GMそんな頃、宗祇くんに再び"ノア"から連絡が入るよ。
「また停電です。今度はコードではなく、配電盤のショートによるものです。業者に連絡を入れましょうか?」
宗祇「ああ。だがその前に、こちらからも出向こう」
他にも2、3人連れてくぞ(なんかめんどくさそう)。
GM校舎を出て西に歩くと、そのうち平べったい建物に到着する。ここが噂の地下コンテナ区域だ。建物に入っていくと、受付のおっちゃんが
「いやあ、大変なことになりましたねえ」
宗祇「今、他に変わったことは?」 GM「いえ、特に。でも、ちょっと変な匂いがするんですよねえ……」 宗祇「匂い? まあいい、見せてもらおう」 GM「ええ(何てえらそーな奴だ)」
コンテナ区域の説明をしている。

(長かったので、愛美の権限でちょっと省略するね♪)

このコンテナ区域は、管理コンピュータ「ゼータ」が収容物を把握していたが、一年ほど前に「レチクル」内部の産業スパイからハッキングを受け、収容物のデータを吹き飛ばされたのである。
が、幸か不幸か、倉庫の使用に最低限必要な機能は生きていたため、復旧されないまま使われている。
GMだから、何が入ってるかは、入れた奴にしか分かんないって状態。 宗祇ここの構造は? GM5×5×10mのコンテナが四つ並んで1ブロックをなし、それが10ブロック並んでると考えて。ショートした配電盤ってのは、地下に降りてすぐ左側の壁に張りついてる。派手に火花が散ったみたいで、黒くなってるよ。本格的な修理が必要だろうね。 宗祇他には何か? GMあ、さっき言ってた匂いだけど、確かに漂っている。動物の匂いかな。その他のことは、知力で振ってみて。 宗祇(ころころ)成功。 GMじゃ、配電盤のすぐ下に、焦げたネズミみたいのが落ちてるのに気づく。 宗祇ふむ…(拾い上げる)。受付の人に、
「ネズミ取りでも仕掛けておけ。それで何とかなるだろう」
GM「はあ、ネズミですか」 宗祇ふう…(うんざりした溜め息) GMでは次の日だ。紀家霞くん、報道委員って、具体的にどういう仕事してるの? 紀家新聞も出すし、放送もあるし、あとは厄介事が起こった時の尻拭いもやるかな。 佑苑事実隠蔽工作…(一人でニヤリ) 紀家表に出すとやばい事もあるからね。適当にごまかすんじゃないかな。 GMでは、君が下校しようとしていると、向こうから「委員長〜」ってパタパタ駆けてくる女の子が一人。彼女の名は九重千鶴(ここのえ・ちづる)。高等部一年の報道委員で、特に新聞を担当している。結構有能なんだけど、ちょっと虚言僻のケがあるのが欠点か(笑)。
「委員長、地下コンテナ区域の停電事件、知ってますか?」
紀家そう言えば聞いたことが……(ころころ)無いなあ(笑)。
 「詳しいこと知ってる?」
GM「もぉバッチリです! 停電の原因は、コードの断裂、および配電盤のショート。コードの方は何かに噛み切られたみたいです」 紀家「ふむふむ(ちょっと興味が湧いてきた)」 GM「調査の結果、その口の大きさは直径約10センチ! 体長1m以上の巨大生物と思われます!(嬉々)」 一同おいおいっ(笑)。 GM「しかも、その生物に受付の人が襲われて、右腕を食い千切られちゃったんです。今、病院で手当てを受けてますけど、明日には退院できるそうですっ!(すっげえ嬉しそう)」 一同ウソつけえっ!((笑)) 紀家「わ、分かったけど、事実関係をハッキリさせるまで、記事にしちゃだめだ」 GM「どーしてですぅっ!? うーっ(じだんだ)、でも、この事件に熱上げてるの、あたしだけじゃないですよ。坂本くんもなんです」 紀家坂本? GM高等部一年、同じく報道部員の坂本勇太くんのことだ。こうと決めたら一直線の直情くんだよ。新聞の担当だ。
「この事件の調査は任せて欲しいって行ってました。じゃ、あたしは原稿まとめてきます!」
パタパタパタ……。
紀家ふう。一応、怪物云々って事、ノアに確かめてもらおう。 GM「そのような事実は確認できません(笑)」(←当たり前(笑))
←prev 目次に戻る next→

© 1997 Member of Taisyado.