6.
佑苑勝負はどうなったんでしょう? 電話かけてみますか。
ぷるるるる〜。
GM/庫門ガチャ。「庫門ですが。」 佑苑「やぁ、佑苑ですが。」  GM/庫門佑苑!! 佑苑「電話の向こうで叫ばないで。」 GM/庫門「何の用だ。決闘を拒否するのではないだろうな。」 佑苑「全然。」 GM/庫門「ほ〜。やる気になったか! それこそ我がライバル。」 佑苑「明日、どこ?」ガチャ。ツー、ツー、ツー、ツー。 一同(笑) GM/庫門「ふざけるな!!」掛け直してくるよ。ぷるるるる〜。 佑苑「はい、佑苑です。」 GM/庫門「明日、どこ、って体育館に決まってるだろ、体育館!」 佑苑「どこの?」 GM/庫門「いや、あ。ぁぁぁ。」 佑苑カチャン。 一同(爆笑) 宗祇一方が一方の電話番号を知らないならともかく、両方とも知ってるから意味がない。 GMそういうのがエンドレスで繰り返されるだろう、みたいな感じだけど。 愛美/庫門ぷるるるる。「第五だ!」 愛美/佑苑「第五って、どこの?」 一同(笑) ゆかりどこの第五体育館なんだろうね。 GM高等部、中等部、大学部? 愛美/庫門「え?」 愛美/佑苑ガチャ。ツー、ツー、ツー、ツー。 GMエンドレスだった(笑)
宗祇はお昼休み。教室内でご飯を食べていると、佐々木が話しかけてくる。
GM/佐々木「そろそろ顔出してくれるよね?」 宗祇「悪いな、今日は生活委員会の定例の会議がある。」 GM/佐々木「そ、そんなぁ」 宗祇「明日は、商店街関係の会議があるし、あさっては確か寮の責任者関連の会議があったな。すまんな、しばらくは無理だ。」 GM/佐々木「宗祇くん、ひょっとして避けてない?」 佑苑(笑) 宗祇気づいていなかったか? GM/佐々木ガーン。 一同(爆笑) 宗祇「冗談だ。」 GM/佐々木「ひどいよ〜」 宗祇「時間ができたら行くと言っているだろう。」 GM/佐々木「わざと時間作ってくれないような気がするんだけど」 宗祇「一回やってみるか? 委員会の委員長、ってやつを。」 GM/佐々木「え? でも、宗祇くんって意外と仕事がないっていうか、やらないっていう…。」 一同(笑) 宗祇それを聞いているうちにだんだんと目が釣りあがってくる。 GM/佐々木「やっぱ、だめ?」 宗祇「同じ事を何度も言うつもりはない。」 GM(ため息) (佐々木くんが)かわいそすぎ。 ゆかり素直じゃないんだから、宗祇くんは。 GMそこまで邪険にすることはないだろう。 宗祇さぁ、大会の一日前くらいには行くだろう。 GM困るだろ、それ! メンバーの名前とか出すだろう、普通。 ゆかり控えとして入れとくぐらいしかできんね。 GM(大会に)出るつもりだとしてだけど。 宗祇さぁ。それはその時になってみないと……。 GM何てひどい人だろう。 佑苑あぁ〜、ひどいよ…。 GMやだねー。中条くんに負けず劣らずエゴが入っている。
授業後、ゆかりは、少しお疲れ気味。
GM結構、疲れてますね。 ゆかりうん。あ、病院に弟を見舞いにいっているというその描写だけでいいよ。何か特別にすることはなくて、いつもどおりに。 GMじゃ、いつもどおりに弟を見舞いに行っている、と。
鬼堂は、剣道部。
GM牟田主将は、正式に退部届を出しましたね。 鬼堂出しやがったか、畜生! 佑苑(笑) GM/牟田「時折、遊びに来るから〜」 鬼堂「その時はまた手合わせをお願いします。」 GM/牟田「まぁ、僕もいい汗かきたいしね。」 愛美なぁんか、怪しいよな、牟田くんって。 GM/牟田「ん〜、でも鬼堂くんが、もっともっと強くなってくれるとうれしいな。」 宗祇最後に自分が倒すために鍛えている。 GM/牟田 「あの動きはね、ためが必要だからね。鬼堂くんの場合もそうだと思うし。あと、使った後は疲れるだろうしね。息乱れてたし。そこら辺が治るようになるとかなり、鬼堂くんもパーフェクト、っていう感じなんだけどねー」 鬼堂「あなたは何をどこまでご存知なんです?」 GM/牟田「へ? 何を、って…」 愛美とぼけているのか、本当にボケているのか、わかんないよね。 鬼堂わかんない。だからこれが、本当に何の意味もない質問なのか、それとも何かあるのか。 GM/牟田「とりあえず、鬼堂くんが紫典さんとらぶらぶで〜」 鬼堂「そういうこと、あまり大声ではっ!」 GM/牟田「もうみんな知ってるよ。ね。」っていうと、部員がにこにことうなずいてます。 愛美べるな、電波傍受です! 鬼堂彼女との間は6キロ離れていたはずなのに。 宗祇電波の速さで動く彼女に、たかだか6キロ程度の距離など。 鬼堂ないも同然! 一同(笑) GM/牟田「まぁ、とりあえず鬼堂くん、頑張ってよ。委員会や生徒会活動の方もね。その方が僕も面白いしさ。」 鬼堂だから、…」(笑) 佑苑(笑) 鬼堂だから、謎すぎ。(笑) 一同(笑) GM/牟田「え? だって、評判になるじゃない、結構。」 佑苑この言い方一言一言に別の意味があるような気がする。 愛美なんか、本当にこの人ストレスマスターだよな…。 GM「とりあえず、頑張ってね!」といって彼は去っていきました。謎の男、牟田兵次。 鬼堂あまりにも謎が深すぎる。
有子も料理部で調理の真っ最中。
GM/部員「有ちゃん、大丈夫? 変なの見たりしない?」 有子「うーん。でも、見ても見ない振りするから大丈夫。」 GMだーーーっ。見えてるじゃないかーー! 一同(爆笑)
ということで、ラストは愛美。 中条はコピ研をやめるようだ。
愛美「中条先輩、どうかしましたか?」 GM/中条「いつもと変わらないように聞くんだね。」 愛美「何か変わりましたか?」 GM/中条「最初っから届いてなかったのかな〜」 愛美「届いても届いてない振りをしてる方がいいこともあります。」 GM/中条「好きな人、いる? ま、いいよ。再度申し込むほどバカじゃないしね。」 愛美すれ違うような感じで左手を中条の肩に置きます。
「わかってたわ。先輩は、いつも頼りになる存在だった。それはコピ研に頼りになるものが自分しかいないということ。先輩だって、誰かに頼りたかった。だから…。」

右手はいつのまにかブラウスの胸元をつかんでいた。

「先輩は、私を、わたしを…」

深く息を吸い込もうときつく握った右手をゆるめる。
ふぅ……。

吐く息にあわせて、もう一度、右手に力を入れる。
まるで身体の奥底から声を絞り出すように。

「愛してる、つもりに、なってた。」

重苦しい沈黙が場を支配した。
かすかに聞こえるのは、誰のものかもわからないため息。
夕陽が二人の影を映し出した。
中条が困ったように笑った。

「そうか……。」

足音がだんだん遠くなる。
愛美振り向きざまにこう言います。「先輩! 先輩がやめると誰もびしっとしめる人がいないんで、大学部に行ってもやめないでくださいね。」 GM/中条そういうと、背を向けたまま、軽く手を振りますね。
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