GMじゃあ、次〜。仕事しているだけの宗祇くん。 愛美え? 仕事してるの?? 一同(その場に)いるだけ〜。 ゆかり問題児だよなぁ〜、ここも。 GM「委員長、この書類には……」 宗祇ぽんっ。 一同(少しの間を置いて笑い) GM「委員長〜(泣) ちゃんと目を通して下さいよ〜。」 宗祇(しらんふり) GMそうすると、君のデスクの上の電話が鳴る。
「あら、そーちゃん?」
一同(大爆笑&拍手)
いでこ♪さんの小説第2話「伽羅」に出てくる、宝生院楓さんは宗祇の「姉」だそうです。
いや、みんなほんとうにおどろいたんですよ!!
そして、出していただいたら使わないわけがない。
GMごめん! アドリブーー!! 宗祇一瞬だけ眉をぴくっと動かして、
「失礼ですが、どちら様でしょうか。」
GM/楓「あら? 姉の声を忘れるなんてひどいじゃない? 弟にあるまじき行為よ。」 宗祇「用件を伺おう。」 龍之介も〜ぅ、照れちゃって、そーちゃんったら♪ GM「も〜ぅ、聞いてよ、そーちゃん♪ 理事長ったら、また仕事抜け出したのよ。あれだけ書類がたまってるのに困ったものだわっっ。それでね、お弁当も残っちゃったのよ……。」 一同(大爆笑) 宗祇「……その件に関しては、私の権限内ではない。」
ガチャッ。
GM「ちょ、ちょっと、待って。そ、そーちゃん?!」 宗祇ぷー、ぷー、ぷー。
「さて、……で、見る書類はどれだ?!」
GM/委員「は、はぁ……。」
(ひそひそ)「やべぇよ。委員長、怒ってるぞ。」
「それに、丁寧口調だったし……。」
一同(笑) 宗祇そう陰口をたたいてる方をジロッ。 GM書類を持って来て「あの、これだけは絶対目を通して欲しいんですけど。」 宗祇「見せてみろ。」
その報告書は、ここ1週間、高等部で風邪が大流行しており、寮でも注意を呼びかけて欲しいというものであった。
宗祇「わかった。とはいえ、健康診断程度しかできないだろうが。」 GM次、龍之介くん。演劇部ですね。
今回の演目は、クリスマスキャロル。
主役は滝川楓。場所はやっぱりオペラハウス。
GM英優希くんが「あれ? 滝川の奴、遅いなあ……。」 龍之介「どうかしたのか?」 GMそうすると、香具坂守里くんが入ってきて
「すみません。滝川さん、風邪で寝込んじゃって……。」
龍之介「ふ〜ん。あ、そ〜なんだ……で、何でお前知ってんの?」 GM/香具坂「え?! あ、あの……。」 龍之介「言えよ。」 GM「クラスに聞きに行って……。」 龍之介「言えよ!」 GM「先輩、勘弁して下さいよぉぉ(泣)」 龍之介「……どこまで行ったんだよ。」 一同(笑) GM「……教室です。」 龍之介「おおぉっ。そ、そんな……。」
(と、言いつつ、顔を背け、腕で覆う。)
一同(笑) GM「何ですか、天草先輩!!」 龍之介「だめだよ、そんな……教室で、だなんて……。」 一同(爆笑) GM「せんぱーーーーーーーい!!」顔真っ赤にして……。 GM/部員「おいおい、あんまりからかうなよ。」 龍之介「ごめんごめん。」 GM/英「しかし、滝川が来ないとちょっと辛いよな……。」 龍之介風邪ねぇ……。他の人は? GM演劇部の中にも、二人ほど風邪で。他の作業をしている子たちも何だか元気がない。 龍之介……気を付けるしかないよな。後は、音響室にいってます。 GM愛美さんの方に行ってみましょうか。 愛美はいはい。 GMコンピューター同好会の部室の中で、5・6人くらいが端の方に固まって、カラコロと何か転がしてる。 一同(笑) GMやったぜ!」とか、「甘い甘い、そのような攻撃通じるか!」とか(笑)
知力判定に成功した愛美は、TRPGだとわかる(笑)
……21世紀にもやはりあるのね……(笑)。
愛美ツカツカと歩いていって、後ろからシートを覗き込んでみる。 GMGURPS妖魔夜行って書いてあります。 愛美じゃあ一言。誰かの肩にポンッと手を置いて、
「いいものをやっているわね」
一同(笑) GM「わっっ……愛美先輩!」 愛美「あなたは何やってるのかしら?」
とか言って、全員のキャラシーを見てみる。
GM「オレのキャラ、壬生風斗って言うんですよ。」 一同(爆笑) 宗祇「愛美先輩、どうですか、これ?」で、真樹麗子。 一同(笑) GM「リーダー役でなかなかやる人いないんですよ。」 愛美(笑) いいかもしれない。 GM&愛美それはおいといて。 GM今日、あんまり人も来てないし。来ててもみんなパソコンに夢中。ま、いつものことだけど。そんな中、ちょっと、聴力判定をしてください。 愛美−5。 GM廊下の方から、女の人と男の声がするよ。 愛美周囲に気を遣いながら、静かにドアを開けて見る。 GM(地域知識/蒼明学園の判定結果で)知らない先生だなぁ〜。
東洋人系の女の先生と、コンピュータ同好会の1年生、法本仁(のりもと・ひとし)くんが話をしているよ。
「先生、あいつらの言うことなんか、気にすることないよ!」
「……そうね。」

――この先生、大分何かに参ってるみたいね……。

見ているだけで、辛さが伝わってくる。

「……大丈夫だから。」

立ち去る足取りも、重い。

――どう見ても大丈夫そうじゃ、ないわね。

彼女の後ろ姿を心配そうに見つめた愛美は、もう一人の存在をすっかり忘れていた。

江島先輩!!

――……愛美先輩って呼べって言ってるでしょ……。

法本は、怒らせてはいけない人間を怒らせてしまったようだ。
理由は定かではないが、愛美は「江島」先輩、「江島」さん、という呼び方が好きではない。
同学年にはできるだけ名前で呼んでとお願いしている。
後輩には……半ば強制であった。

――の・り・も・とぉぉぉ!!
愛美(ちょっと頭に来てるらしい。)
「……法本くん。何、話してたのかな??」
GM「え? 何でもありません!!」
一応、君が知ってる法本くん像は……。いきなりデータを消してしまったり、メールをデリートしてしまったり……。
愛美「……また、何かやったの?」 GM/法本「い、いえ! 別にそんなことないですよ……。」 愛美「さっき誰かが言ってたわ。ブックマークがなくなってるって。」 GM「(息を呑む)……いや、あの、そ、それは……。」 佑苑(GMが)まさに身につまされる話……。 GM「……すみません。」 愛美「はい。(微笑)」 ゆかりだめだよ。そこで、冗談よ。とか言わなきゃ。(笑) 愛美
「ま、誰だか分からなかったから、カマかけてみた甲斐はあったわね。」
GMガーーーーーーーーーーーン!! 愛美そういう会話を後に、地下生徒会本部へ……。 GMの前に。中から、「キャーーーーッ 愛美行きます。
中では、ネットサーフィンをしていた竹本進也(たけもと・しんや)が、キーボードの上に突っ伏していた。
愛美は現場保存(笑)をし、生徒を保健室に運ばせた。
サブリミナル効果が具体的な効果を現したのかと画面を探るが、異常を感じることはできなかった。
愛美地下生徒会本部に行きます。
←prev 目次に戻る next→

© 1997 Member of Taisyado.