番外編
《硯石》

翌年、戸隠神社から鏡池に行き、戻ってくるときに迷ってしまって…
その中で見つけた「硯石」を。


紅葉も、紅葉の仲間も皆、維茂に討たれた中、ただ一人生き延びたのが怪力で健脚のおまん。
彼女がここで手足についた血をぬぐい、一息ついた時、水に映る自分の姿が目に入ります。
そのあまりに恐ろしい形相に改心して出家し、琴や習字の習い事に励み、時にはこの場所にきて荒倉山を見て、石に溜まった水を持ち帰り習い事につかったそうです。

そこから見える景色がこちら。
ベンチが備えつけてあるのがわかるくらい、綺麗な景色で。
疲れたせいもあったけれど、その場でしばらくたたずんで観てました。

戸隠山をバスや車で回るだけではめぐれないところだけど、多くの方に観てほしいな。

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