2.

GM:で、翌朝でーす。学校ある人は学校行ってください。で、小学校は
   保護者会なんで……。
音彦:(苦笑)。
GM:今週、火・水・木・金、と保護者会です。まず、音彦くんは、火曜
   日の一番最後……16:30から。

  公立の小学校だけでなく、笙や恋の通う私立北河学園でも、保護者会
  である。
  恋は木曜日の、笙は火曜日の、16:30からとなった。

銀河:ま、俺は関係ないね。ラッキィ〜♪
GM:もっちろん、銀河くんも関係ありますよ。
銀河:いや、うちの母さん、今、修羅場に入ってて……(汗)。もうすぐ
   締め切りなんですよ、うちの母親(大汗)。
GM:金曜日の16:30。これ以上遅れても、どうにでもなれっていう
   時間ですね(笑)。
銀河:母さん、ちょっと、締め切り近いしなぁ……。

  銀河のお母さんは、ファンタジー小説家。
  「百鬼夜行」という小説を書いてるそうだ(笑)。

GM:今日は火曜日です。お昼まで時間進めますよ。では、お昼です。
   大獅くん、紋乃さん、いますよ。
大獅:「あー。矢賀原。昨日のいとこがどうのこうのっての、どうなった
    んだ?」
GM/紋乃:「ごっめぇ〜ん。見つかったわぁ〜。」
大獅:「あぁ、そうか。よかったなあ。」
GM/紋乃:「ちょっと気になることがあったんだけどね。」
大獅:「気になること?」
GM/紋乃:「……傷ついて帰ってきたわ。左の肩の辺りに切り傷が。」
大獅:「え〜っと。いとこっていうと男か女か。」
GM/紋乃:「男。パックリ切れたような切り傷がついていたのよ。」
銀河:それひどいんじゃない?(笑)
GM/紋乃:「あとね……火傷もしたみたいなのよね。」
大獅:「一体、そいつどこに行ってきたんだ?」

  紋乃さんのいとこは、どこに行って何があったのか全く覚えていない
  という。家族によれば、夜、外出したのだが、それさえ覚えてない。

大獅:「そりゃ、どういうことだ? 夢遊病の気でもあるのか?」
GM/紋乃:「そんなこと、今までなかったわ。……大獅くん、わたし、
       お腹空いちゃった。」
雷顕:(笑)。いきなり話が変わる。
大獅:「あー、そうだな。ちょうどいい時間だし、食いに行くか。」
GM/紋乃:「おごり?」
大獅:「ばーか。」
一同:(笑)。
銀河:ひどい言われようだ(笑)。

GM:じゃあ、昼。笙くん。
笙 :いつも通り、笛吹いて、鳩たちを集めます。

  笙が社交辞令を交えながら(笑)、鳥たちに聞いてみたところ、大き
  な鳥が1羽、南へ飛んでいったのを見たとの情報を得た。
  が、鳥だ。その鳥の色までは分からない(笑)。

GM:では、時間を進めまして、授業後16:30になりました。
音彦:抜き足、差し足、忍び足で……(笑)。
雷顕:まず、逃げられんだろうが。先生いるんだから。(苦笑)

   あの手この手で逃げようとする音彦。
   しかし、先生の方が数段上だったようだ。

GM:がしっ! かかえて、教室に連れていくよ。
音彦:(力なく)「オ、オーケー、ベイベー。」
GM:で、16:30です。
雷顕:そうなの。じゃ、現れましょう。
笙 :服装は?
雷顕:そんな大した……。
笙 :いや、普通のというか何というか、いわゆる墨染めの衣という感じ
   なんですか、それとも普通のスーツとか?
雷顕:(頭を抱えて)あぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!
GM:そんな、叫ばないでも(笑)。
一同:(笑)。
雷顕:……スーツで行くよ。

  音彦の成績に関して、漢字の書き取りができないとか、音楽、体育は
  とても良いなどと告げられる雷顕。
  しかし、彼を最も驚かせたのは……

GM/先生:通知表が出てくるよ。「印鑑が押してないんですよ。」
一同:………。(爆笑)。
笙 :なるほどな、なるほどな(笑)。
音彦:「オヤジ、いけねぇよ。保護者として失格だよ。」
雷顕:「そんな話は私は聞いておりませんがぁ!?」
GM/先生:「響くんがお渡ししてない、と言うことでしょうか。」
雷顕:どうなの?(全体のGMである銀河を見る。)
銀河:見せていない(きっぱり)。それに、あの〜、雷顕さんも学校に
   通ってないし、普段から学校とは無縁の生活を送っているから、
   通知表があることは知っていても実感がわかないから、こいつ
   (と、音彦を指す)が渡さなかったら知らない。
雷顕:「私、初めて見ましたよ、これ……。はぁ。」
GM/先生:「ひ、び、き、くん!
音彦:「オヤジ最近、ボケ入ってきて、忘れてるんっすよ、先生」
雷顕:「何、言ってるんだ。」
   ガーン。(拳で音彦の頭を叩く真似をする)
音彦:(両手で頭を押さえて)
   「痛いよぉ〜。……。ちっ、バレたか……。」
GM/先生:
   「これから、響くんの通知表は保護者会で、お父様に手渡すことに
    なりましたので、必ず新学期にははんこを押して持たせて下さる
    ようにできませんでしょうか。」
雷顕:「はぁ〜、こちらも、ほんと……」
音彦:(遮るように)
   「先生、オヤジ、忙しいから、オイラがきちんと渡して……」
雷顕:「お前は黙っていろ。」
音彦:「え〜ん。」
雷顕:「もう、本当に申し訳ありません。もう、本当に躾がなってなく
    て、家でもしっかりと厳しく言いつけますので、学校の方でもよ
    ろしくお願いします。」
GM:という感じで、音彦くんは終わりました。
雷顕:「あ……まったく、恥かかされた。困った奴じゃ。ビシビシ、やら
   んといかん。」

  笙は何事もなく15分が過ぎていった。

銀河&音彦:いいなぁ。
宴楽:う〜ん、大変だなぁ(笑)。
銀河:(母親に)知らせるべきか……。どうしよう……。
GM:今、16:30ですね。この辺りの小・中・高校は、全部保護者会
   で、公園では14:00頃から子供たちが遊んでいるよ。
銀河:また、ブランコモード。
   キィ〜コ〜。キィ〜コ〜。
GM:そうすると、昨日ジャングルジムに右肩をぶつけた女の子がまた、
   同じように歩いて来ます。
銀河:おぉ……ドジ子ちゃんか……。
GM:(ムカッ。)
銀河:「お〜い、またぶつかるぞ〜。」
GM:何とか、今度は止まりました。辺りを見て、ブランコの所の銀河く
   んを見つけます。
   「昨日は、すみません。ぼーっとしてて。」
銀河:「はぁ。(ため息)」まだ、元気が……。
GM:「どうしたんですか?」
銀河:「いや、あ〜、別に。何でも……。」
GM:「うちの学校、今日から保護者か……」
銀河:「いやあああ〜〜!! ぬぉぉーー!!
   (←「NO」と言ってるらしい)
一同:(笑)。
GM:「どうしたんですか?」
銀河:「いや、別になんでもないよ。」(笑)
雷顕:(笑)。
GM:「私、明日なんですよね。」
銀河:「ぬぉぉーーー!!(←同じく「NO」と言ってるらしい)
   ……その話はやめようよ。俺たちは、やっぱり青春を生きている若
   者なんだからさ。そういうせせこましい事に関わってないで、やっ
   ぱ、明るくジャングルジムで熱血しなくっちゃ、うん。
GM:それを聞くと、クスッて笑って、「そうですね。」
宴楽:あぁー、同じタイプだ。
GM:「保護者会なんて、保護者がいれば別にいいですけどね。」
銀河:えっ?
GM:聞こえたかどうかは、知力で判断。
銀河:ひぃぃぃ〜(ころころ)ぴったり成功。
GM:聞こえたよ。
   「保護者会なんて、保護者がいれば別にいいですけどね。」
銀河:そ、そこでやっぱり、おばかな銀河くんとしては、
   「親、いないの?」
GM:もう一回知力判定してみて下さい。
銀河:ひゃぁ〜。(ころころ)あ、ぴったり、また成功。
GM:じゃあ、この顔見たことある。別に昨日見たって訳じゃなくて、ど
   こかで見たことあるよ。
銀河:誰だろう……?
GM:ぴったりじゃ、どこでかまでは分からないな。
   ……「親、いないの?」という言葉に反応して、ぴくっとして、そ
   のまま固まってるよ。
銀河:自分から言っただけに「墓穴を掘ったな〜。」とか思いながらら
   ……。「でも、親代わりの人はいるんでしょ?」
GM:(予想通りの答え、ありがとう。)
   ぴしーーーっ。固まってるよ。
銀河:あ、ますます墓穴を!!
笙 :ほーれほーれ、ざっくりざっくりざっくりざっくり!
一同:(笑)
銀河:どうしよう……困ったなぁ……。
   「あぁ、ごめん。ごめん。ごめん。」
GM:「あ、気にしないで下さい。ごめんなさい。」
銀河:「いや、俺の方こそ、ごめん。」
GM:「本当に気にしないで下さい、ごめんなさい。」
   そうすると、また後ろから、男の人が呼びに来る。
   昨日とは違う人だね。
銀河:「あの〜、名前は? ……俺は天堂銀河って言うんだけど。」
GM:「面白い名前ですね。」
銀河:「あぁ、よく言われる。」(笑)
GM:微笑みながら「私は田嶋紗里。」
   ……この名前を聞いて知力判定を。
宴楽:こういうときこそ失敗だ。
銀河:(ころころ)。
笙 :(笑)失敗だね。
GM:分かりませんねぇ(苦笑)。そうすると、
   「おい、ふざけんな! そんな所で何やってんだ!」
銀河:何かえらく、ガラ悪いな。
GM:おっちゃんですね。
銀河:お、おっちゃん!?
GM:うん。
   「紗里。行くぞ! おらぁ! 早く来い!!」
銀河:「ひょっとして……あれ?」
GM:「んなとこで、話してんじゃねぇーよ!! ほら、とっとと来
    い!! お前、まだ家に片づけもの、全部残ってるだろ!!」
銀河:ひょっとして、この子はシンデレラ!?
恋 :(笑)。
音彦:灰かぶり……。
GM:紗里ちゃんは下向いて、
   「そう……。早く行かないと銀河くんが怒られるから。」
   と言って後ろ向いて走り去っていきます。そうすると向こうで、
   紗里ちゃんとそのおっちゃんが、
   「お前、あんなヤツと何話してたんだ!」という声が聞こえる。
銀河:ぴしーーーっ。
GM:で、行ってしまいますね。

GM:皆さんに、緊急で影宮に集合の連絡が入ります。
   今は、夜7時です。

  何と刀悟から連絡があった時「酔夢」には、美紀さんが来ていた
  (笑)。

GM:と言うわけで、影宮に集合です。後ろ髪を引かれる思いで宴楽斎さ
   んも(笑)。
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