくてイエスかノーかで答えて欲しいんだけどな。」
GM/白川:ちょっとうつむいて黙っちゃうね。
銀河:「俺達は……人数も年齢構成もばらばらで何しに来たかって思って
    るかもしれないけれど…」
GM/白川:「あぁ、思ってるよ
一同:(笑)
銀河:「真剣に(白川の想ってることを)聞きに来てるから。」

  銀河もちょっと困り気味だ。
  このまま進むと他のメンバーが会話に加われなくなるしね。

銀河:「俺の聞きたいことは一つなんだけど。」
GM/白川:「何だ?」
銀河:「いい加減、そう言う態度をとってつまんなくないのかなって。」
GM/白川:「つまんなくないわけねぇだろ〜?」
宴楽:結構、真実っぽい。
銀河:「それでどうしてそう言う態度を取りつづけてるのかが分からな
    い。そういうひねくれた態度をさ……田嶋さんにも取ってるっ
    ていうのが……」
GM/白川:「とらなかったら、あいつどうなると思ってるんだ。」
銀河:「俺には良く分からない……」
GM/白川:「ちょっとは考えたらどうだ。」
音彦:「紗里ちゃんのことが大事なんだね。」
GM:明後日の方向をむいて、そっぽ向いてます。
音彦:「大事じゃなければ、そんな風に言わないよ。」
GM/白川:「……これで、俺が紗里をかばったらどうなる?」
銀河:「どうなるんだよ。」
GM/白川:「ひどくなるに決まってんだろ!」
銀河:「で、それで何もしなかったと?」
GM/白川:「あぁ……いじめに対する態度だと思ってくれればいい。」
銀河:「加害者よりも傍観者の立場を選んだって訳か?」
GM/白川:「あぁ、卑怯と言うなら言え。」
銀河:「そう言うつもりはないけどさ…。結局、親をどうこう言う資格は
    ないじゃないか。傍観者なんだから。」
GM:黙ってうつむいてますね。
大獅:「お前の気持ちはわからんでもない。ここでお前がかばって親を非
    難したとしても、休みは2週間しかないからな。お前がいなく
    なった時に親が紗里ちゃんにどうあたるか、わからないしな。」
GM/白川:
   「『あいつがうちに来てから和広は性格が変わった。』それでおし
    まいさ。……俺が東京に行ってから性格が変わったとは言ってく
    れない。」
大獅:「俺達は、お前を助けてやりたい。紗里ちゃんも、そして、鳥羽
    朱美も……。」
GM/白川:その言葉を聞いてびくっと身体を震わせます。
大獅:「そのためには本当のことを教えてもらいたい。お前が姿を消した
    時、一体何があったのか。」
銀河:でましたね……
GM/白川:「……呼び出されたんだよ、朱美に。」
大獅:「何のために。」
GM/白川:(ため息をつきながら)「信じてくれないだろうが…」

  語るには、朱美に呼び出されて「俺を信じて待っててくれ」と言った
  ものの、スキャンダルや、芸能活動などを挙げて「早く帰ってきて」
  の一点張り。
  帰ろうとした時にいきなり左肩を傷つけられ火が飛んできたという。

銀河:「あんたって、鳥羽朱美のこと好きなの?
笙:剛速球だな。(笑)
GM:それはちょっと……固まっちゃってますね。(^^;)
大獅:「必ず帰ってくると約束を交わしたが、彼女はそれを信じてくれな
    かった。」
GM/白川:「あぁ。スキャンダルとかあったからな。」
大獅:「でももうそれは終わったことだし、もともと本気じゃなかったん
    じゃないのか?」
GM/白川:「信じてくれてるのか? 信じてくれてないから、呼び出さ
       れてるんじゃないのか!?」
音彦:「確かめたかったからだけじゃないのかな。」
GM/白川:「確かめたかっただけなら…」って、左肩見てるけど。
音彦:「信じてくれ、以外何も言わなかったの?」
GM/白川:「言わなかったさ。それが俺の心を表すのに十分な言葉だっ
       たから。」
音彦:「でも、彼女には足らなかった。」
GM/白川:「あいつには何を言っても無駄だったかもしれない。」
銀河:「なんか似てるね、血つながってなくても。田嶋さんと。やっても
    無駄とか言っても無駄とかそういうのが多いね。でも、言葉とか
    行動に無駄なものってないと想うけど。」
GM/白川:「そう思えるまで俺が成長してないってことさ。」
銀河:「無駄はないと想うんだけどな…。」

  「こいつの言う通り、無駄な言葉などない。」

  大獅は、白川を見やった。

  「言葉には2種類あると俺は想う。」

  ――劣悪な家庭環境の中で身を守るためには、すさんだ態度しかな
    かったってことか。

  「すぐに受け入れられるものと、時が経ってから受け入れられるもの
   と。」

  白川は白川なりに考えているのだ。
  人生を、家族を、恋人を、仕事を、勉強を……
  そこらの高校生よりも、真剣に。

  ――ただ、人生経験が少ないだけだ。

  だから、一通りの考え方で良しとしてしまう。
  それだけなのではないか?

大獅:「たとえ、今は届かなかったとしても相手の心に言葉で種は蒔いた
    訳だ。それを育てるのも腐らせるのも相手次第だが、種を蒔かな
    ければ芽の出る可能性はゼロだ。そう考えてみろ。無駄な言葉な
    どない。安っぽい言い方だが、あきらめてはいかんと想うな。」
GM/白川:「あきらめなかったから、もう一度行ったんだ。怖かったけ
       どな。」
大獅:「2度目か……。」
銀河:「鳥羽さんは…普通の鳥羽さんじゃないのは分かってもらえると思
    うんだけど。本当の鳥羽さんの想いじゃないんだよ。だから、あ
    れを本当の鳥羽さんだと想って欲しくないんだ。」
GM/白川:「あぁ、そう想ってるさ、いや、そう想いたい……。」
銀河:「もう一度会って、話してみてくれないかな。」
GM/白川:「アイツが話して分かるような奴ならいくらでもあってやる
       よ、いくらでも会うさ。」
音彦:でも、まだ誰に傷だらけにされたか聞いてないんだよね。
  「朱美さんに呼び出されて行ったけど、話しても分かってくれなくて
   このザマだって……でも、それ、誰にやられたの?」
GM/白川:「いきなり朱美がキレたんだよ。」
音彦:「本当に朱美さんなの?」
GM/白川:「朱美じゃない、絶対朱美じゃない。俺は信じない。」
銀河:やったのは朱美さんだけど、ってところか。
  「その時の状況を教えてよ。」
GM/白川:「覚えてねぇよ。」
銀河:「覚えてなくてそれってどういうことだよっ。」
大獅:「もう一度、協力してくれないか。」
GM/白川:「協力なら、今してるよ。本当に覚えてないんだよっ!」

  と言ったところで音彦の電話がなる。
  (ちょっと長かったのでGMは反省……。ごめんね…)
  病院で鳴らすなぁという批判はごもっとも。でも、許してね(汗)
  今、地下鉄からあがってきたところである。近い、近い。

音彦:「こっちに向かってるってこと?」
雷顕:それは分かっていいの?
GM:たぶん、そうだろうとは思う。
音彦:「こっちは、事件の核心のところの記憶がない状態で…。」
恋 :「そうか…うーん……。」
GM:結構、ペースが速いです。そろそろ病院の中に入ります。
   カツカツカツカツカツ……。
恋 :「…あ、そろそろ病院の中に入ってくんで…」
銀河&音彦:「入ってきたぁっ!?」
音彦:「今、入ってきてもわかんないよ。オイラどうしたらいいのか、
    良くわかんないんだけど(惑)」
GM:カツカツカツカツカツ……。
恋 :「切るね!」
音彦:「うん。…来るって!! 来るって!!」

  そして、病室に辿り着いた。
  早いと言うのは無しである(笑)

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