7.
それから数日後。
クリスマスダンスパーティーは、無事中等部、高等部合同で開かれることとなった。
愛美摩琴ちゃん、どうしてる?? GM/摩琴愛美先ぱぁ〜い!!(泣) 何で何で〜〜!!」 愛美「はい、よしよしよしよし、よしよしよしよし。」(←頭を撫でている) GMそれにしては、摩琴ちゃん結構着飾ってるけどね。 一同(笑) 愛美「摩琴ちゃん。世の中には本音と建て前というものがあるのよ。使い分けなくては。」 GM/摩琴「……はい。でも、でも、何か納得できないぃぃぃぃぃぃ! また、お兄さまの高笑いが聞こえてきそうで。」 GM/克巳「はははははっは。実にいいねぇ〜。」 GM/摩琴むかっ!! くやし〜ぃぃぃぃぃぃ!!」 愛美「よしよしよしよし、よしよしよしよし。」(苦笑) GM/摩琴「いろはくん! 太助くん!!」 GM/太助「何〜、会長。」 GM/いろは「なんですか?」 GM/摩琴(自分の扇子を取り出して)
ピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシ……。
「ダブルアタック!!」
宗祇太助を殴るのはともかく、いろはは…… 宗祇&愛美「弱いんだから……」 佑苑愛美さん、あなたにも責任はあるんですよ。なんですか彼女が手に持ってるこれは!! 愛美(明後日の方向を見る) GMそういえば、そうだった(愛美さんがあげた扇子だった)なぁ〜。でも、殴り方も、音は派手だけど痛くない殴り方とかあるんじゃないの? いろいろと、テクニックを伝授したとか。48の殺人技とか……。 一同(笑)殺人技!? GM主催者の佑苑君は大忙しですね。生徒たちも数日後ですから、いつも通り、陽気で能天気な蒼明学園に戻っています。 愛美能天気な、か? GMいでこ♪さん良い意味です……ダンスパーティーは、発案者ということで、叶くんに最初のお言葉を……。 いいよ。 GMちょっと、考えといてね。 了解。 GM宗祇君の方はカツカツカツカツ。
「もぉ〜、そ〜ちゃん♪ 電話してもすぐ切っちゃうから直接来ちゃった。理事長もいるから。」
お姉さんの楓さんですね。
宗祇「そうか。理事長の側にいてくれ。俺は佑苑の奴の手伝いがある。」 GM/楓「いいのいいの、そんなこと忘れて、パーティーなんだから、踊らない?」って腕を取って。 宗祇「ちょっと待て。俺は踊った経験などない。」 GM/楓「ねぇ……お母さんのこと、思い出さない?」 一同(爆笑) 宗祇「言うな……そのことを笑顔で語る姉さんの神経が俺には分からん。」 GM/楓「女はね。いろいろなことを心に隠しておくものなの。もうちょっと勉強しなさい。」
ダンスホール横のオペラハウスでは、演劇部が公演中。
滝川楓がすばらしい演技力で主役をこなしている。
龍之介音響室からそれに見とれてます。 GMゆかりちゃんは? ダンスパーティーでないの? 有ちゃんが誘ってくるけど。 ゆかりじゃ、一緒に行く。 GM/有子「ゆかり先ぱぁ〜い、あのあの、これ、似合いますか?」 ゆかり「とってもよく似合ってるわよ。」 GM/有子「本当ですか、本当ですか。あっ!!」
こける、バシャッ!!
一同は、笑っているもののあちこちで「俺は知らない」「私は何も知らない」と言う声が飛び交っている。
GMこれで二人もダンスパーティーへ。 鬼堂今は見張りの時間だから、きっとダンスパーティーには出られない、と GM見回りの時間やってるとですね。とんとんとたたかれるよ。 鬼堂誰だっ!! 一同(笑) GM「はぁ〜い。」って紫典美幸さんが。 鬼堂「あなたでしたか。」 GM/美幸「ちょっと用事があるんだけど来てくれない?」 鬼堂「はぁ……」
美咲の姉、美幸の向かう先はダンスホール。
愛美鬼堂くんがダンスホールに入ってきたのは見れるのかな?
オペラハウスとダンスホールの音響は、一元管理されている……と言うことで、龍之介も含めて全員が鬼堂の姿を確認した。
ここから鬼堂の受難が始まることになろうとは……この時点では、この質問を投げた愛美もまったく考えていなかった(笑)
愛美(腕時計を開いて)「べるなちゃん、いる?」 一同(笑) GM/べるな「了解。べるのおねいさまと一緒に今、チェックしてます。」 佑苑チェック入ってるよ。 GMそれはともかくとして。 GM/美幸「私は妹と違ってまどろっこしいことが嫌いだから。」 GMそうすると、壁の方でもじもじしている美咲ちゃんが。で、そこで立ち止まって。
「ここまで来れば、幼稚園児じゃないんだから、自分で歩けるでしょ。よろしくね。」って。ドンっと押す。
鬼堂「ぬあ〜っ。」 一同(笑) 佑苑それ、端ですか? ダンスホールの。スポットライトでもさしてあげましょうか? 一同(笑) 愛美(腕時計を再び開く)「紀家くん、いる?」 GM/紀家「こちら、紀家。照明設備はすべて占拠しました。」 一同(爆笑) GM/紀家「ターゲットの位置を教えてください。」 愛美「ダンスホールの左壁の中央当たりの壁際。」 宗祇(腕時計を開く)「天草。音響の準備。」 龍之介「OK〜♪」 一同(爆笑) 佑苑ターゲット、ロック・オン!
これから先、鬼堂以外の「委員長同士の会話」はすべて腕時計通信によるものとなります。
GMじゃあ、その間にお言葉を。 「みなさん、こんばんは。今宵は、ようこそ、我らが蒼明学園の誇るダンス・ホールへ。紳士淑女のみなさん!!」 GM/参加者「おぉぉぉぉぉぉっ」 「本日はこの私、購買委員長叶圭一郎が発案者ではありますが、今回は……」
ここで有無を言わさずスポットライトをバーン!!
(←と佑苑を指す)
「催事実行委員長佑苑若杜君の力を借りて……」
龍之介&GM/参加者「わーーーー(拍手)」 「ここに盛大なダンスパーティーを開くことに相成りました。今宵はおいしい食事と優雅な音楽、そして、このムーディーな月明かり……」 一同ムーディー(爆笑) 「楽しいクリスマスの夜をどうぞお楽しみください。」 一同/参加者「うおーーーーーーーっ!(拍手)」
一方、その頃鬼堂は。
GM/美咲「あ、あの……ご迷惑じゃなかったですか?」 鬼堂「え、あ……いや……」 GM静かにダンスの音楽が流れ始めます。 GM/美咲真っ赤な顔で「あ、あ、……あの……」 鬼堂じゃ、こっちもそっぽ向きながら。 一同(笑) 愛美「もうちょっと前に出てくれないと、照明が当たりにくいよね?」 GM/紀家「ちょっときついです。角度が……。」
って、こんなことに、通信機使って良いのか!?
一同(爆笑)
そう言いつつ使うのであった(笑)
GM/紀家「宗祇く……だめだ、あの距離じゃ[念動]が使えない。」 ゆかり「私が手伝ってあげようか?」 GM/紀家「頼むよ。」 ゆかり「ちょっとその辺にいる人たちを押してしまえば……」 GM/紀家「暗やみに紛れて押してくれないかな?」 ゆかり「了解。」 GM/紀家「美咲さんの方を押してくれ。」 ゆかり「了解。」と言うわけで押す。 GMとんっ、と押されて、「あっ」とか言って、どさっっと鬼堂くんの胸に!! 一同(笑 特に鬼堂が爆笑 ) GMさあ、その瞬間!! 一同(照明が当たり、音楽がなり、カメラを向けられる)
じゃーーーーーーーーーーーーーん!!
(笑 特に鬼堂が爆笑 )
愛美この後、全校生徒に風紀委員長の不純異性交遊が……。 一同(爆笑) 宗祇あのおカタイ委員長が(笑) GM美咲ちゃんは、ぱっと離れるんだけど。 鬼堂「な、な、な、な、な、な……」 GM/美咲「踊ってくれませんか?」 鬼堂「え、あ、え……。」 GM/紀家「よし、みんな、ここで鬼堂コールだ!!」 一同きっ、どっ、おぉ! きっ、どっ、おぉ! きっ、どっ、おぉ! きっ、どっ、おぉ!
こみ上げてくる笑いを抑えきれない一同。
GM鬼堂コールが一部から、ホール全体にひびき始める!! 一同(爆笑) GM今や、ダンス・ホールの全員が鬼堂コールを!! 一同(笑いながら)
きっ、どっ、おぉ! きっ、どっ、おぉ!
きっ、どっ、おぉ! きっ、どっ、おぉ!
愛美「すいません、真ん中あけて下さい、二人を通してください、そこが彼らの踊る場所!」 一同/参加者「ひゅーひゅーー♪」 「ご紹介しましょう。今夜のパーティーの主役とも言うべきこのほほえましいベストカップル。なんと、あの!! 愛美ドラムロール!! 龍之介ダダダダダダダダダダダダダダダダ……
いつの間にか、全員でドラムロールを言っている(笑)
「風紀委員長鬼堂信吾くんと、」 GM/紀家 「そして、お相手の方は病気と言うこともあって学園にはなかなか来られないものの、我々報道委員会が密かにチェックした美少女リスト……」 一同(笑 特に鬼堂が爆笑 ) 龍之介おいおい(苦笑) GM/紀家「ベスト10に入るという美少女! 紫典美咲さんです!! みなさん、盛大な拍手を!!」 一同/参加者「うわーーーーーーーーーー!! (拍手)」 愛美「はい、もうちょっと真ん中あけてください、真ん中あけてください。そこ開けてください、開けて下さい。」 一同(笑) GM係員のお姉さんになってるよーー。あ、このパーティーは、仮装も認められてるから。あまり派手なのじゃなければ。 ゆかり「ほら、信吾くん。何してるのよ〜。」
とりあえず、二人をどんと押す。
GMじゃ、二人は中央に。で、改めてミュージックスタート。 鬼堂突っ立ってる二人。 ゆかり早く踊らんかっ! GM/美咲「あの、……迷惑ですか?」 鬼堂「そんなことはないん、だ、が……こういう場は……初めて……なので……。」 GM/美咲「私も初めてです。だから、大丈夫です。」 愛美「鬼堂信吾。男だろ? 彼女をこれ以上恥ずかしい目に遭わせたいのか?」 GM美咲ちゃんがもう一度手を差し出します。 「鬼堂くん、優しくリードしてやれ。」 鬼堂リードするも何も、あーた。差し伸べられている手を震えながら…… 一同(笑) GM手を取ったんだね? 鬼堂壊れ物を扱うかのように GMそれは正しいよ。 正しいね。 GMじゃあ、踊り始めたと。ぎこちないまでもそれは二人らしいなって感じが…… 鬼堂とにかく足を踏まないことだけを。 一同(笑)
世話を焼いていた愛美が、それを見てほっとしていると……
GM「今宵、私と一緒に踊っていただけませんか?」と、シルクハットに燕尾服、マント……。 一同(笑) 佑苑誰だよ、それ!? 龍之介誰だろうなぁ〜 愛美(固まっている) 一同(爆笑) 愛美「仮装してます〜?」って聞くけど。 GM「もちろん」ってシルクハットを取ると東先生です。 愛美やっぱし。 GM/東「どうかな、これ?」 愛美(かなり驚いて息ができず、左手で胸を押さえ、肩で息をしてる)はぁー、はぁー。 ゆかり誰だと思ったのかな? 宗祇誰だと思ったんだ? 龍之介どきどきしてるぅ〜♪ GM/東「どうしたの?」 愛美(声がうわずってる)「どーしたんですか? 先生。」 GM/東「それは、ダンスパーティーにきたに決まってるじゃないか。こんな格好だしね。」 愛美「先生、私をお相手に指名するなんて、ははは〜ん♪」 GM/東「百年早いかな?」 愛美「二百年くらいかもしれませんね。」 GM/東「ま、いいよ。一緒に踊ろうよ。一番手で良いからさ。」
とりあえず、踊る二人。
踊っていると……
GM/東「お疲れさま。」と小さくつぶやきましたね。 愛美えっ!? GMそんな中、静かに静かに雪が降り注いでいくというところでジ・エンドです。 一同うわぁぁぁ〜。お疲れさま♪ 鬼堂そうするとばたって音が聞こえる(笑) GMん? 一瞬黒いバックになったけど、丸がぷわぁ〜んって広がって……で、何? 愛美倒れたんだって。 GMえぇっ!? 愛美美咲ちゃんの足踏んで(鬼堂くんが)倒れちゃったんだよ。 GMきゃぁ〜。
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