文責:高等部生徒会選挙管理委員長 江島愛美
3.背景設定作成(前編)
(蒼明学園江島委員長プライベートスペース 16:48:12)
愛美ここが、私のプライベートスペース。 あい♪(目隠しを取りながら)さすが、重厚な家具……設定通りね。 愛美当然でしょ(苦笑)……どうぞ座って。(と言いながら、ティーセットを棚から出す。) あい♪今日は? 愛美……あい♪さんの好きなアプリコットティーで。 あい♪(ソファーに座りながら)あら、気が利くわね〜。 愛美その代わり……今日は、深いところ話してもらうから。 あい♪(我がキャラながら、怖い怖い……)
(同室 16:52:20)
愛美お茶の準備も整ったし、さぁ、聞くわよっ!! あい♪何よ、それ(笑)。えーっと、(がさごそがさごそ)ここに入れてもらうなら手ぶらじゃ悪いからね……あった、愛美、ちょっとこれ見てくれる? 愛美何、これ、ずいぶん年季の入った紙ね……。 あい♪これが、正真正銘。私がGMに提出した設定よ。 愛美(扇子でつつきながら)これが今の私を決めたのよっ! あい♪わっ、ちょっと愛美、これ、電子データないんだから、大切に扱ってよ〜! 愛美(慌てて扇子を離して)えっ!? マジで? あい♪そうなのよ……あの頃は学校でこんな設定を作ってたからね。で、今日はこれを見ながら話をしようと思うの。 愛美そうやって考えると良くこれが残ってたわね……。 あい♪ほんと……10年以上も経ってるのにね。まぁ、出てきたのもこれだけ(笑) 愛美なんで? 他にはないの? あい♪あの頃、授業中に設定考えてたから、全部手書き。そのまま、GMに渡しちゃったのよね……。 愛美(ひょっとして、第3項発令時に私が授業サボるのは、あい♪さんの好み?)
(同室 16:55:58)
愛美まず、最初の段落ね。 あい♪2年G組、っていうクラスは――。 愛美あい♪さんが2Gだったんでしょ。 あい♪よくわかってるわね。 愛美前回、分身にする、って言ってたじゃない。 あい♪仰るとおりよ。選挙管理委員長も、コピ研もそう……でも、私は副会長ではなかったけどね。生徒会中心だから、あまり活動できないけど、能力はあるから十分なれるだろうってことで、副会長。 愛美ふぅ〜ん。 あい♪ここまでは[黒仮面]のセッション前に決めたのよ。クラスはともかく、部活は自己紹介で話してること。GMからも部活を決めるよう要望があったしね。 愛美部活は、キャラクターシートに記載することだから? あい♪そう。学園生活には、部活動も重要な要素でしょ? 愛美(確かに、部活から始まる事件も多かったなぁ〜。)
(同室 16:58:18)
愛美すごい一文ね、次の段落の最初の文章。 あい♪あぁ、家庭環境ね。でも、この一文を含めて、ほとんどが愛美と名づけた時から心の中で決めていた内容なの。 愛美[黒仮面]の時から? あい♪そのセッションの前から。 愛美早っ。 あい♪まず、最初の一文ね。「彼女は、よく言えばドラマチックな――普通は、波乱万丈という――人生を送ってきました。」 異能を持った人がごくごく普通の人生を送るとは思えないからね。 愛美た、確かに。 あい♪セッション前に、愛美の人生を考えたのよね。で、再婚した家庭にしようって。 愛美えーっ!? そんなに早くから考えてたの!?(扇子を鳴らす)分からないと思って調子のいいこと言わないで。 あい♪疑うのも無理ないけど嘘じゃないわ。前回「苗字で呼ばれるのが嫌い」って癖をつけたって言ったでしょ? その理由は、昔、幕間で触れたんだけど覚えてる? 愛美確か「お母さんが再婚したから江島になったけど、前の名前の方が長かったからなじみがある。だから、江島と呼ばれてもあまりしっくりこない」だったかしら。 あい♪大正解。 愛美うわっ……キャラクターを作った時、そこまで考えてるとは……。
(同室 17:01:45)
あい♪性格的な特徴を、想像力をはためかせて膨らませます。まず、高等部の執行部はとっても人気者ですから、選挙は学園都市としての行事だろう、と考えます。 愛美事実、演説会はテレビ中継してるし…… あい♪その設定は私が考えてるんだけど(笑)。まぁ、そんなことを担当する人をあまり暗い人物にはできないなぁ、と。そこで、明るいけど、時に凄みがでるような人物像を想像しました。 愛美(指差しながら)それが、この部分になるんだ。 あい♪私が考えた通りに順を追って、説明するわよ。人物像と基本設定に関して前回分も含めておさらいね。今、こんな設定になっているのよ。
持って来たノートに簡単にメモ書きをする。
基本設定
『波乱万丈な人生を送っている。』
〜家庭環境〜
両親は、愛美が大きくなってから再婚している。

〜人物像〜
影響の大きい選挙を公正に取り仕切れる。

〜人物像を確立するための性格設定〜
・責任感が強い
・圧倒的な迫力と威圧感(小道具:扇子・サングラス)
・「話す」キャラ
あい♪(ノートを見ながら)まずは、両親のことから。小さい頃からお母さんと二人三脚で生きてきたことにしたの。 愛美なぜ? あい♪そうなるとこの設定文に書いてある通り「小さい頃から、大人のつく嘘にはとても敏感です。」となると思わない? 愛美周りに気を遣いながら生きていくからね……お母さんがいじめられないように……って[超嗅覚]を使いこなせる理由〜!? あい♪ふふっ(満面の笑み) 愛美そうなると「パパは不在」ってことになるわけね。 あい♪そうね。次は、パパは生きてるのかどうか、ってこと。 愛美……生きてるの? あい♪うーん。私が考えたのは「行方不明」ってこと。 愛美どうして!? あい♪プレイヤーとして、パパは絶対生きてた方がいいと思ったからよ。 愛美え? あ、死んじゃってたら、会うのは幽霊ってこと? あい♪捻じ曲がって甦って、敵として倒さなきゃ、とか……。 愛美絶対、イヤ!! あい♪でしょ。私もそんな相手と戦うのは大社堂だけでじゅうっっぶんっ!(笑) 愛美(笑)
(同室 17:14:13)
あい♪それにね。波乱万丈な人生を送っている、ということは、これから先は平穏? 愛美普通に考えたら、この先も波乱万丈……。 あい♪そうよね。ということは、生死が定まっていない方が、この先、波乱万丈になる可能性が高くなる。その方がGMがこの先のお話に絡めやすいから。 愛美……た、確かに……っていうか、それでGMがパパの話を広げていくようにしたの!? あい♪そうよ。「行方不明」なら、今どうしているか、GMが考えるのもありだからね。 愛美(ため息)だから、今、こんな風に……。 あい♪(愛美に構わず)で、次は、お母さんの再婚。 愛美お母さんと楽しく生活してたのになんでよぉ……。 あい♪そうじゃないと、愛美、蒼明学園に入学しないでしょ? 実家は名古屋なんだから。 愛美(そんなきっかけでもなかったら、実家にいる……。)
(同室 17:16:12)
愛美1つ聞いてもいい? あい♪(ティーカップを口に運びながら)何? 愛美お母さんは「お母さん」って呼ぶのに、なんで「パパ」なの? あい♪(紅茶を一口飲む)愛美にはお父さんが二人いるでしょ? 愛美あ、確かに、わたし、お父さん、って呼んでるわ……。 あい♪そういうこと。それが、愛美の心の中で「パパ」はずっと生きている、そんな設定につながっていくんだ。 愛美ほんと、しっかり考えてるのね。 あい♪まぁね。次は、お母さんは神社の宮司さんの家系だ、って設定ね。 愛美そうそう、なんで、お母さんなの? あい♪愛美は、超能力者であり、妖怪の血を引く、でしょ? それぞれの親から1つずつもらったのかな、と。 愛美そこまでは、理解。 あい♪で、超能力を阻害する能力、って、どうやったら身につくんだろうって思うわけです。 愛美うんうん。 あい♪考えてもよくわからなかったのよね。だから「いない人」からもらうことにしたの。 愛美(ずるっ。)考えてないじゃん。 あい♪失礼ね、メリハリつけてる、って言って(笑)
(同室 17:19:14)
愛美次は、<魔術師>に対してのスタンスだけど。 あい♪そうね、でも、その前に一度、まとめていいかしら。(ノートにまた書いていく) 愛美しっかりしてるのね〜。 あい♪ありがと。……で、今、こんな感じになっている。
基本設定
『波乱万丈な人生を送っている。』

〜家庭環境〜
・パパは幼い頃に行方が分からなくなった。
・母は女手一つで愛美を育て、愛美が高1の時に再婚。それを機に愛美は実家の名古屋から出て蒼明学園へ入学。

〜性格〜
・人の感情にはとても敏感。([超嗅覚])
・責任感が強い。
・圧倒的な迫力と威圧感。(扇子・サングラス)

〜能力〜
・人の感情にはとても敏感。([超嗅覚])
・母が神社の宮司さんの血筋([妖力])
・父の遠い家系に超能力者がいたようだ。([アンチ・サイ])

愛美確かに、私だよね……。 あい♪でしょ(笑)。ねぇ、次に行く前にさ……もう、30分以上話してるし、ちょっと休憩入れない? 愛美え? もうそんな時間?……本当だ! あっと言う間ね……紅茶、もう1杯、入れるわ。 あい♪ありがとう♪
Today's BGM POLAND -Long Version-(ZABADAK)
←prev 目次に戻る next→

© 1997 Member of Taisyado.