GM:はーい。じゃあ、お待たせ。宴楽斎さん。また更に時間は遅くなっ
   て、今はもう19時くらいかな。
宴楽:店、開いてるね。
GM:開いてますね〜。
宴楽:じゃあ、店の方はバイトに任せて、奥でうどんでも食ってよ〜。
   今、客、何人くらいいます?
GM:(ころころ)一人。
宴楽:あ〜。客一人か……。いや〜、空いてるなぁ。じゃあ、バイト。
   後は任せた。
GM:カラカラカラカラ……。
   「あの、すみません……。」と言う声が聞こえるよ。
宴楽:「はーい。なんでしょう? おや? お嬢さん、こんな所に?」
GM:「すみません。私、今度隣に引っ越してまいりました、佐光美紀と
    申します。これ、つまらないものですが……。」
   と言って、物を差し出すよ。
宴楽:「あぁ、これは、どうもどうも、ご丁寧に。」
GM:何か宴楽斎さん見て、そのまま止まってるね。
宴楽:自分見て?
GM:うん。ちなみに顔立ち超美人。
宴楽:(声色を変えて)「おやおや、お嬢さん。私の顔に何か?」(笑)
一同:(笑)。
GM:何か神秘的なものを放っている人だよ。
   「人の顔を見つめるなんて……わたし、何て失礼なことを……。」
宴楽:「いえいえ、美人の方であれば……。」
一同:(苦笑)

  「お隣に引っ越してまいりましたのも、きっと何かのご縁。
   向こう三軒両隣と言う言葉もございます。これからも、どうか
   よろしくお願いいたします。」
  宴楽斎は美紀に見とれていた。
  彼女のこの世のものとは思えないほどの美しさに。
  だから、気づかなかった。
  彼女が、たくらみを抱いていることにさえ……。

GM:そう言って帰っていきます。
宴楽:「どーも……ど、ど、ど、ど、どーも。」
笙 :あがってますな。
雷顕:美人に悪い人はいねぇーよな。
GM:(笑)。
雷顕:今の雷顕の言葉じゃないからね。もしかしたら……。
GM:(まさか、あのお土産物屋さんに電話しないといけない!?)

   このメンバーのほとんどが、「大社堂」のメンバーである。
   GMデビューと言うことで、気の知れた人で固めてもらったのだ。
   そこらに、「大社堂」の話が出てくるので、誰が「大社堂」の誰を
   演じているのか、当ててみるのも面白いかもしれない。(笑)

GM:そして、かなり時間は過ぎて。夜9時ごろ。お待たせしました、大
   獅くんです。
大獅:夜9時? ってことはTVでもみてるんだろう。
GM:まあ、そうしてるとですね。電話が鳴ります。
大獅:「はい、もしもし。」
GM:「大獅くん?」
大獅:「あ、矢賀原か?」
GM:「……ちょっと、ちょっと聞きたいことがあるのよ。」
大獅:「ん?」
GM:「うちのいとこ、見なかった?」
銀河:いとこ……(笑)、いとこ……(笑)。
GM:「見るわけないわよね。ごめん、私何やってんだろう……。」
   すごい、動揺しています。
大獅:「えーと、そのいとこが、どうかしたのか?」
GM:「見当たらないのよ、見つからないのよ。」
   ちょっと大獅くん、知力で振ってください。
大獅:(ころころ)……あー、はっはっは、プラス4。
GM:今までいとこについて聞いたことはありませんね。ゴメン、もう
   一回振ってくれる?
大獅:(ころころ)……あーーーはははは……(乾いた笑い)。
宴楽:ファンブったぁー!!(笑)
一同:(笑)。
GM:全然、分かんないね。
大獅:「お前にいとこなんていたのか?」
GM:「いたのよ。もう、大獅くん、知らないの!?」
大獅:「いやあ、初耳だったが。」
GM:「あーん、もーうっ。」
   ガチャン。切れます。
大獅:ああ〜ん!?
銀河:相変わらず自分のペース守ってますね〜。
大獅:な、なんだったんだろう。
GM:と、いうわけで、1日目が過ぎていきます。なんだか大獅くんの心
   にはわだかまりが残ったまま(笑)。
大獅:ポカーン(笑)。
GM:何かほかに、月曜日の夜9時以降、やる事のある人、いますか?
雷顕:(笙を指して)そこへ電話するよ。

  「雷顕さんですか。」
  「笙か。ちょっと気になる事件があってな。……そこに鳥が関係して
   いるかもしれないんでな。」
  雷顕さんが、いつもにまして、言葉を選んでいる。――妖怪が絡んで
  いる可能性が高いのだろう。
  「鳩より大きな鳥が南へ飛んでいったという人がおってなぁ。鳥関係
   のことなら、笙、お主なら分かるんじゃないかと。まあ、たいした
   事ないとは思うが……。」
  「鳥ですか……。明日友人たちに聞いてみます。」
  少し緊張した面持ちで、笙は受話器を置いた。

雷顕:刀悟の所にも電話をかけとくよ。

  今日の夕方に、<歪み>は発生しなかったと聞き、雷顕さんは少し安心
  したようだ。
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