GMじゃ、コピ研。
倒れた子も気になるが、法本の方がもっと気に掛かる愛美は1Eで起きた出来事について情報を集めることにする。
愛美法本君から離れて「李先生と何かあったって言う話を聞いたんだけど。」 GM/部員「李先生がえこひいきしてるんですよ。ひどいと思いません??」
教師は生徒に対して公平でなくてはならない。
一般的に、それは正しいとされている。
「教員に倫理を!」などと叫ぶ輩も多い。
ただ。
教師はえこひいきをしているつもりはないのに、
生徒からえこひいきしているように見られるということもある。
そして、哀しいことに。
誰もそれを「違う」と言いきる明確な証拠を持ちえないのだ……。
愛美「確かにそれは教師としてはあるまじき行為よね。でも、どうしてそれが分かったの?」 GM「それがぁ〜」ちょっと引きずっていって
「ひいきされたの、法本くんなんですよ。」
愛美「ふむふむ。」 GM/部員「……10日くらい前に、李先生と化学の中崎がつき合ってたのを見たっていう噂があったんですよ。」 愛美(小声で)
「中崎ぃぃ〜!? よりにもよって、中崎ぃ〜!?」
GM「それを、法本君がかばって、喧嘩になったところに李先生が現れて、法本君をかばったからぁ〜。」 愛美「それは、えこひいきとはちょっと違うんじゃないの? とりあえず、後で事実かどうか報道委員会に確認しておくわ。」 宗祇尾鰭、背鰭、胸鰭までついた噂が(笑) 龍之介千鶴ちゃんが楽しみだ。 愛美いや、紀家霞にしか聞かないから。(笑) 鬼堂そうなの? 龍之介ちづーー♪ 鬼堂九重千鶴だったら、実は中崎は彼女だけでなく、自宅に何人も囲ってたんですけど…… 一同(爆笑) 愛美「で、お互いにかばいあってるのがやだなぁ〜って感じなのね。」 GM「元々法本君は、李先生のこと好きみたいだし。」 愛美「確かに二人で話してるときとかあるものね。」 GM「やっぱり。そういうの、他のみんなも見てるから、変に不信感募らせちゃって。」 愛美「じゃ、今、クラスで法本くん、立場ないじゃない? あんまり可哀想なことしちゃダメよ。……ありがと!! 今度、お茶でも飲みにいこっか? それともケーキの方がいい?」 GM「ありがとうございます。」 愛美これだけの情報を仕入れて法本くんの所に行きましょう。
法本は、熱心にカタカタと打っている。が、使っているのは自分のノートパソコン。
愛美は不信を抱き、何をしているのかと問うが法本は「電源を消す」という動作で応じた。愛美は明らかに不満そうだ。
愛美「何やってたの?」 GM/法本「何でもないよぉ!」 愛美「ふぅ〜ん。」 GM/法本「な、何だよぉ!!」 愛美「だんだんため口になってるな、何て思っただけよ。」 GM/法本「そ、そんなことない、ないです。」
なおも追及する愛美を振りきるように逃げる法本。
法本は途中、何度も振り返るが、そのたびに後ろに愛美をみる。(笑)
愛美のあまりの執拗さに男子トイレに駆け込んだが、愛美は柱の影から見張っていた。多少の距離があろうと、追跡は、匂いを追いかけることのできる愛美にはたやすい。
GM1Eで、彼はパソコンを打っています。
――ビンゴ、か……。

おそらく、彼のノートがすべての発信源であろう。
愛美は、小さくため息をつくとひとりで飛び出したことを後悔した。

「これで上手く行くはずだ……。」

決して明るいとは言えない声での呟きが、愛美の身体を震わせた。

「……"ノア"、これを録音して置いて頂戴。」
「承知いたしました。」
「……でも、俺にももうちょっと手伝いができればいいのに……。」

―― 手伝う!? 誰か他に主犯が!? 

「……もうちょっと勉強しておけば良かったな。動け、教授。もうすこしで、現実世界から取り込めるはずだ。」

カタカタカタカタ……

キーボードの音が響く。

「こんなことしても大丈夫なのかな? 頼むぞ、教授……誰!」

ディスプレイから目を上げた法本が、誰何の声を発した。
愛美扇子持って、ピシッていう音を立てながら。 GMおおっ!! 一同(笑) 龍之介こわいぃぃーー。 GM「江島先輩!!」 愛美(一瞬、沈黙。)
(←名字で呼ばれるのが嫌いという設定により、キレそう(笑))
腕時計の蓋を開けたまま、袖で隠して。
「私は何にもしてないわよ。ただこの前を通りかかっただけ。」
ピシッ!
一同(笑) 龍之介こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!! 宗祇もう、目つきとか考えたくないな。 GM法本君はじりじりと後ろに下がる。 愛美「どうしたの? 何にもやってないなら、そんなに後ろに下がることないでしょ?」 GM/法本「俺に言いたいことがあるんじゃないですか?」 愛美「あなたがえこひいきされてたって聞いてさ、それだけ。それを聞きたかっただけなのに、走ってっちゃうから、何やってるのかなって思っただけよ。」 GM/法本「俺は別にえこひいきなんて、されてませんよ。あれはみんなの誤解です。」 愛美「私は、双方から事実を聞きたいわけ。生徒会役員として、ね。」 GM/法本「生徒会が動いてるんですか?」 愛美「そんな話を生徒会が放って置くわけないでしょ? で、あなたの意見は?」 GM/法本とにかく……李先生は悪くないんだ!!
と言って、彼は駆け抜ける。
宗祇悪くないんだ!! 宗祇&叶うわぁ〜ん!! 一同(爆笑 特に、鬼堂は。) 龍之介泣くな。 宗祇愛美先輩がいじめたぁぁ〜!! 佑苑(笑) ゆかり幼稚園じゃないんだから。 GMで、出ていった後に、東先生が現れました。 愛美(何事もなかったかのようにするか)どうするかだよな……。 GM/東「何かあったのかい?」
愛美は迷った末に、東先生に「えこひいき」について聞いてみることにした。
東先生からの回答は、大方愛美の考えている通りだった。
“本人はしているつもりがなくても、当事者の生徒の受け止め方によってそう思われることがある。”
GM/東 「それに対して教師がどう考えるか、じゃないかな。いいとか、悪いとかの問題じゃないよ。ま、露骨にするのはどうかと思うけれど。」 愛美「そうですよね……。」 GM/東「で? また、何か面白そうな事件でも起こったのかい?」 愛美「ちょっとね、コンピュータ絡んでるんで、きついんですけど。」 GM/東「ほぉぅ。コンピュータ関係か。」 愛美「とりあえず、先生もお風邪には気を付けて下さい。最近流行っているようですから。」 GM/東「あぁ、僕、バカだから風邪引かないよ。」 佑苑&宗祇(苦笑) 愛美(少し怒ったような口調で)
「バカだったら先生やってられませんよ!」
GM/東「ま、いいや。あまり男の子を泣かせないようにね。」 愛美「(笑)別の意味で泣かせてみたいものですけどね。」 GM/東「そりゃぁ、まあ楽しみだけど。」 龍之介愛美ちゃんを泣かせてみたいよ。 GMおいおいおい。 宗祇頑張ろうね。 龍之介(別の意味で)……今泣いてるからなぁ〜。 GM東先生は去っていきました。
愛美は佑苑に連絡を入れ、生徒会地下本部へ行くことにした。
GM佑苑くん。
「ぱくっとくん3号」を走らせている間、かたっぱしから映像を確認している。
GM生命力と知力のチェックを。 佑苑生きてるかな? ……とりあえず、両方成功。 GM肉眼では捉えきれないけれど、嫌な感じを受ける。 佑苑(映像を)選別選別。
チェックしている映像全てに嫌な感じを受けるわけではない。
だが、その映像に共通項は全くない。
GMピーン。と言って、画面がいきなり黒くなって、文字が浮かび上がってくるよ。 佑苑はいはい。
――明日、英語科教諭、李、を、襲撃する、“電脳教授”。

ここに送り込んでくるとは、不敵ですね。しかし……。
佑苑は、リコーダーの吹き方に変わった画面を見つめながら、ひとりごちた。
佑苑「……ここなら、必ず私がいると思ったのでしょうか。催事実行委員会も、辛いものですね。」
しかし、やっと敵の名前が分かったというか……。
宗祇やっと中盤か
セッション開始からここまで時間が経過している。
佑苑さっき、どっかから連絡があったような気がしたなぁ……地下生徒会本部行きます。 GMはい。 GMあとは、二人か。佐上先生の所に行く二人。 ゆかりゆかりちゃんから……。 愛美(笑) 佑苑ゆかりちゃんから?? 一同(笑) ゆかりゆかりちゃんじゃない、ゆかりちゃんじゃない、ゆかりちゃんじゃない、ゆかりちゃんじゃない。愛美ちゃんだ!眠ってるぞ、頭が。おい。
「愛美ちゃんから、預かってきました。」
GM/佐上「ああ、そうかい。珍しいね、彼女が自分で返さないなんて。」 ゆかり「えぇ、まぁ色々と。」
佐上相手に、事件のことをはぐらかしながらテープのことを尋ねるゆかり。四苦八苦とはまさしくこの事。だが、そんなゆかりの窮地に宗祇は……。
宗祇くそぉっ!! 一同(笑) 愛美無口な役にするからだよ。 GMテーブルトークで無口な役は辛いんだから。 宗祇だが、俺はやる!! 言葉よりも行動で現したいんだ。 GM行動してないじゃん。 宗祇それが、問題なんだよ。
ほんと、困り者である。(笑)
ゆかり「テープは先生にお返ししたということで。」 GM/佐上「で、尋問は終わりですか?」 ゆかり「尋問だなんて……。」 宗祇「単なる質問だ。気にしないでくれ。」 GM/佐上「お役ごめんなら、私にもやらなくてはならないことがあるのでね。」 ゆかり「お仕事中、すみませんでした。愛美ちゃんがよろしく、と言っていました。」 GMで、先生は去っていきました。
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