――次は、2階です。

足元に気をつけて下さいね……。
さて、階段を上りきって、回っていただくと左手にあるのが、居間です。
応接セットとして、ガラス製のテーブルとソファーがあります。ただならぬ事件に困った方とお話ししたり、メンバーとお茶を頂いたりする和やかな時間が流れます。そうそう、ここにはノートパソコンも置いてあるんですよ。あまり使いませんから、普段は片付けてありますけれど……。
洋間のふすまを開けると、和室の居間になります。実は、掘り炬燵なんですよ。冬の寒い日には、こちらの居間にいることが多いですね。
その奥は、空き部屋になっています。メンバーが泊まっていくこともありますね。
廊下のちょうど反対側は私の部屋です。入って奥の方に鏡台と並んでいる衣装ダンスには、ここには入りそうにないほど多くの服がなぜか入っています。パソコンラックもあり、必要であればここで通信して、情報を集めています。
――麗子さん、ここは……?
開かずの間よ。メンバーが泊まるときに使うお布団が山のように入っているの。その奥には「『開かずの間』の奥の開かずの間」があります。さらに、その奥には、「『開かずの間の奥の開かずの間』の奥の開かずの間」。
――そこには一体、何が……?
「異空間への入り口」とも言われていますが、私にも詳しいことは……
――でも、確か……
そうそう、今後明らかになる日がくる、と思いますわ。(にこっ)
――あ、そ、そうですか、本日はありがとうございました。
妖怪たちのオアシスだというから、全体的にもっとずっと暗い家かと思ったのですが、日光が入りやすいお宅のようで、夕方まで電気をつける必要はないようです。
© 1997 Member of Taisyado.