1.
時は放課後。鬼堂は、フェニックス・ストリートの見回り中。最近、ちょっとしたいざこざが多いようだ。
GM蒼明学園の中だけでなく、外から来た人も君を見て恐れをなしているね。 龍之介/客「やっべ、鬼堂だ〜。」 一同(笑) GM/客「鬼の風紀委員長じゃねぇーか。」 佑苑/客「しっ。聞こえたらどうすんだよ。」 GMまるで目の前から潮が引くように人がいなくなるね。 鬼堂俺が目指していたのはこういう風ではないんだが……。 GM少なくとも悪いことはしなくなっているよ、君がいれば。 一同「いれば」か(苦笑)
男の叫び声のような音を聞きつけた鬼堂。なんだか聞き覚えのあるような声だった気がする。しかもそちらの方角のパトロールは、君島が……。
一同(笑) まさかね〜。 鬼堂急いで駆けつけます。 GMじゃあ、敏捷力で振ってください。 鬼堂あぁぁ。これはひどい。……−3。 GM−3か。(ころころ)うぉぉぉっ。げふげふ。 一同(爆笑)
声のした方向にはゲームセンター。中は人だかりで見えないが「やめろよ!」と聞こえる。
鬼堂誰の声だかわかるかな? GMたぶん、誰だかわからない生徒だと思うけど……。人だかりのすみに「やばいぞ!!」と言って逃げようとする人がいるね。中で相当暴れているみたい。 鬼堂中に入って「何をしている、貴様らーっ!」 GM逃げ出した人たちが「風紀委員長だー! うわーっ!」 一同(笑) GM「逃げ場がねぇーーー!!」 鬼堂「全員そこを動くなーーっ!!」 前門の乱闘、後門の鬼堂。 GMびくっ、とか言って止まるけど。 GM/生徒「い、委員長! 中で風紀委員と変なヤツが!」 変なヤツ……。 鬼堂じゃ、その中に飛び込んでいきます。
乱闘の中心には、二人。
一人は君島。竹刀を手にしているものの、防戦で手一杯。
一方、相手は素手で戦っており身体は大柄で筋肉質な男。顔には鬼の面をつけている。
(GM:鬼の面は、プラスチック製じゃないよ。かなり怖いやつ)
鬼堂「何をしている、貴様らーっ!!」 GM/君島「せ、先輩!!」 GM君島くんは、ほっとしたような感じですね。鬼の面の男は、ギロッと見て「キドウ、シンゴ」と呟くね。あまり驚いたり、怯えているような感じはしない。 鬼堂「貴様、ここで何をしている。」 GM/鬼面「チカラ、ヲ……モライニ、キタ。」 鬼堂「わけのわからんことをっ!!」 GMで、どうする? 鬼面は、空手とかいう感じじゃなく、我流で構えてるね。 宗祇ドラ●ンボール風の構え。 一同(笑) GM時々「ぐるるー」と獣みたいな唸り声を発してる。
鬼堂があたりを見回すと床にはガラスの破片が飛び散り、ある機材は横倒しに倒れある機材は不自然に歪んでいた。
GM中ではポリゴンの龍之介くんが倒れていて。 龍之介えーーーーーーーっ! 宗祇出回ってるのかっ!! 龍之介何じゃ、それ。 宗祇しかも、ポリゴン! 一同(笑) 愛美蒼明学園格ゲー。 GM(ゲーム内で龍之介の)前に立っているのは有ちゃん。 龍之介ぷしゅーーー。 一同(笑) 鬼堂じゃ、それを見てちょっとにやりとして(笑) GM「ごめんなさい」という声がして。 龍之介「PERFECT!」という文字が……。 一同(爆笑) (ゲーム内で有子が)「悪気はなかったんですー。」 龍之介悪気なくてパーフェクトかよ。 一同(笑) 鬼堂「これをやったのは、貴様か。」 GM/鬼面「……」 GM/君島「えぇ。そうですよ。こいつ無茶苦茶な強さなんですよ。」 鬼堂君島に下がるように指示をして、鬼に向かって「このまま投降すればよし、あくまで手向かうというのなら、それ相応の覚悟はしてもらいたい。」 GM/鬼面低くうなった瞬間、鬼堂くんに向かって飛び掛ってくるね。 鬼堂(ころころ)……むぅぅ。 直撃!
鬼面の姿がすーっと消えた。

「うっ……あぶな、……な、何!?」

あらぬはずの気配を頭上に感じ、鬼堂は身構えつつ上を向いた。
GM鬼堂くんを飛び越えてますね。そして君島くんの方へ。 鬼堂「君島、避けろーーーーーーー!!」
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