8.
イニシアチブは、庫門。
「先手必勝!!!」と叫ぶと身体が3つに分かれる。
GM/兵庫守"紅男爵"の力だそうだな!!
佑苑「え??」
龍之介しまった、守里に(力を)取られたか、聞いてなかった……。
分身を出しても、本体は庫門1人なので攻撃回数は1度。
繰り出されたフェイントは−5。佑苑は−8。
GM(ダイス目が)異様に高いぞ!?
佑苑7がでた……
GMいつまでその高さを維持できるかだな。
庫門が3つに分かれているため、佑苑の命中判定は−3。
佑苑さぁて……じゃぁ……まぁ、コイツだっ!!
攻撃するが、クリティカルで避けられる。
と、今まで余裕の笑みを浮かべていた庫門の顔がいきなり苦渋に満ちたものに変わる。
GM/兵庫守「ぐ…….な、なんだ……ぐぁぁぁぁぁっ!!」すさまじい苦しみ方ですね。見ていると筋肉が膨張しているようだね。
一同なにっ!?
双眸の奥にほのかに見える青いゆらめき。
「蒼馬が官職を制御できなくなってきたようですね。」
つぶやく佑苑の顔は苦渋に満ち溢れていた。
「"裏生徒会"の本領発揮、と言ったところでしょうか。」
口に出す言葉にいつもの毒がまったく見られない。
それほどまでに佑苑に余裕がないのだ。
一刻も早く蒼馬と"裏生徒会"を同化させない方法を考えなくてはならない。
たとえ、それが難しくても。蒼馬の心がそこにある限り。
ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
獣。いや、けだものと呼ぶべきか――その低い咆哮が響き渡った。
GMえいっ。フェイントかなっ。
佑苑ていやっ。
GM結構いい目が出たなぁ……−13。
叶(口笛)
佑苑それはめちゃくちゃだね。こっちは−4しかないよ。
龍之介うぅぅ。
しかし、これだけのフェイントでも避けられるのが佑苑。
佑苑避けました。
GM悔しいなぁ……。
佑苑[転移防御]。
好戦的でない佑苑の持ち味ともいえる技だ。
佑苑「……どうしたんだよ、蒼馬ぁぁぁぁ!!」
GM答えない。獣のような唸り声を上げてます。
佑苑ちーっ。くそっ!! 「……どうなってんだよ、まったく。」
GM「死ぬな。」という声が背後から。
佑苑「何?」
GM<魔術師>ですね。
佑苑「誰が!?」
GM/魔術師「庫門蒼馬だ。」
佑苑「どうして!?」
GM/魔術師「見て分からんか? 暴走を始めている。」
佑苑「あの作り物の身体が、か?」
GMというより、まぁ自分の意思で無理やり仮面をはがしてしまったのが問題だと思うよ。仮面にひっついていた妙な人形が、意思を持って動いていた。
GM/魔術師「仮面がはがされた事によって、意思を持っていたモノが反動を……まぁ、あくまで推測でしかないが。」
佑苑「どうしたらいい?」
GM/魔術師「……そうだな? 佑苑若杜、お前もまた<魔宝>を望むか。」
佑苑「望む、とは?」
―― 望めば、蒼馬は助かるとでも言う気ですか。
「<魔宝>の<力>を振るうということだ。」
「それで、彼が元に戻るのか。」
「……お前が気に入っている例の<魔宝>ならば、彼を救うことができるだろう。まぁ、死ぬことは、ない。」
「じゃぁ、どうなるんだ。」
「そんなことはやってみなければわからない。」
―― 蒼馬を助けるには、それしかないのか……?
GM/魔術師「あの男を助けたければ呼ぶがいい。あの<魔宝>を。お前を守り続けている<魔宝>をな。」
佑苑「彼は来てくれるんでしょうか。」
GM/魔術師「呼ばなくてもお前の元にくる<魔宝>だ。お前が呼べばほいほいくるだろう。」
一同ほいほい(笑)
GM/魔術師「まったく。どういうつもりなんだか。」
GM少し不機嫌そうです。(笑)
ぐるぐるるるる、うがぁぁぁぁぁぁっ!!
再び咆哮をあげ、獣のようなモノは佑苑に襲い掛かる。
佑苑どうぞ。
GM何もしないんだね?
佑苑何もしないわけじゃない。向こうが行動を起こしてから、こちらも行動しますから。
GMわかりました。
「空間よ、閉じよ!」
人の声が響いた。まさしく、この声は蒼馬の声。
カキーン。
甲高い音が、空間を分けた。
「これでもう逃げられんぞっ!」
―― まだ、人の心が残っているのか!?
佑苑に生まれた一瞬の迷いを、獣は見逃しはしなかった。
GM殴りかかろうとするね。フェイントは……くぅっ。低いなぁ。−2。
佑苑じゃ、手を上にかかげて。「<太陽>よっ、ここに!!」
愛美「空間がゆがんじゃったから、できるかなぁ……」
GM外にいる愛美さんがそう言うのでしょうが。そうするとですね、声が響きます。
「案ずることはない。我が能力は、結界を作る能力……そして、結界を壊す能力。」
ぱきーんっ!
GMと再び空間が元に戻ります。そして、佑苑くんの元に<太陽>が現れます。
佑苑「お久しぶり。」
GM/太陽「再び貴公に見えることができてうれしかったぞ。」
佑苑「どうして、要望を聞いてくれるんだい?」
GM/太陽「正確に言えば、汝の……いや、それはいい。」
一同またかいっ!! (笑)
GM/太陽「時が経てば、またそのことを話すこともあるだろう。」
一同いやぁぁぁん。
GM/太陽「今は、汝の友を救う時。違うか。」
佑苑「そのとおりだ。だが、どうしたらいい。」
GM/太陽「あの者を我が結界の中に留め置き、汝が風の一撃をぶつければよい。」
佑苑「そうか……君は大丈夫なのかい?」
GM/太陽「心配することなどない。我は<魔宝>。主のために命を懸けるのが我が義務。」
佑苑「主はやめてくれよ。」
GM/太陽「では、なんと呼べばよいのだ。」
佑苑「パートナー。」(小声で)
GM/太陽「……やはり、主と呼ばせてもらおう。」
一同(爆笑)
佑苑「じゃぁ、若杜でいいよっ。」
GM/太陽「わかった、これからは若杜と呼ぼう。」
<太陽>は激しく明滅し数多の小さな宝珠を投げつける。
宝珠は各々光を発し、近くの宝珠と結びつく。
そうしてできた光の網が獣を絡めとり、やがて、動きを完全に封じこめた。
―― 待ってろよ、蒼馬……。
佑苑「ちょっと痛いが、我慢してくれよ……」
佑苑の風撃。もちろん、蒼馬は避けられない。
佑苑(ころころ)12点……。
宗祇期待値より上か。
愛美3Dか……。
うなり声が止まり、蒼馬が前のめりにゆらりと動く。
だんっっっ。
重たい音が辺りに響いた。
佑苑は見逃さなかった。倒れる直前、蒼馬の瞳に宿った輝きを。
―― 蒼馬!!
心の中で叫びながら駆け寄る。
蒼馬の体中に切り傷が刻み込まれている。しっかり、くっきりと。
佑苑生きているんだよね?
GMうん。
佑苑じゃぁ、気付けに……ぽきっ(背中に膝蹴りをする)
GMそれが気付けかぁぁぁぁぁ!? さすがに、気づいてもいいか……。
GM/庫門「……また負けた……」
佑苑「負けた? こんな戦いに勝者も敗者もないよ。」
GM/庫門「……じゃぁ、無駄だったってのか?」
佑苑「んーーー。無駄ではないんじゃないかな」
GM<魔術師>がつかつかと歩いてきます。
GM/魔術師「茶番はそれくらいでいいだろう。この男を借りる。」
佑苑「なぜだ?」
GM/魔術師「能力の封印をしておいたほうがいいだろう」
佑苑「あーーー。そうか。」
龍之介「それを言うなら、他の二人の分も。」
ゆかり「他のみんなのもね。」
GM/魔術師「それともこのままにしておくか? どうせ扱いきれるものではないのだが」
佑苑「んーーーー。どうするかな。蒼馬はどうしたい?」
GM/庫門「……この力が使えるのか?」
佑苑「お前の気分次第だな。喧嘩するにはもってこいだ。」
GM/庫門「俺は好き勝手には喧嘩しないぞ。お前を倒すためだけだ!!」
佑苑「そうだよ。(苦笑)」
GM/庫門「この力。ありがたく受け取らせてもらう。」
ゆかり……あちゃ、そう来たか(笑)
佑苑「これで、俺も決闘がやりやすいかな。意外と。」
叶どんな物騒な決闘だ……。
佑苑(笑)
GM/庫門「いいか、佑苑!! 俺たちの決着はまだついてないんだからな!!」
佑苑「そうそう。」
叶だんだん、規模が……
一同(笑)
愛美じゃ、<女帝>に別れを告げよう。
GM/魔術師「使い慣れてきたな、鬼堂信吾、江島愛美。」
愛美「<女帝>が動いてくれてるだけだから。」
GM/魔術師「……佑苑若杜には正直不安が募るが……。今回の戦いを見ている限りは……」
いつになく、どことなく歯切れの悪い<魔術師>。
GM/魔術師「"裏生徒会"のやり方が少しずつ分かってきたとは思う。他の連中も十分に気をつけることだ。たとえ、友人といえど、いつ、"裏生徒会"の怪人になるのか分からないからな。」
ゆかり「……友人だけじゃないかもしれない。」
なんとなく。ゆかりは気になっていた。
鬼堂は、後輩。愛美は、先輩。佑苑は、友人。
―― みんな、身近にいる人、 そして……
後に続く言葉は、心の中でさえ思い浮かべたくない。
ゆかりは、頭を横に小さく振った。心の中から言葉を消し去るように。
佑苑<太陽>持ってみていい?
鬼堂じゅー♪
佑苑がしっと。
GM別に熱くはないよ。あったかい光っていうだけで。
佑苑おぉー。
龍之介人肌人肌♪
一同(笑)
愛美……<女帝>持てないしなぁ。降臨してくるから(笑)
鬼堂(木刀を見ながら)身近にありすぎて何か実感わかない
一同(笑)
話を本筋に戻して……
GM/魔術師「<太陽>、あまりその男にくっついているな。」
佑苑「今後ともよろしく。」
GM/魔術師「……まぁいい。好きにしろ。」(佑苑に向かって)「<太陽>はお前を気に入っているようだ。親和性が高い者が 操った方がいい結果を生む。
GM(「魔術師は<奇跡>を起こす」というつもりで……)あ、そういえば最近<奇跡>を起こしていなかったな。
一同自分の仕事忘れてるよーー(総つっこみ)
GM/魔術師「では、また会おう!」
べるな手を振ってます。
GM(笑) 手、振ってるよ!!
愛美私もね(笑)
GMで、戦いが終った後には……
愛美無残な地下生徒会本部が……
一同(笑)
龍之介どーしよっかなー♪
GMすっげー、ぐっちゃぐちゃになってしまった……
愛美静音ちゃん、ごめんなさーい!
GM/ノア「損害率……この程度なら、22%といったところでしょうか。」
佑苑いかん、1/4削ってるーーっ。
怪物が通ってきた通路はしばらく使用禁止となるようだ。
GMここも急いで……まずはとりもちを片付けないと
一同(笑)
GM次の人が入ってきて……
GM&佑苑うわーーーーーー
一同(爆笑)
GM/紀家「江島さーーん。」
愛美「?」
GM/紀家(ぴちゃ)「あ。」
龍之介いやーん♪
ゆかり「だめだよ、それ以上動くと上から……」
佑苑その前にもう……どさっ。(網が落ちた音)
一同(笑)
叶「それは……」
愛美(額に手を当てて)「あっちゃーーー」
GM/紀家「ひどいよーーーーーーー!」
一同(笑)
叶「あぁ、そこ、強力なサーチライトがあるから。」
佑苑バシッ!! (サーチライトが当てられた音)
一同(爆笑)
愛美「ノア、早く、ノア、電源だけでも切って、切ってー」
一同(笑)
GM/ノア「承知いたしました」
愛美「紀家くん、頼んでたことはどうなった? とりもちにつかまってるところ悪いけど……(笑)」
一同(笑)
GM/紀家「とりもちにつかまったまま報告させてもらうとね。どうも大丈夫みたいだよ。」
愛美「ほんと?」
GM/紀家「移らなくてすみそう。」
愛美「そっか。」とりあえず(引き裂かれた制服の)左はずっと押さえてるからね。
GM/紀家「なんかね。夫婦喧嘩だったみたいだよ。」
愛美「あぁ……それで終ったのね。仲がいいって証拠ね。」
GM/紀家「間を取り持ったってのが、なんとか、っていう暴走刑事だったみたいだけどね。」
一同えっ!!
鬼堂そうか、10年後もやってんのか。。。。
一同(笑)
暴走刑事とは、妖魔夜行<影宮>の皇城大獅、のこと。分からない方は今すぐ<影宮>へ!
愛美「よかったじゃない。それなら。」
GM/紀家「その辺りで面白い事件もあったからさ。報告するよ」
愛美「うん。お願いお願い。」
GM/紀家「すごく高慢な占い師とかさー。」
一同(笑)
べるなまだいたんだ……
GM/紀家「説教くさい坊さんとか。」
一同(笑)
GM/紀家「飲んだくれのおじいさんとか。」
一同(笑)
宗祇そこまで調べてたんか!
© 1997 Member of Taisyado.