GM:水曜日になりまーす。やりたいことのある人、いますか? 特にな ければ、時間進めちゃいますけど。 登校途中に紗里に声をかける笙。 だが、それはあまりにも突然だったため、紗里は驚きの余り全く反応 ができない(苦笑)。 何を言っても、下向いてうつむいてる紗里に話が続かず、笙はクラス に入っていく。 笙 :他の男子のクラスメイトに、 「そういえば、紗里さんは今日も沈んでますねぇ。せっかくなかな かきれいな人なんですし、もう少し話すようにすればいいのに。 ねぇ○○くん。」 と、よく女の子に声をかけていそうなタイプに話をします。 GM:笙くん、知ってるけど、誰も声かけてるヤツいないよ。 笙 :本当に? 「……どうして、みんなあの子に声かけないんですか?」 GM:腕をギュッギュッって、引っ張ってるよ。近くにいると話せないみ たい。 笙 :じゃあ、着いていきましょう。 GM:「『自分が生きていない方がいい』って言ってるから、ちょっと付 き合いづらくてな。」 笙 :「ああぁ……以前に遭ったあの事故のことですか。ご両親を亡くさ れたという……。確かに不幸な事故だったとは思いますけど、そ れを延々と気にしていても、何ら解決しないと思うんですが。」 GM:笙くん、3D振ってみて。 笙 :……マイナス1、成功です。 GM:ま、分かりますけど。どうもいじめられてますね、紗里ちゃん。 笙 :あ〜、なるほど。……下手に(私が)声をかけるとさらにひどいこ とになるな。 GM:「ここで、俺たちが声をかけたらどうなると思う?」 笙 :「でも、このままでは何も変わらないでしょう。」 GM:「変わらないけど声をかけるよりましだろう。」 笙 :「まあ……。」 GM:「宮志摩。お前が声をかけたら、大変なことになる。覚えておいた 方がいいぞ、それくらいは。」 笙 :「かもしれませんが……」 GM:「高等部No.1と呼び声高いしな。」 笙 :「そんなものは、どうでもいいんですけど……。」 GM:「俺たち相手じゃねぇんだよ。女の子相手だからな。……今、完全 シカトらしいぜ。」 笙 :「それは、もうひどいですね……。別に彼女が悪いと言うことでも ないでしょうに。」 銀河:やっぱり、中心にいるのはあの女なんだろうな。 (←これ、もらった!) 一同:(あいつか……。) この北河学園、初等部から大学までのエスカレータ式である。 大学の人気No.1の女性は、矢影乙女。高等部は、葦原恋。 そして、中等部は…… 銀河:(コギャルの口調で)えぇ〜っ!? 田嶋先輩って……なんです かぁ〜? GM:「中等部の『ヤツ』が筆頭になってやってるらしいからな。」 笙 :「もしかして、『あの』彼女ですか?」 GM:「あれがやってるらしいから、タチが悪くてな。うちのクラスの 女子も紀方くるみに同調しちまって……。どうせ、同調するな ら葦原恋みたいになってくれればいいのにな。」 一同:(笑)。 GM:(恋のプレイヤーが)いないのを見透かして言うなって感じだね (笑)。 銀河:かしらかしら、ご存じかしら。GMってば、とってもひどいの。 笙 :「少しずつでも溶け込んでいってくれるといいですけどね……。」 GM:では、この辺りで大獅くん。 大獅:えーっと。交通事故について調べたいんですけど。 GM:じゃあ、交通事故関係の部署に来ました。 「電柱にもバイクにも損傷があるのに死体がないなんて考えれねぇ! あれは、夢か何かの間違いだったと思いたいんだ!!」 と、かなり怖がっている様子に、苦笑するしかない。 GM:なんか、全然要領を得ないよ。 大獅:「そうか。悪い、邪魔したな。」って言って出ていって、矢賀原が いたので、「お〜い。」 GM:「あぁ、大獅くん?」 大獅:「お前のいとこ……和広とか言ったっけ? あいつはもう大丈夫 か?」 GM:「ありがとう、大丈夫よ。」 大獅:「そうか……。」 GM:「2週間の休みで、名古屋に帰ってきたらこんなんで……。」 大獅:「あぁ……そうなんだ。仕事にも差し支えるだろうに。」 GM:「ケガの方は治りつつあるみたいだし。かすり傷とか言ってるし、 本人も。」 大獅:「かすり傷、ねぇ……」 GM:「どう見てもかすり傷じゃないけど。まあ、あの子もねぇ〜、 あんな職業やってるし、誰かに恨まれても仕方ないかもね。」 大獅:「むぅ〜。じゃあ、何か思い出した事もないと。」 GM:「ないみたいよ。」 という感じでいいかな? GM:場面変わって学校。保護者会なので午前中授業になってます。 3限に窓際に白いハト――笙くんからの呼び出しの合図――がいるの を見つけた恋は屋上に行く。 高等部No.1の美少年が、同じくNo.1の美少女に声をかけて呼び出した となれば、周りがうるさい(苦笑)。 美しいのも何かと大変である……。 笙 :「彼女は今、いじめに遭ってます。」 恋 :「な、なんで、いじめ……。」 笙が状況を説明する。……いっぱい、話してくれてるんだけど…… カットね♪ 笙 :「私の方から、声をかけるわけにもいかないので……恋さんの方か らお願いします。なかなか他のクラスで難しいかもしれませんけ ど……。」 恋 :「難しいですけど。」 笙 :「ま、その辺は……普段通り何とかやって下さい。」 一同:(笑)。 笙 :何も言いません(笑)。普段通りで。 銀河&宴楽:普段通りでいいのか!?(笑) 笙 :『結果良ければすべてよし』と考えます。 雷顕:(笑)。 笙 :銀河くんあたりに頼むという手もありますけど。難しいでしょうし ねぇ〜。(←わざとらしい) 宴楽:学校が違いますわなぁ。(←同じくわざとらしい) 笙 :直接何のつながりもないはずですしねえ〜。 (←やっぱり、わざとらしい) 恋 :「でも、私がいきなり声かけたら、やっぱり怪しまれちゃうん じゃ……。」 笙 :「その辺はこっちの方で上手くやりますので。」 恋 :「はい。」 |
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