話を聞き、少しでも情報を引き出そうとする委員長たち。
だが、そんなときに……
GM(知力判定の結果)佑苑くんが気づきますね。気配がないよ〜。 ゆかり「大吾くん、私たちから離れないで!!」 GM/大吾「(不安げに)何だよ??」 宗祇「次の標的はお前だったようだ。」 「少々気づくのが遅くなってしまった……」 GM/大吾「嘘だろ!? 冗談だろ!?」 GM/君島「冗談じゃない。」
頭上から急に影が差すと。
「……来たか……」
そのまま、すーーっと目の前に着地する。
GM/大吾「何だ!? このみょうちくりんな格好をした奴は!?」 一同(苦笑) 佑苑「これが、英治くんを相手にした男ですよ。」 「運が良かったな、大吾くん。あと、もう一分でも我々が『助ける』のが遅かったら、君は、もう……」 龍之介(笑) フォローだ(笑) GM/大吾「助けるだと!? あれで助けたって言うのかよ。」 「ともかく。我々の側を離れるな。」 GM/大吾「俺を守るんだったらしっかり守れよ!!」 佑苑「守るの止しましょうか」 一同(笑)
チャキッ!!

「どいてもらおう。天誅を下すのはそいつだけだ。」

二本の刀を手にした君島の声が、冷たく響いた。

「いいえ。誰も傷つけさせないわ。」

意志と気迫のこもったゆかりの目が、君島を見つめる。

「そんな奴を守るというのか!?」
ゆかり「たとえ誰であっても、傷付けさせはしないわ。」
と言うわけで、戦闘に入る。 《第1ターン》 薔薇の花びらを散らしつつ、叶の胸から[精神剣]が浮かび上がる。
「試してみるか?」 GM/聖戦士「面白い……。」 GM(ころころ)……ファンブル〜っ!! 一同GM小口だからなぁ(笑)
結局、よろけただけで済んだようだ(笑)
佑苑は大吾のカバー、宗祇はトンファーを準備して間合いを詰める。
ゆかりは[すばやさ]に集中。
《第2ターン》
魔法発動。ゆかりは、叶に1点分の[すばやさ]をかける。
宗祇は、フェイントから武器落としを試みるが失敗。
ゆかりは、もう一度[すばやさ]に集中。
叶は、[精神剣]で攻撃するが失敗。
佑苑はエマージェンシーコールをかける。
“聖戦士”は宗祇に攻撃。
GM二刀流だから、2回攻撃が来るからね。(ころころ)1度目はクリット。 佑苑極端やなぁ〜。 GM「防護点無視」うちらには意味無いな。
そう、私たちはまだケプラーを着ていないのだ……。
というわけで、なんと6点ものダメージを受けた宗祇。
そして、同じ頃の地下生徒会本部――。
GM/ノア 「緊急事態発生、緊急事態発生。発信者は佑苑委員長、場所……。」 愛美「来たよ。どうする、鬼堂くん?」 宗祇と、その瞬間! 宗祇がずばっと切られている! 一同(笑) GMしぶく、鮮血。 苦しみに声をあげる友。 一同(爆笑)
これだけで、戦闘ターンに戻る(笑) 《第3ターン》 魔法発動。ゆかりは宗祇に[すばやさ]を2点分かける。
引き続きカバーに入り続ける佑苑。
叶がフェイントから[精神剣]で攻撃しようとするが失敗。
宗祇の武器落としは成功。“聖戦士”は太刀を落とすが、続く[腕関節]は失敗。
ゆかりは、[大治癒]に集中。
“聖戦士”は落とされた太刀を叶に飛ばして攻撃する。
不意を突かれた叶はよけに失敗。
GMダメージは(ころころ)…1点 一同(笑) 愛美よかったね。刺しの1点で(苦笑) GM気合を込めてふったんだけどなぁ……(汗) 鬼堂まさか、1D−2じゃないだろうな? GMいや、1Dそのままなんだけど…。 一同(苦笑) 前から飛んでくると思ったんだけど、なぜか横から飛んできて、片ひざついて『ごふっ! 一同(叶を除く)なにっっっ!!! GM血を吐いてる! たった2点の癖に! …で、片ひざつくの??
叶のプレイヤーは、GURPSに慣れていなかったため、立ち上がるのに1ターンかかることを忘れていたのだ!
しかし、宣言をした以上は戻ることはできない……。
そして、聖戦士は二刀流。
“聖戦士”の脇差の攻撃はもちろん、叶に向かう。
(手をあごに当てて、あさっての方向を眺める) 一同(忍び笑い)
もちろん、攻撃は成功。叶がよけられるはずもない。
さらば、叶くんの巻。GMこん畜生の巻ともいう。 GM自分からやるって言った癖によく言うよ! ダメージは……。切りなんで、2Dあるんです(苦笑)。ちょっとでかいよ。 佑苑6点くらい来てます? GMとりあえず、9点なんですけど……。 一同おーーーーーーーーーーーーーい!!!
というわけで、気絶判定に持ち込まれた叶は、
「分かった、お前は……」 ばたっ。 一同”お前は”って(笑) 僕が礎となって彼の弱点を教えたってことで。ばたっ! 宗祇で、弱点は? ばたっ!! 一同おーーーーーーーーーーーーーーい!! 宗祇何の役にも立ってねぇ!!
というわけで、このターンは終了。 《第4ターン》 魔法発動。ゆかりは[大治癒]を叶にかけ、成功。
愛美さっきエマージェンシーかかったよね? あのとき、保健委員会に応急処置の用具だけは持たせてゲームセンターへ向かわせていい? GMいいよ。 鬼堂ひょっとして、俺らって「エマージェンシーかかった、あ、刺された、あ、倒れた」って見てるだけ?? 一同(爆笑) 君の一番弟子が、委員長仲間をざくざくと……鮮血をほとばしらせながら倒れる友……。 GM(聖戦士の)白いマントにも鮮血が飛び散ってます。 愛美鬼堂くん、職務に忠実な君島くんを副委員長にもってよかったね。ほら、叶くんを滅殺してるよ。 一同(爆笑) 宗祇なるほど、そういう意味合いがあったのか、すると次に狙われるのは……(と龍之介を見る) 一同(大爆笑) 鬼堂えっと、エマージェンシーがかかって、ノアのモニターを見ると2、3秒して叶くんは死ぬわけだな。 一同(再び爆笑の渦へと) 宗祇倒れただけだよ。 ゆかりほうっとくと死ぬけどね。 GM叶くんらしくない美しくない死に方だよ『野垂れ死に』 宗祇しかも繁華街で! 一同(大爆笑へと突き進む)
一方、エマージェンシーがかかって2・3秒後の地下生徒会本部。
モニターを見つめる二人の目に映ったのは、叶が鮮血をほとばしらせながら、倒れるところであった。
愛美「で、どうするの?」 鬼堂席をガサッと立って 現場に向かって駆け出そうとします。 愛美「どこに行くつもり?」 鬼堂「放ってはおけんだろう!」 愛美「今のあなたが行って何になるっていうの? さっき、保健委員に連絡はしたわ。」 鬼堂「少しの加勢にはなるだろう!? なるはずだ!」 愛美の自分で行ってどうなるっていうの? さっきと同じことになるだけでしょう?」 鬼堂「だったら、このまま放って置けというのか!!!」
一方その頃。戦闘中の委員長たち。
GMさらに苦しめてあげましょう。
倒れている叶くんの肩のあたりをぎぎっと踏みつけます。

「所詮、こんなものか……。」
宗祇さすがに、接近戦のできる距離にいるから近寄らせないが…。 GMいいじゃないか(笑)
さすが、お約束の大好きなGMである(笑)
場面は戻って、生徒会本部。
愛美「すぐ行くのなら、なおさら行き場所が違うでしょ。」 GM(苦笑しながら)魔術師の館を経由すれば一瞬で行ける。 一同(笑) 愛美「あなたが、その木刀で行ったって変わりはしないでしょう?」 鬼堂(沈黙) 愛美(いらいらいらいらいらいら………。)
行くわよ!!」 がっ!!!
鬼堂なぁにっっっっ!!!!! 一同わぁぁっっ!! 強引に連れていってる(苦笑) GM行くってことは、当然(その場所は)? 愛美行きます。現場にぃ?? 一同(笑)
愛美の思いに呼応するように、深い霧がすぐに現れる。
愛美は焦っていた。
鬼堂が勝てない相手に委員長たちの誰が勝てるというのだ。

――それならば。

それならば、鬼堂くんの力を高めるしかない。

――<魔宝>というものを使ってもらうしかない。

それを鬼堂くんが快諾するとはさらさら思っていない。
だから、今だけ。
せめて、今だけ。
みんなを助けるために。
その清廉な日本男児の意思を曲げてもらわなくてはならない。

――それも、自発的に……。

愛美の推測が正しければ、使い手が「使おう」と思わなければ<魔宝>はその効力を十分に発揮することができない。
つまり、鬼堂自身が使おうと思ってくれなければならない、はずだ。

愛美は焦っていた。
ただ鬼堂の腕を掴んでそのまま先へ先へと進む。

――なぜ、私は、<魔宝>の働きを推測できるのだろう…

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© 1997 Member of Taisyado.