5.

GM:は〜い。じゃあ、土曜日の午前中です。
恋 :は〜い。
音彦:学校はお休みですか?
GM:……休みですね。みんな何してますか?
笙 :公園にでも行くかなぁ……。
雷顕:(銀河に向かって)勉強だよねーー?
銀河:しくしくしくしく……
一同:(笑)
GM:そうするとですね。
   「銀河。仕事、一つ、終わったわ。」
銀河:「あ、そうですか。おめでとうございます。じゃ、そう言うこと
    で。」
GM:「あら、珍しいわね。勉強してたの?」
銀河:「はぁー。そうですー。べんきょー、してましたー。」
    (←とても投げやりな口調)
GM:「じゃあ、はいこれ、お小遣い」って。
笙 :良かったじゃないですか。
GM:ダイス目悪すぎ……(苦笑)。
銀河:いくらぐらい?
GM:ダイス目が悪すぎたので申し訳ないんだけど……(苦笑)。
   500円
一同:(爆笑)
銀河:なんだそれ!! 500円っていうのはっ!!
GM:10面×500で振って、最低500円だったんだけど……。
   ごめ〜ん♪
銀河:500円……ごひゃくえん……。(笑)
GM:「銀河。勉強しているようだし。遊びに行ってらっしゃ……」
銀河:「行ってきまーーす。ダーーーーッ!!

GM:で、公園に行くんですね? 行くとですね。紗里ちゃんいますよ。
銀河:キキーーッ! ドガガガガガガガ、ガッシャーン!!
   (←自転車を飛ばしすぎてこけたらしい。)
GM:「ぎ、銀河、くん!? ど、どうしたの??」
銀河:「いや。あのぉ……ちょっと。」
GM/子供:「銀河お兄ちゃん、何やってるの??」
雷顕/子供:「って、いつものことじゃんかーー。」
GM/子供:「あ。そっかぁー。」
銀河:「うるさいなぁ。魔女の住む城から逃げてきたんだよ。」
雷顕/子供:「あぁ、お母さんのことだね?」
宴楽:(この時の銀河の顔を描写)ぴしーーっ。
GM:……紗里ちゃんを見ると分かるけど、腕の辺りに打ち身とか切り傷
   とかすごいよ。……もう一つ付け加えるなら、新しいよ。
銀河:今まで見たこと無かったよね?
GM:無いです。
銀河:「そのケガどうしたの??」
GM:「……さすがにクラスのみんなはひどい事はしませんから。」
銀河:う〜ん。
GM:(声を明るく変えて)
   「私って『いらない子』ですし♪  いいんです♪」
銀河:「『いらない子』っていうのは、たぶんいないんじゃないかなぁっ
    て、俺は思うけど。」
GM:(傷ついた)両腕を突きだして、
   「こんなんですもん」ってすごく明るく振る舞ってるよ。
笙 :聞いている側としては、痛ましい限りですね。
GM:「もともと私の過去はあんなんですし。父も妹ももういませんし
    ……私はいらないんですよ……」
   ってすごく哀しげな目をしてる。
銀河:それ聞くと怒っちゃうような気もするんだよな……。
   「そういう考えは好きじゃない。
GM:「そうですよね。こんな考え方する奴なんて嫌われて当然です。」
銀河:「そうじゃなくて、考え方が嫌いなんだよ。」
GM:そう言われると黙っちゃいますよ(苦笑)。
銀河:しまったぁ! これって田嶋さんが好きとか言うことになっちゃう
   んじゃ……。いかんっ!! また墓穴を……。
一同:(笑)
笙 :よっこいせ、よっこいせ、よっこいせ(笑)。
銀河:なぁ〜んてこった!!
GM:顔、真っ赤です(笑)。
銀河:今のは完全に自分で墓穴を掘ったよ……。
笙 :まだ、着いてないのかな……。
GM:笙くん、もう着いてるよ。この場にいるけど、この会話の中には入
   れない。入れないでしょ?
笙 :入れませんっ!! (笑)
GM:顔真っ赤にして俯いてるけど?
銀河:良く分かんないけど(笑)。
GM:「とりあえず、明るく生きることにします。」
   って、精一杯明るく振る舞おうとしている。
銀河:「それが万事解決の元だから。」

GM:そうすると「紗里!!」と、またおっちゃんが来ますけど。
銀河:いい加減、ぶっ倒したくなってきたなぁ……。
笙 :(大声のため)ちょっと私は耳を押さえてます。
銀河:加減して[流星弾]ぶっ放してやりたい……。
GM:「ほら、紗里! いい加減にしろよ! 毎日ここに来てるのか!?
    昨日は早く家に帰ってきたと思ったら……。」
銀河:今回は彼女の前に立たせてもらいます。
GM:どうぞ。「何だ、お前は!?」
銀河:「通りすがり……ちょっと違うか……とにかく高校生。」
   (←普通、友達って言わんか?)
GM:「で、何か?」
銀河:「一応、ちゃんと話すのは初めてなんで……あなた誰ですか。」
GM:「紗里の父だ。」
銀河:「本当に?」
GM:「養っていればそうだろう。」
銀河:「養っていれば親ってわけじゃないと思うけど。」
GM:「それはあなたの考え方だ。で、何の用だ?」
銀河:あ。前に出たのはいいけど、何を話せばいいか考えてなかっ
   た……。
一同:(笑)。
銀河:「親なら親らしく、ちゃんと子供の面倒を見たらどうなんだ。」
GM:「見てやってるじゃないか……こいつが自分で稼いで食っていける
    わけじゃねぇーんだ。」
銀河:ぬぬぬぬぬ……。
   「じゃ、そのために子供にケガさせてもいいって?」
GM:「言うこと聞かなかったら、言うことを聞かせるのが躾だろ?」
銀河:「躾っていうのは間違ったことを直すものだ。させる時のものじゃ
    ない。」
GM:「それがうちの方針だ。」
銀河:「うちの方針ね。ったく日本人は……。
GM:「何か言ったか?」
銀河:「別に。……そうだ、田嶋さん。ちょっと、俺ん家、来ない?」
   (←こう来るとは思わなかった)
GM:紗里ちゃんは……ですね……。目をすごい輝かせてます。
一同:(笑)。

  銀河のポケットの中では、銀河の恋人――琥珀の魂の入ったペンダン
  トが、熱く熱く燃えている(笑)。

銀河:「とにかく、来なよ。泊まっても大丈夫だしさ。母さんもそう言う
    ことは許してくれるし。」

  目を輝かせつつも紗里はかなり戸惑っている。

銀河:腕つかんで「じゃ、行こうよ。」
GM:父親は「勝手にしろ。」
銀河:「勝手にさせてもらいます。」
GM:「その代わり、キズだけは付けてくれるなよ。」
銀河:「傷つけるのはあんたで、俺じゃない。
GM:……そういう意味じゃないんだけど……。
一同:(笑)。
宴楽:でも、この人(銀河)ならそういう風に答えるでしょう。
GM:そういう風に答えるでしょう(苦笑)。
   「何してくれても構わんが、キズだけは付けてくれるな。」
銀河:くっそぉ……石投げる振りして[流星弾]うってやろうか。
一同:(笑)。
笙 :「銀河くんにしてはなかなか良かったじゃないですか。」
銀河:「はぁっ!? 笙??」
一同:(爆笑)
銀河:ジト目。「また聞いてたな……。」
笙 :「躾がどうとか言うところからですよ……何か聞かれて困ることで
    もあったんですか?」
銀河:「別に。行こ、行こ。」

  と、去っていく二人であった。
←prev 目次へ next→