《第4ターン》つづき 次は愛美。
宗祇もう、(魔術師を呼ぶより)他に手はない。 愛美「(左近が)何言ってんだかよくわかんないけど、まだここで死ぬわけにはいかない!」 GM/中務「君は何も知らないからね。君の父親のことも何も。」 愛美「…。」 GM/中務「にやり。」と笑った後に、続けます。「君の父親が今何をしてるか、知ってるかぃ。君の父親…」 GM/左近「やめなさい"中務"。それ以上の暴言は許しませんよ。」 GM/中務「暴言? 事実じゃないか。」 愛美願いましょう…。
―― 『願えば必ず、現れる』

自分が心から願いさえすれば、必ず来てくれる。

「呼んだか、江島愛美。今、<月>の力を借りてお前の精神に接触している。」
GM何となく、声にエコーがかかっているね。
以降は、愛美と魔術師の会話は、心の中での会話になる。
それも、実時間にすると1秒しか経過していないという実に「お約束」なシーンである(笑)。
GM/魔術師「江島愛美、お前は何を望む。」 愛美「ここからの全員の解放。」 GM/魔術師「随分ご大層な願いだな。江島愛美、助けるために何を望む。<力>か、それとも……」 宗祇<魔術師>に直接助けてもらうか、それとも<魔宝>を1つもらうか、っていう選択か。 愛美「助かればなんだって構わない……」 GM/魔術師「随分、投げやりだな。」 愛美「<魔宝>は本来自分の持っている能力を引き出す力なんでしょ? 私が今持っている能力では、この状況を変えられないから。」
「ほぅ……さすが、あの男の娘だ。<魔宝>をよく理解している。だからこそ、お前は使いこなせる。お前なら、使いこなせる。」

くぐもった声の向こうで、<魔術師>がかすかに笑った。

「これも分かっているかもしれんが、<力>には、相応の代償が必要になる。お前が力を得たことが、周囲にどんな影響をもたらすか、考えたことはあるか。」

その問いかけが、愛美にはとても懐かしかった。
愛美「周囲に何らかの影響を与えないと、人は力を得られない。『努力をすれば報われる』というのがその典型じゃないの?」 GM/魔術師「その影響は常によい方向だとは限らない。今、お前がほしいと願っている力を渡そうとすれば、運が悪ければ"中務"は死ぬ。殺さないようにするには、お前自身が自分で考え、自分で行動するしかない。」 愛美「……。」 GM/魔術師「お前の力で一人の命の行く末が決まる。それでもお前は<力>を欲するか。」 愛美「このままにしておいたら、何人の命がなくなると思う?」 GM/魔術師「ならば、<力>を望むか、江島愛美。」 愛美「やってみましょう。」 GM/魔術師「わかった。お前に<魔宝>を授けよう。<女帝(エンプレス)>」 一同でたぁ!!!
カーッ!
十字架の上の空間がまばゆく光る。
GMその中を<戦車(チャリオット)>が出てきます。そこに鎧兜の女性が一人乗っています。 GM/左近 「<魔宝>。22年前の愚かさをまた繰返すつもりなの…」 GM/女帝「あなたが私の新しいマスターかしら?」 愛美「そういうことになるかしら。マスターとして君臨するつもりは全くないけれど。」 GM/女帝「私も支配されるつもりはさらさらないの。」 愛美じゃ、手を取り合っていきましょうか。 GM/女帝「なかなか面白い人だわ。<魔術師>が気に入るわけね。」
<戦車>から飛び降りた<女帝>が、愛美の上から光となって降り注ぐ。
GMすーっと、透明になって愛美さんに重なります。そして、その瞬間! 愛美さんも鎧を着用します。 愛美本当にやったか…。 GM武器は槍がいい? 一同(爆笑) 愛美というわけで、叫びます。ペルソナーーー!! 一同(大爆笑)&拍手 GM俺は武器はどっちでもいいんだ。 愛美スピア。 一同(笑)
実は、このメンバーで、ガープス・ルナルのセッションをした時に愛美のプレイヤーが使ったキャラクターがスピアの使い手だったのです。それも、部位狙い「目」を得意とする、凶悪な……(苦笑)

もちろん、腕のかせは外れました。これにて愛美のターンは終了。
有子は[べたべた]に集中。
鬼堂愛美さんの復活… 愛美復活? 私一度死んだ? 鬼堂まぁ、全力攻撃+4、しかも目狙いの人になったということで…。 一同(爆笑) ゆかりそうだよな、あの印象が強くなるわな…。
鬼堂は[戦闘予知]に成功。その後[加速]に集中しつつ、攻撃。
鬼堂フェイントが…−12 GMこっちは、−6 ゆかりクリティカル〜!! 鬼堂しかもクリったぁっ!! GMうぎゃぁぁ!! 何かいきなり意気があがったって感じ? 鬼堂とりあえず、ダメージは7点。 GMきゃぁ〜、落下〜!! 佑苑いまだ[べたべた]!! GMうわぁ。集中してるし!! じゃ、次、ゆかりちゃん。 ゆかりここからターンが始まったんだけど。 GMうわぁぁーーーっ!!
《第5ターン》 魔法発動
鬼堂は[戦闘予知]を行うが、ファンブル! だが、くじけず[加速]発動に成功。
有子の[べたべた]は、−1成功。"中務"もこれならくっつかない。
ゆかりは[大治癒]を自分にかけ、2点回復。
(ゆかり:これでうちどめ〜)

イニチアチブはGM。
GM"中務"は、倒れながら[浮遊]する。 佑苑うにょ〜。 GM情けないけどそれしかないんだー。
幻狼2は、有子に攻撃。有子は疲労がたまっていることもあり、避けが難しいと判断し、避けない。ダメージは、4点の切り。転倒判定は、失敗。
幻狼3は、龍之介に攻撃。当たる。
GM/龍之介「愛美ちゃん、はやく〜」 ゆかり何かしろよ。 GMだって、こいつら生きてないんだもん。
幻狼1が宗祇に攻撃。攻撃はあたり。宗祇の[先読み]判定が成功。
宗祇(目標値が)12もあれば大丈夫だろう。(ころころ) 佑苑だめでした。 ゆかり14です。 GMうっげーー。ダメージは0点です。 一同(笑)
愛美は目標値15で"中務"にスピアで攻撃。普通に成功。
空中とは言え、倒れている"中務"に十分に避けはできず、あたり。
ダメージは、4点の刺し。
GM8点か…。 宗祇いったなぁ、それ。 GMとりあえず、落下はしてません。耐えました。「バカな男」と言って桜さんは消えます。
有子は、ひざ立ち。
鬼堂は"中務"にフェイントから攻撃。あたり。ダメージは8点の叩き。
GM"中務"は落下します。もう意識もなくなったので、回りにいた幻狼もすーっと消えていきますね。彼はほとんどうわごとのようにつぶやいてます。「なんで、なんで、わかってくれないんだ…。」 鬼堂たわごと抜かすと2回目の攻撃やっちゃうぞ。 一同(笑) ゆかりいかんいかん。 GM空間自体も次第にゆらぎはじめてるよ。 愛美帰れるのかな。 GM今まで身軽にスピアを扱っていた愛美さんだけど、すーっと<女帝>が抜けると体が急に重く感じられます。 GM/女帝<戦車>に乗りなさい。さもないと、この異空間に閉じ込められたままになるわよ。 佑苑また、そういうことをする。
というわけでみんなで<戦車>に乗り込む。
もちろん"中務"こと中条も運び入れる。
宗祇みんな乗った? ゆかり叶くんもいる? GM叶くんも、女の子もいるよ。 鬼堂龍之介か、叶かどっちか落としていきたいな。 一同(笑) ゆかり落としても戻ってくるよ。
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