GM:と言うわけで、場面は変わって。同じく夕方。音彦くん、何やって
   ますか?
音彦:季節的には今ですか?
GM:うん。季節は今ぐらいでいいです。天気は晴れ。
音彦:じゃ、まだお外で遊んでます。……学校から帰ってきて、ランドセ
   ル、ほっぽり投げて……あの、オヤジにみつかんないように……。
   本当は、自分は隠してるつもりなんだけど全然隠れてない風で…。
大獅:背負わせてある。
一同:(爆笑)。
雷顕:まぁ、遊びに行く分には問題ないんだけどぉ……。
   「また、こんな所にほっぽりだしときやがってぇぃ。あれだけ……
    自分の部屋に持っていけって、言ってあるのにもぅっ。仕方ない
    ヤツだ……ぶつぶつぶつぶつ……。」
GM:こうして、雷降寺では雷顕さんが怒っています。もうそろそろ、夕
   方。日も暮れてきました。
音彦:華雅美ちゃんは、もう帰っちゃってますか?
GM:華雅美ちゃん、運動場見て「馬鹿ばっか」って言って帰っちゃって
   ます。もう、暗くなってますね。みんな、
   「暗くなったし、帰るかぁ〜。」とか言ってる。
音彦:「じゃあ、そろそろお腹もすいたし、帰るかな。」
   と歩き出します。
雷顕:(ぼそっと)お腹がすくと帰ってくるのか……。
GM:そろそろ雷降寺だなーっていうところで、人がわらわら集まってい
   ます。
音彦:人がですか?
GM:うん。15人くらい。
音彦:寄っていきます。
GM:雷降寺の近くなんで。雷顕さん振ってみて下さい。
雷顕:知力だよね……(ころころ)……わかったよ。
GM:何かわらわらと人が集まってるのに気づくよ。
雷顕:じゃあ、出ていってみよう。
   「どーされたんですかなぁ?」
GM/野次馬:
   「女の子がバイクにはねられたらしいんですよ。」
雷顕:「おぅ。それは大変な。」
宴楽:葬式だ葬式だぁ〜。
雷顕:こらこら。まだ死んでねぇよ。
GM:(音彦を指して)そこに入ってくるよ。
雷顕:「それで、救急車は呼んだのかね。」
GM/野次馬:
   「呼んだんですけどぉ〜、はねられた人がいないんですよ。」
雷顕:はあっ??
音彦:「あ、オヤジ〜。どうしたの?」
雷顕:「何か、車……もとい、オートバイにはねられた奴がいるらしいん
    だが、それがいなくなったらしい。」
   ……おや? おかしな事言ってる……。
音彦:「え? どういうこと? はねられたんだけど、その……」
雷顕:「被害者がいなくなったんだ。で、そのはねたオートバイの運転手
    は?」
GM:います。
雷顕:じゃあ、その人に話を聞いてみよう。
   「一体、どうなさったんです? 轢いてしまったって、どんな人を
    轢いてしまったんです?」
GM/運転手:「女の人です。」
雷顕:「歳の頃は?」
GM:怖いみたいで、それには答えず一方的に、
   「いきなり突っ込んできたんだ!!」
   と言ってます。ちょっと、GM口調で言わせてもらうと……
   バイクで普通に走ってた。すると横を歩いていた女の子がいきなり
   飛び出してきた。
雷顕:勢いよく? それともぼーっとして?
GM:勢いよく。パーン
雷顕:避けきれなかったんだね?
GM:避けきれなかった。
雷顕:それだと、バイクの方も何らかの可能性……転ぶか何かしそうなも
   んだけど?
GM:もちろん転びました。運転してた人は、柔道か何かやってたみたい
   で、受け身を取って、大丈夫だったみたい。
雷顕:「はぁ、それはそれは……自分が怪我をしなくてよかったね。」
GM/運転手:「僕はいいんですけど……。」
雷顕:「その人がいなくなってしまったの?」
GM/運転手:
   「あまりにもびっくりして、『救急車呼ぶから、待ってろよ。』
   って、ちょっと離れた電話ボックスに行って」――珍しく携帯持っ
   ていなかったみたいだね。
雷顕:「そしたら、いなくなってたと。」
音彦:「目撃者はいなかったの?」

  3人の目撃者がいることが判明。
  だが、誰もその女の子をずっと見ていたというわけではなく、いつ
  消えたのか、そもそも女の人が本当に轢かれたのかも、不明なまま
  である。

音彦:全部夢とか言うこともあり得る? みんなの反応としては。
GM:ギャラリーの半分は「そんなことあるわけない。」とか言ってる。

  以下、状況説明が続く……。
  でも、同じ事を繰り返してるだけだから、カットね♪

GM:ごめんね。状況説明が悪くって(汗)。
雷顕:いや。だいたい、分かった。
   「最初の質問だが……。」
GM/運転手:「あぁ、まだ答えていなかったな。制服だった……中学か
        もしれないし、高校かもしれないけど。」
雷顕:ふーん。いきなり飛び出してきたんだよねぇ? 死にたかったの
   か? そんなことは、なさそうだ(笑)。
音彦:バックとか何か手に持ってたりとかして、それが……。
GM:遺留品と言うことに関して言えばなにもないです。
雷顕:でも、その辺に関して言えば、専門家に任せた方が、ねぇ。その
   うち来るだろう。(と、大獅を見る。)

  パトカーが到着し、現場検証を始める。が、その中に大獅の姿は
  ない。今日は久しぶりの非番である。きっと、家で風呂の掃除で
  もしているのであろう(笑)。
  音彦は、加害者の事情聴取に耳を澄ませている。名前と住所を覚え
  ておくようだ。

雷顕:他に何か見た人がいないかなと思って。
GM:(ころころ)……ある一人が「鳥が飛んでったよ。」
雷顕:「どんな鳥?」
GM:「何となく、上を見上げたら鳩よりも大きめの鳥が1羽飛んでっ
    たんだよ……ま、関係ないよな。」とか言ってる。
雷顕:う〜ん。了解した。
音彦:「オヤジ〜。おいら、お腹すいちゃったよ〜。もう中へ入ろう
    よ。」
雷顕:「そうじゃな。」
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