音彦は、家に帰って雷顕に話す。

音彦:「ただいまぁ〜」
雷顕:「あぁ、帰ってきたか……」
音彦:「前の駄菓子屋のおばあちゃんに話を聞いたんだけどさぁ。あの首
    吊りの樹の願いが叶う条件は鳥がとまっていることらしいよ。」
雷顕:「ほぉ〜。」
GM:おばあちゃんは、『どうも鳥が女の人の願いを運んでくれるらしい
   よ〜』と言ってたよ。ごめん、さっき言うの忘れた…(汗
宴楽:GM! [来歴感知]で晶さんが見た人の中に男の人はいますか?
GM:いません。
宴楽:よかったよかった。男の人がいたら、まさに無駄死
一同:(笑)
音彦:「あと。オヤジ、何歳かって聞いてたけど。」
雷顕:ぎくっ!? やばい(笑)
一同:(笑)
音彦:30年前からかわっとらせんなぁ〜……みたいなことを。
雷顕:30年前か…
笙 :下手すりゃ、300年か3000年前から(笑)

  時間は回って影宮集合。
  雷顕が晶の見た、映像を語る。
  銀河の「接点はなんだろう?」という問題提起に事件の全容を考える
  メンバー。

雷顕:ここで雷顕の予想としては…
  「(最初の事件に関して)伝承を知っていたとすれば、自分からバイ
   クに飛び込んで自殺しようとしたのは納得できるが、後できょろ
   きょろと自分が何をしていたんだろう? としていたことと辻褄が
   合わない。そこから考えると、その伝承は知らないで、鳥に操られ
   たかも知れない。」
銀河:「人間たちが想えば、その樹のある場所を特殊な場所だと想うわけ
    じゃん? そうすると、樹が無くなると想いは注がれなくなって
    しまうわけだから、自分から願いを叶えたい人を呼び寄せて力を
    蓄えていた。」
雷顕:と言う可能性もあるが、確証はない。

  徐々に樹と女性の関係から、樹と鳥の関係を考えるようになる。

笙 :最初の事件の時、鳥が『南へ飛んでいった』と言う証言がありまし
   たよね?
GM:ちょっとごめん、恋ちゃん知力判定してみて。−4か。血塗れの
   白川君を介抱している時にふと空を見上げると、鳥が一羽南へ飛ん
   でいったよ。
銀河:方角は関係あるのか!? 同じ場所でも東南とか、ずれると想うん
   だが…
GM:(ぎくっ!
音彦:東南でも西南でも、南は南。
GM:そうそう。(^-^;
恋 :鳩のような、とか、分かりませんか?
GM:結構速いスピードだったし、白川くんを介抱していたから、ちょっ
   と無理。
恋 :あ、はい。
   「あ、あの、今思い出したんだけど、白川さんを助けたときに、鳥
    が南の方へ。」
笙 :「大きさは?」
恋 :「何か、早すぎて良くわかんなかったんだけど。」
銀河:木が切り倒された後も死んだ人はいるの?
GM:とても少ないけど。
銀河:最近は?
GM:いたら、雷顕さん、知ってるでしょ? ここ10年くらいはいませ
   んね。

  さて、話を元に戻し、事件の整頓を始める。

雷顕:鳥羽朱美が轢かれそうになった事件は……
宴楽:もう、鳥羽朱美と断定しちゃって良いんですか?
銀河:いいよね。
雷顕:うん
笙 :でしょうねえ〜。

  ここで颯爽と晶が、現れる。
  (銀河:晶さん、登場!!)
  彼女の言うところに寄れば、轢かれた子は鳥羽朱美によく似ていたと
  いう。

GM/晶:「じゃ、帰るわ。」
銀河:「あ、晶さ〜ん……」
一同:(笑)
笙 :お疲れさまでした。

  再び話は、鳥と女性の関係に戻る。
  『鳥羽朱美は、本当は死んでいて、鳥が朱美に化けている』とか、
  『操られている』とか、様々な説が出ている中、
  『生死はともかく、鳥が朱美に化けている』と言う方向に傾く。

銀河:となると狙われるのは白川和広……
笙 :と、それに近づく、女性たちですね。
音彦:そうなると、れんれん……(恋のこと。こう呼ぶ事の方が多い)。
雷顕:ちょっと分かんないんだけど…
一同:(沈黙して、次の言葉を待つ)
雷顕:分かんない
一同:(笑)
雷顕:「鳥羽朱美は乗っ取られてると言う話が出てるけど、本当に乗っ取
    られているのだろうか? 妖怪は、妖怪で別にいると考えた方が
    いいんじゃないか?」
宴楽:(妖怪が)中に入っているとは晶さんに言われたんですよね?
雷顕:とりつかれてるような気がした。とは言われた。
GM:晶さんは、そう言ってました。
銀河:「可能性、その2として。特殊なんだけど、その鳥さんが、その人
    の願いを叶えることに助力するために、白川和広を殺すとか?」
大獅:「俺としては、タレント活動を辞めさせて自分の元へ戻ってくるよ
    うにしてると思うんだが……」
一同:(納得)
大獅:「殺すためなら、1回目の襲撃で殺せるはずだ。」
笙 :「確かに、2回目を受けてますね。」
銀河:「それだと殺すのが願いではないなぁ。」
大獅:もしかして、怪我をしていても、顔は傷付いていないとか?
   (←するどい!)
GM:傷ついてないです。
銀河:その場合、自分が轢かれちまったらどうしようもないじゃん。

  この言葉ですべてが振り出しに戻ってしまった(笑)
  結局は……

音彦:何はともあれ、最終目的は殺す事じゃないと想う。
銀河:そうだね。自分の元に戻ってくるように、だね。

  と言うところで意見の一致を見る。
  そして……

銀河:直接鳥羽朱美に話を聞く! 俺は悩むより、行動をっていうタイプ
   だから。

  単純明快であるが、一番手っ取り早いし確実である。
  そうなると、標的になる白川について話が始まる。

雷顕:「一つの可能性として白川はすごくいい奴だとする。そうすると、
    芸能活動を辞めてしまうと……」
宴楽:「親ですか?」
雷顕:「いや、」
雷顕&銀河:「妹」
雷顕:「…を養えなくなる。」
銀河:「つまり、あのすさんだ態度は。」
雷顕&銀河:「わざとやっている。」
一同:(納得)
雷顕:「スキャンダルは、視聴率稼ぎの策略、ってことか……」
音彦:「一種の売名行為のような…」
宴楽:いい奴なのか、悪い奴なのかどっちなんだ!?(困惑)
雷顕:名前を売っとけば、それだけ金になる。嫌々ながらも、奴は、こう
   いう時しか休めないんだっていうような奴だぜ?
音彦:「(白川和広にまつわる話が)支離滅裂だよ……」
雷顕:「女好きって言う噂は尾ひれが付いたのかも知れないけれど、そう
    言う性癖があるにしても、そんなに悪い奴じゃないっていうの
    が、推測。」
銀河:「となると2回目の『ロスト』は、鳥羽朱美と1日会っていた。
    で、まだ、芸能活動をやめるわけに行かないと言うことを話して
    いたってことになるのかな。」

  まだ、これを元に話し合いは続いて行くが、最終的に、白川和広と鳥
  羽朱美を引き合わせて、相互理解をさせようと言うことになった。

  引き合わせるために、白川側に銀河、宴楽、大獅、音彦。
  鳥羽側に、恋と笙。雷顕が、後方待機という形で、妖怪が出たときに
  人払いをかけられるように鳥羽朱美の側に付く。

  連絡のために、乙女が『お金の心配はいらないわ』と恋と音彦に携帯
  電話を貸すことになった。かけ方は懇切丁寧に教えてある。
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