2.
高等部委員長が地下生徒会本部に集合した。
愛美「有ちゃん、どうしたの? その花束とペットボトル」 有子転んだ人にもらいましたーー! 愛美「………。鬼堂くん、花束に[来歴]、お願い。」人が浮かんでこないと話にならないから……。
瑞穂が花束を渡したシーンを見た鬼堂。
愛美「どう、知ってる人!? いいにくそうなんだけど言ってよ。」 瑞穂何を照れてるんだい? マイダーリン♪ 一同(笑) 宗祇マイダーリン、マイダーリン、マイダーリン♪ 龍之介最悪……。 ゆかり「どうしたの? 信吾くん。」 「言いたくなかったら黙ってていいんだよ」(ころころ……) 龍之介おー、読まれてる!!(笑)
教えてもらった愛美は、選挙管理委員技能[人物知識]で判定。ギリギリ成功。「水前寺瑞穂」と分かる。その後、"ノア"で顔写真とプロフィールをはじき出す。
愛美うさんくさい……。「この人知ってる?」 べるな「知ってる、知ってる」 愛美「どんな子?」 べるな「べるなと同じクラスの男の子で、うーん。誰にでも優しいいい子だよ。」
瑞穂がべるなの読み上げた葉書をじっくり見て帰ったという話が全員の知るところとなる。
べるな「で、これがそのはがきだよ。」 愛美「ふぅ〜ん。でも、私、このはがきよりもこれを水前寺くんが見ていることの方が気になるな……何か委員長たちを付け狙ってるような気がして。」 有子「でも、優しそうな人でしたよ。」 龍之介「……全然、見えないんだけど。」
というわけで、ここでやっと全員に事態が説明された。
愛美うさんくさいっ!!
黒仮面事件のようなことがあったばかり。
得体の知れないものには、注意してしかるべき。

「有ちゃん、花束とペットボトル貸して!」

―― ごめんね。有ちゃん。

とりあえず、怪しげなものがついていないことを確認しないと。

「ノア、解析お願い!!」

ウィーーーーーーン。

バタバタバタバタッ!!

「大変だ、てぇーへんだっ!!」
「たいへんですっ、ぜぇぜぇっ。」

バタバタバタバタッ!!

「……さわがしいぞ。太助、いろは。一体、どうした。」
「会長がいないんですっ!!!」

宗祇の言葉を待っていたかのように二人の声が揃った。
龍之介「大学部もかな……?」 愛美「稜威先輩はいるみたいだけど。」 龍之介えーー!! 一同(笑) 龍之介「それは信用ならないな。」 愛美「信用ならないけど、執行部で唯一連絡が取れるヤツだよ。」 龍之介「うぅぅぅ」 愛美「(ぱしっ)分かった! 稜威先輩を除いた執行部の皆にかけて みよう。ダメだったら、稜威先輩にかけよう!」 一同(笑) 稜威いじめっ子め〜!! 愛美ちょっとね、稜威先輩が嫌いなの。ただそれだけ。 龍之介あぁぁぁぁ、一言〜!! 稜威くそぉ(笑)そんなに1年の時に仕事しなかったのが悪かったのか。 愛美うん。 稜威ひどーーぃ。
愛美と稜威は、それぞれ選挙管理委員長をしていることから、キャラクター同士、面識があります。が、学園創立当初の選挙で稜威が仕事をしなかった(候補者と兼務のためできなかった)ため愛美が高等部の選挙を仕切りながら、大学部選挙のフォローをする羽目になったという設定があります。ということで、愛美は、稜威を快く思っていないのです。

この話に関して詳しく知りたい方は江島愛美の作り方(第4章第3回)をご覧ください。

ということで、愛美は稜威を除いた大学部執行部に連絡を取る。が、誰にもつながらない。
愛美「天草くん、最悪の人にかけることになるんだけど……。」 稜威&GM最悪言うな! 「もはや、これしか打つ手がない!」
見かねた宗祇が稜威に連絡を取る。
宗祇「高等部生活委員長の宝生院宗祇だ。」 稜威「おー、そーちゃん、頑張ってっか? 学園祭の仕事。」 宗祇「悪いが緊急事態が発生した。高等部地下生徒会本部まで……。」 稜威「高等部のことなら、高等部で処理した方がいいんじゃねーの?」 宗祇「大学部、響会長とも連絡が取れない。中等部もしかりだ。」 稜威「わかった。すぐ行く。」30分くらい遅れてナンパして、し終わってから行く。 宗祇「悪いがすぐ来てくれ。」 ガチャッ。 GMすぐやめられるか、チェック!! 一同(笑) 宗祇意志判定!? 稜威[節操なし]あるからね……。
意志判定−5のチェックに抗うことができるはずもなく。稜威は30分遅れる事になった。宗祇は、「さっさと来い!」と、5分ごとに連絡を入れるが、途中で通信機の電源を切られてしまう。
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