残る二人、現場組である。
昼休みにすぐ行くのか、放課後まで待つのかもめたらしいが(笑)、どうやら、愛美がおれたらしい。
というわけで、授業後に現場に向かう二人。
GM/中条「やぁ、愛美さぁ〜ん。返事を聞きたいんだけど。」
愛美「は?」
GM/中条「返事だよ。返事。忘れた訳じゃないだろ?」
愛美「あ、その件でしたら、お断りさせて頂きます。後ほど伺おうと思っていたのですが……申し訳ありません。」
GM/中条「何で?」
―― 嫌な感じ……。
なにがと言われると非常に困るのだが、嫌な感じだ。
強いて言えば、言葉の響きだろうか。
「私が先輩の生活をかき乱す原因になりたくないから。」
―― ……やばい……。
愛美の心は警鐘を鳴らし続けていた。
GM/中条「ふ〜ん。わかった。じゃあいいよ。」
と、あっさりしてる。声はすごく冷たかったけど……
鬼堂何の話が行われているのか、さっぱり分からなかった鬼堂くん。
愛美鬼堂くんで良かった(涙)
一同(笑)
素早く現場に移動し、早速[来歴探査]を試みる鬼堂。
病院組が被害者から聞き出したようなことが見える。
その邪悪な波動は今までの"裏生徒会"のものに似ている。
鬼堂「同類と見て良し。」
GM声も聞こえたことにしましょう。
――うっ……この声は……!?
地面を見つめたまま鬼堂は、驚愕に震えていた。
「まさか…………!?」
「鬼堂くん! 来た!」
辺りは妙にしんと静まり返っている。
「静かじゃない?」
「妙な術を使う……」
言いつつも、周囲に視線を走らせる。
カツカツカツカツ。
鬼堂の真正面から、白い仮面を付けた男が現れた。
「江島君。奴だ!」
「……聖戦士か……」
GM両手ですーっと、剣を抜いて、太刀を鬼堂くんに突きつけますね。
GM/聖戦士
「“弾正台”の力をもって、今ある<世界律>の"改新"を"裏生徒会"に誓う。鬼堂信吾、お前を倒し<世界律>を"改新"する。僕と戦え。」
鬼堂「貴様が何を考えているか知らんが、貴様の所業、見過ごすわけにいかん!」
愛美「どうしようか?」
鬼堂「悪いが、江島くん……」
愛美「分かった。」ってわけで、何もしません。
カキン! カン!
愛美の顔は苦渋に満ちていた。
良い勝負をしている、こんな時でなければそう思えたかもしれない。
だが、今は。
愛美は、黙って腕時計を押した。
鬼堂の身体が淡く光る。
ピシッ!!
カラン……。
聖戦士の手から、太刀が落ちた。
GM脇差しを片手に、少しずつさがるね.
鬼堂「己、逃げるとは卑怯な!!」
太刀を飛び越えて行けるくらいの距離?
GMうん。大ぶりだけどね。
鬼堂じゃ、飛びかかっていきます。
「大人しく投降しろ! 悪いようにはしない。」
「鬼堂信吾、お前は甘いな!」
ひゅんっっっっっ!!
太刀は鬼堂の背中をめがけてまっすぐに、飛んだ。
さしゅっっっっっっ!!
ばたっ………………。
仮面の下から薄い笑みがこぼれる。
「お前の力の象徴を破壊してやる。」
すぱん!
「な、な、…………」
鬼堂の命ともいえる木刀が容易く切り落とされた。
GM/聖戦士「終わったな……。」
太刀を鬼堂くんの首筋に突き立てるようにして、
「これで僕は本当の強さを手に入れることができるんだ」
って、言いつつ仮面を取ると君島くんです。
鬼堂「君……島!? なぜ、なぜ俺を!?」
GM/聖戦士「あなたを越えたかったんだ。そして、"裏生徒会"から力をもらった。結果。僕は、今、あなたより強くなったんだ。」
鬼堂「だが…………その力は、所詮与えられたものでしかない。そのことをお前は分かっているのか?」
GM/聖戦士「たとえ、そうであっても僕はあなたを殺して<世界律>を"改新"させるんだ。そうすれば、僕は今までの僕じゃなくなるから。」
鬼堂「悪いが、まだお前に殺されるわけにいかない。」
GM「この状態で?」
首筋あたりをつーっと。(太刀を動かし、軽く傷つける)
愛美それやってる間に歩いたらそこまで行けるぞ。
一同あーーーーーーーーー!!
愛美すたすたすたすたすたすた…………
「……ここにもう一人いるってこと、忘れてない?」
「来るな! 来た瞬間に死ぬよ。」
「誰が?」
「あなたが。」
「あなたには、そう見えているのね?」
「は?」
「あなたには、そう見えているのよね?」
―― 時間、稼ぎか……江島君、すまない。
俺が君島と戦っている間に彼女はSOSを発したのだろう。
鬼堂は1つため息をついた。
―― ここは俺の負け……だな。
「私がそれくらいで怯むように見えてる、ってことよね」
「脅しだと思ってるのか!?」
「いいえ。そんなこと思ってないわ。でもね。」
いったん止めた歩みを再度進める。
「このまま黙ってみているわけにはいかないのよ」
「死ぬよ!」
愛美「構わないわ。」すたすたすたすたすたすた……
GMあいてる脇差しを君に向かって投げます。脇差しが君の心臓をめがけて飛んだ瞬間!
佑苑もーーぅっ!! 絶対、きやがる!!
一同(爆笑)
GM……ひゅんっとはじかれ、それと同時に魔術師が描かれたタロットカードがふわりと、一枚落ちます。
「命の安売りをするな、江島愛美。」
龍之介格好いぃ〜!!
GM現れたのは、当然、魔術師です。
愛美「黙って見てるのは柄にあわない。」
GM/魔術師「ま、そうだろうが。」
GM/聖戦士
「あなたが魔術師か。"裏生徒会"の言ったとおりだ……ここは引くしかないな。でも、先輩。今度は必ずあなたの命を頂きます……無論、あの馬鹿どもにも天誅を与えてからね。」
鬼堂「早まるな! 自分が何をしているのか分かってるのか?」
GM/聖戦士「分かってますよ。」
と言って、すぅーーっと後ろへ下がって逃げていきます。」
鬼堂敗北感…………ずーーーーーん。
数秒しか経っていないが、ここで全員が駆けつけた。
叶「どうした、鬼堂くん!?」
GM/魔術師「これだけ来れば、私のいる必要もあるまい。」
龍之介「聞きたいことは『山』ほどあるよ。」
GM/魔術師「天草龍之介、<恋人たち>は気に入ったか。」
龍之介「……良い趣味だよな、お前も。」
GM/魔術師「喜んでもらえて……」
龍之介「よろこんでない!!」
ゆかり皮肉の通じない奴らしい。
「鬼堂信吾。ただの木刀では“弾正台”にはかなわない。力が欲しければ<塔>へ来い。」
魔術師の言に鬼堂はただ無言で答えた。
「もし、あくまでお前が木刀に執着するというのなら、私の知るところではない。」
「……執着するのはこの木刀ではない。」
鬼堂「……自分自身の力だ……」
GM魔術師は去っていきます。しばらくすると人通りが戻ってくる。
愛美やばいっ!
鬼堂とりあえず、光ってごまかすか。
一同ごまかしてないぞ、それ!! (笑)
ゆかりが[大治癒]で、血の流れている鬼堂の身体を全快させ、事なきを得る。(笑)
(ゆかり:全く無理するんだから。)
© 1997 Member of Taisyado.