序の二 これまでのあらすじ

やっほー♪ あたし、榊由美です。
二学期のはじめに起きた「陰陽師・阿部那月が現れたわよ事件」が引き金になって、大社堂では騒動が続発!

まずは何と言っても麗子さん。あの天然ボケぶりは只者じゃないと思ってたけど、まさか人間の女の子の魂と融合してたなんてね。でも、あの那月とは普通の友達って関係だけじゃないみたい。

んで、その那月に愛する拓矢君を奪われちゃったクロ。そりゃあもう、すごい怒りようだったわ。

さらに茜さんの元には、戦争でなくなった恋人・上総陵さんが帰ってきたの。う〜ん、泣かせるぅ……って、すごい怪しいわよ! けど、茜さんの心はラブラブ空間へ。

挙げ句の果てに、舞花さんまで自分の失われた記憶を求め、敵妖怪と戸隠へ。ちょっとちょっと、本当にいいの?

で、舞花さんを追って麗子さんと瀬川さんが戸隠へ行ってる間にも事件は発生。
吸精妃と人間のハーフ、地浦純さんがあたしたちの高校に転入してきたの。彼女は母の沙紀に言われるまま、クラスメートを誘拐してその魂を吸っていたのよ。そのことに気づき、阻止しようとした風斗たちは地浦さんの説得にあたるけど、彼女は生きることに罪を感じていたのよね。
そんな地浦さんが生きていく方法は一つ。陰陽師・阿部那月によって妖怪の血を封印してもらうこと。
とりあえず野牟田さんのお腹の中で地浦さんは眠ってる。あたしは彼女に余計つらい思いをさせてしまうんじゃないかって考えちゃう。うまくいけばいいんだけど、ね……。

と・こ・ろ・が。
それだけじゃあ、終わらないの。

何と、諏訪湖上空に<龍>が出現! 今まで全然見つけられなかったのにあっさり出てくるなー、なんて思っていたら、いきなりあたしの身体が輝きだして苦しいの何の。
風斗はおろおろしちゃうから、あたしが喝を入れてあげた。もうっ、しっかりしてくれないと困るわよっ!

さらにあたしの知らないところで、戸隠の麗子さんは那月にかけられた呪縛が強まったせいで苦しんでいたし、舞花さんは過去を思い出して<鬼女・紅葉>に乗っ取られ、茜さんは妖怪になった陵さんから攻撃されちゃう・・・・もう、大変。

それでも、物語は始まっちゃうのよね。

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