場面は変わって、女子寮の斎藤澪の部屋に向かった有子と龍之介。
GMまだ(佑苑から)エマージェンシーコールがかかるちょっと前になります。どうする? 有子斎藤さんのお部屋に行ってコンコン(扉をノックする) GM斎藤澪の部屋は2階ですね。 GM/澪「はい。」 有子「あの、図書委員長の永沢です。こんにちは〜。」 GM/澪というと、ちょっとだけ扉を開けて「はい。」 有子「今、ちょっと忙しいかな? また、ちょっとお話したいことがあるんだけど。」 GM/澪「すみません、あの、ちょっと…」 有子「だ、だめでした? あ、あ、あ、あのぉ〜、天草先輩も下で待っててくれる…」 GM/澪「すみません。(きっぱり)」 一同(苦笑) 有子「おなか痛いの? 大丈夫、大丈夫?」 GM/澪「大丈夫ですから。」 有子「でも、余計ほっとけない、どうしよう、どうしよう……。」
一方、龍之介は女子寮の中に入れるはずがない。
(蝙蝠になれば別かもしれないが……)
ロビーで有子が澪を連れてくるのを待っている。
扉の前で呼びかけつづける有子。

だが、ぜんぜん返事がない。
龍之介が外を見ると、視界の端を人影がよぎった。

――気のせいか?

外に飛び出した龍之介は……。
GM外に出て行くと……。 有子その頃にはあきらめて、いったん下に降りて天草先輩に相談しよーっと。 GMそのときには、天草くんは寮を出て行くところだった。 一同(笑) 有子あぁぁぁぁっ! とりあえず、どうしたんだろう? って、てくてくてくてくてくてく(と後を着いていく) GM出て行くとですね。ある部屋からシーツみたいなものがでろーん。 龍之介くっそー。そこまで嫌がられていたのかぃ。 佑苑何階なの? GM2階。 龍之介そのままダッシュで人影を追いかけていきます。
もちろん、有子も追いかける。
移動力のある龍之介はじわじわと斎藤澪に追いつき、後姿が見える。
有子と澪が変わらないくらいの移動力のため、有子が追いつくのはもう少し先だ。
龍之介「みぃ〜おぉ〜ちゃん♪」 GM/澪一瞬後ろを振り向いて「ついてこないでください。」 龍之介「なかなか楽しい降り方をするんだね。」 GM/澪「あなたたちが来たからじゃないですか。これから行こうと思ってたのに。」 龍之介「……知ってるんだな。」 GM/澪「知りません、別に。商店街に行くだけです。」 龍之介「商店街に行って何するつもりだ? 何で俺たちから逃げる?」 GM斎藤さんは足を止めますね。走りながらしゃべるのは辛いんで。 有子それくらいに、やっと見えたから「あ、あそこだーー」って走ります。 龍之介「この件は俺たちに任せといてくれ。」 GM/澪「……でも…。」 龍之介「必ず、連れてくるから。」 GM/澪「あ…」
澪が口を開いた瞬間。
「それは少し困るわね。」
天から声が降ってきた。
有子見上げるよ。 GMそうするとまぁ、人が浮かんでます。月を背に女性が。 一同月? GMあっ。 龍之介月を背に!? 一同(お仕置きよ?) 有子今、何時? GMそんなに遅くなかったっけ? 龍之介一日がかりか? 有子ま、夕方に月が出てるときもあるし。 GMそう言う月にしましょう。 ゆかり(笑) 佑苑三日月とか背にしてるんですかねぇ? 龍之介ボーっと見る。 GM真下には行かないからね。ずらしてるからね。 一同(笑) 龍之介石投げていい? 一同(笑) GMそのまますーっと降りてくるね。 GM/女性「この子は使えそうだから、ちょっと預からせていただけないかしら。」 龍之介「残念だが、俺は好みの子は離さないようにしてるんだ。」 有子「使うって…何をしようとしてるんですか?」 GM/左近 「はじめまして。私"裏生徒会"の一員で“左近”と申します。」 愛美最悪……。 佑苑どんどん……。 龍之介&有子??? 愛美ちょっと前にも飾ったと思うけど…。
このセッションが行われたのは、三月のことである。
飾ったものは、雛人形!
龍之介あ〜ん♪ 有子あーあーあーあーあーあーあーあーあー!!
右近、左近といえば、今までの敵より上の位。
口調が丁寧な理由もそこにあるらしい。

「あんたが"裏生徒会"かぁ〜。」
「えぇ、はじめまして、というのも不思議ですけど。」

左近の制服が風になびいた。

「話は聞いてるけれど、直接会うのは初めてだな。」
「えぇ。」
「……名前は知ってると思うけど……」
「天草龍之介さん、そして、永沢有子さん。」
有子「はいはい。」 愛美はい、って…(苦笑) 有子言っちゃった(^^;) ゆかりいいえ、ともいえないけどね。(苦笑) 龍之介「で、今回は何をたくらんでいるんだ?」 GM/左近 「ご存知でなくて? “聖戦士”私たちの官職で言えば“弾正台”。」 龍之介「彼を使って?」 GM/左近「<世界律>を"改新"させるの。」 有子「せかいりつ…?」 GM/左近 「<世界律>。それはね。現実とか、常識とか人々の固定観念みたいなものかしらね。つまり、その世界を成り立たせている法則とも呼べるもの。私たちはそれを"改新"――変えてしまう事を目的としてるの。」 有子「今のままじゃ、嫌なの?」 GM/左近 「嫌になる人間もいるみたいね。その人たちのために、私たちは力を貸しているの。」 龍之介「それでお前たちが得られる物は何だ!?」 GM/左近 「私たちは<世界律>を"改新"できればいいの。今はまだ小さな"改新"でも、やがてそれが全世界を巻き込むような大きな"改新"になる、そのステップを踏んでいるの。」 龍之介「その理由をお聞かせ願いたいね。」 GM/左近「……今は。」
二人の腕時計にエマージェンシーコールがかかる。
龍之介「あっちゃー。」 GM/左近「始まったみたいね。」 龍之介「彼女は渡さない。」 GM/左近 「私は彼女を預からせて頂くわ。これは、絶対に変えられない。」 龍之介「どうやら、意見の食い違いがあるようだね。」 GM/左近「えぇ。平行線ですから、所詮。」 有子話聞きながら、澪ちゃんのそばで守るように立ってる。 龍之介「女性とは事を荒立てたくないんだが……」 GM/左近ふわふわと着地して「死ねますよ。」 一同(苦笑) 龍之介はぁぁぁぁぁぁぁ……(泣き崩れる) 一同(笑) 龍之介(ぼそっ)こういう時だけ、なんか鬼堂がいてほしいなって…… 一同(爆笑) <恋人たち(ラバーズ)>呼べば…… 龍之介いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
――ん?

“左近”の周囲がざわめき出す。
風だ。
龍之介は接近戦が得意ではない。

――そういう野暮なのは、高貴な俺には似合わないってね。

だが、今はそんなことを言ってられない。

――くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

みすみす殺されるわけにはいかない。
その上。

――俺だけじゃない、有ちゃんも澪ちゃんもいる…。

女の子を守るためなら、仕方あるまい。
龍之介「<恋人たち>、来いっっっっっ!!」 GM/恋人たち(叫びながら)「龍之介さまぁ♪」 一同(激笑)
風が解き放たれる。
「龍之介さま、盾をイメージしてください!!」
龍之介盾をイメージするよ。(ころころ)5! GM(達成度が)高すぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
風ははじき返されますね。
龍之介「さんきゅー♪」 GM/恋人たち「間に合いましたぁ♪ 僕じゃいけませんかぁ〜」 龍之介「俺は<恋人たち>を呼んだんであって、お前を呼んだわけじゃない。」 宗祇なぜか出るときには男のほうが多いよな。 ゆかりGMが“左近”をないがしろにして演じてるところがいいよ。 有子私は(<恋人たち>が出てきたことを)喜んでいます。 GM/恋人たち「永沢さんって優しい人だなぁ」 宗祇今、目の前に敵がいるんじゃないのか? GM/左近(咳払い) 一同(爆笑) GM/左近「感動の再会は果たしたのかしら?」 龍之介「ちょっと上にかかる形容詞が変わるけれどな。」 GM/左近 「ま、あまり変わらないわね。あなたは、関わる<魔宝>とやらを扱うつもりもないみたいだし。」 一同今の(男の)ままじゃなぁ… GM/恋人たち「龍之介さまぁ。もっと僕を愛してください。」 一同(笑) GM/恋人たち「そうでないと僕、力が発揮できないですぅ」 龍之介「……俺に無理難題をぶつけないでくれぇぇぇぇ!!」 一同(笑) 龍之介っていうか、男なら同意見だと思うけどな。 一同(激笑) GM/恋人たち「そうなんですかぁ?」 龍之介「宗祇はわからんけどな。」 一同(爆笑) 龍之介ごめんなさい、はい。ごめんなさい。 宗祇(木刀を持ち出す) 龍之介ごめんなさーーい!! GM/恋人たち「別に抱きしめてとか、キスしてとかいってるわけじゃない……」 龍之介「違うぅぅぅ!!」 一同(笑) GM/恋人たち「僕を信じてくれないと、僕は力を発揮できないんです。僕はあなたのサポートシステムですから。」 龍之介「まぁ、とにかくだ。その話はおいといて。」 GM/恋人たち「はい。」 龍之介「お前じゃない、“左近”だ。」 GM/左近「何かしら。」(←声が裏返ってる) ややこしーー! 一同(笑) 佑苑漫才やってるんじゃない! 一同(笑) 龍之介「君島は、もうすでに鬼堂に勝っている。これ以上何がある。」 GM/左近 「彼の勝利は鬼堂信吾の死をもって、完成するわ。彼にとっての<世界律>は、鬼堂信吾という大きな壁。」 龍之介「だが、そこに澪ちゃんは関係ないだろう?」
そして…再び、風があたりを舞い始めた。
龍之介「シェルをイメージするよ。」 GM/恋人たち「シェルって………んーっと………。」
というわけで、振ってください。
シェルは作成できたものの、脆くすぐに壊れてしまう。
浮上する澪を押さえようとするが、渦巻く風に身体の自由を遮られ、左近が澪とともに空間の向こうへと消えるのを見るしかなかった。
龍之介「エマージェンシーコールでも見てみるか。」 GMカノウタオレタ、スグカエレ 一同(苦笑) カノウキトクスグカエレ 龍之介「何も見ない」 一同(笑) GM気絶だろう? 宗祇叶、危篤? いつものことじゃん。 一同(大爆笑)
思うところはありつつ、鬼堂の元へと向かう二人だった。
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