GM時間を思いっきり回して、全員本部に集合ということでいいよ。 愛美テープの解析を"ノア"にしてもらってるよ。ずーっと。 鬼堂(ダンスパーティーのことを知って)
「何と軽薄な遊びにうつつを抜かそうと言うのか。」
ゆかり「クリスマスだったらいいんじゃないかしら。」 まぁまぁ、鬼堂委員長。これは彼が発案したことだから。」(と佑苑を指す。) 一同(爆笑) GM/紀家「ちょうどいいんじゃない? 彼女、退院するんでしょ?」 龍之介「いいよな〜。踊る相手がいてな〜。」 GM/紀家"ノア"、メインスクリーン!
というと、映像が出ます。
報道委員・九重千鶴からの映像が流れる。勿論、先程の病院での場面だ。
一同(爆笑) 愛美爆裂ぅぅぅ〜!! GMたぶん、例の桜の木に登って撮ったんだと思う。 龍之介何か気がつかなかったのか? 鬼堂せめて知力判定させて欲しかった……。 一同(笑) GMいや、アドリブだから。 一同(爆笑) 鬼堂きっと自分勝手なナレーションが入っているに違いない。 GMきっとね……
「美咲、君のことが好きだよ。」
「そんな、鬼堂さん……。」
なんていう、千鶴ちゃんの一人芝居が。
字幕でやってるんだろう。 一同(笑) GM(学生が普通に)編集できる時代になっているとか? 佑苑じゃ、鬼堂委員長の声がばっちり流れ出してくるわけですね。 一同(笑) GMま、そこら辺のことはともかくとして、ダンスパーティーのことは、みんな知ったと。
ダンパを開催してもよいものか、頭を悩ませる委員長達。
ゆかり「風邪とおぼしき症状で、倒れる人が続出している中では、このパーティーを開催すること自体、私はちょっと……。」 GM/克巳「さ、ティータイムだよ。」
クッキーと紅茶が出される。
だが、出されたクッキーには形が不自然な物がある……。
龍之介「あ〜ん。克巳会長、何これ??」 愛美何がやりたいのかはわかった。 宗祇なるほど、わかったわかった。 GM/克巳「ちょっと失敗しちゃってね。」 愛美いびつなのを取って、一口食べて、
「おいしいよ、慈ちゃん。慈ちゃんも食べないの?」
宗祇(いびつなのを食べて)「砂糖の塊が入ってるぞ。」 龍之介「塩じゃねぇ〜の? これ。」 一同(笑) GMそれを聞くと、克巳会長の側にいた慈さんがぴくっとします。 鬼堂「この酸味がなかなか。」 一同(笑) 「手作りの味で満たされているよ。」 佑苑「みそ味ですか……。」 GM/慈「私、紅茶のおかわりを……。」
と、慈さんは去っていった。
宗祇「何か、これ糸引くぞ。」 一同(笑) GMそこまでひどくないぞ! ゆかり納豆入れたのか……。 GM彼女が料理下手なのを知ってるのは両親と料理の先生と克巳会長。 宗祇武斗くんですら知らないもんな〜。 GM愛美ちゃんあたり、知っていてもおかしくなさそうだけど……。 鬼堂鬼堂あたりは、やっぱり、家事全般はきっちりこなすと思ってるんだろうな……。
―― 解析が終了いたしました。

"ノア"の声が団欒を破り捨てた。

「どう?」

愛美に"ノア"が答える。

―― 問題のシーンをコマ送りします。

ピィーーン。

――1コマ目です。

白の背景に茶色い外套、片眼鏡、ハンチングをかぶった老人。
黒文字で“支配を受けよ”とあった。

「……何よ、これは。」
「2コマ目です。」

黒の背景に先の老人が映る。画面には“従順たれ”の文字が白抜きされていた。
宗祇「ところで、江島。これは何なんだ?」 愛美「今日の地学の授業で佐上先生が見せたのよ。何か見えた気がしたんだけど、肉眼では何も分からなくてね。"ノア"に頼んだ、ってわけ。」 佑苑「ビデオに残すなんて……。」 愛美「おそらく、佐上先生は知らないんじゃないかしら。」 宗祇「自分が黒幕だったら、そんな物貸し出したりしないだろうな。」 佑苑「それは、このビデオだけとは限らないでしょう?」 愛美「どこにでも流れていると見て、間違いなさそうね。」 佑苑「実は……。」
佑苑を皮切りに、各自の見たことが次々に語られる。
ゆかり「モニターを通じて、ってことか……。」 愛美「でも、モニターが悪いとすると、このビデオには残らないんじゃないかしら。やっぱり、どこかに元があるんじゃないかなぁ〜。」 龍之介「発信源か……。」
「ねぇ、"ノア"。高等部の英語の先生が、多く休んでいるって言ったわよね。」
「そうです、江島委員長。」

愛美は顔をみんなの方へ戻して言った。

「私、ちょっと気になることがあって。一昨日、李先生が話していたんだけど……何となく引っかかるのよね。」

愛美は部室の前で聞いた会話を伝えた。

「……何となく、だけどね。」
「そう言えば、その李先生が担任クラスである1Eの生徒との間に問題を起こしたと、女生徒たちから聞いたことがある。」
「叶も知っていたのか。俺もそれは聞いたことがある。」
GM李先生は授業にビデオを多用するせいもあって生徒の人気もある……優しい先生だね。 愛美法本くんは、どこのクラス? GM1Eだよ。 ゆかり1Eからどれくらいの数の人が倒れているの? GM倒れた人はいないけれど……。 GM/ノア「サブリミナルは実際にはほとんど効果がありません。」 鬼堂「だから、それを見てバタバタと人が倒れているという事はただのサブリミナルじゃないってことだ。」 ゆかり「私が思うには、……べるなちゃんのような力を持った……。」 一同電波。(笑) GM何か、意味ちがぁぅ!! みんな、受信方面だけ言ってないか!? ゆかり「テレパスと、エレクトロキネシスかな、と思ったんだけど。」 愛美「それにしても大きな力ね。」 ゆかり「そのために媒介となるのが、モニター。」
とりあえず、この“バカみたいなサブリミナル”(←佑苑談)は、バックアップを取った上で、そのコマだけ消去する事となった。
がんばれ、"ノア"!!
さらに、会話を進めていくうちに、無気力な風潮も高等部を中心とした学園全体を覆っていることに気づいた委員長たち。
対策は急を要する……。
鬼堂「……紫典美咲さんの話によると、お姉さんから、以前、彼女が関わった事件と同じような雰囲気がするそうだ。」 佑苑「つまり、この事件には"裏生徒会"が関わっているということですね。」 鬼堂「この趣味の悪いサブリミナルを残したことからもそう考えて間違いはあるまい。」 宗祇「となると、(調査の)方法としては、3つ。ビデオテープを操作する方、李先生を当たる方、美幸さんを当たる方。」 龍之介「1Eで何が起こったのかを調べるのもある。」 GM/ノア「口を挟むようですが、生徒会特務規約第3項が発令されておりません。」 GM生徒会メンバーでもできるけど、会長に申請しなければだめです。 愛美「……待って、でも、これ、申請するには足りなさすぎない?」 宗祇「実害が出ていない、か。」 愛美「すべて『〜はずだ』という仮定の下で処理されている。特務規約第3項は発令されないと思うわ。」 龍之介「"ノア"自身は、何か影響を受けているとかないの?」 GM/ノア「自己診断プログラムを走らせて見ましたが異常はありません。」 GM勝手に考えた第3項発令には、但し書きがあって、
『但し、以上の規約を発令するには各等部の運営において、大きな支障があると理事会が認めた場合に限り、理事会の承認を経て発令される。』
愛美「……授業中に動き回れない以上、放っておけばすぐに広まるってことじゃない。」 龍之介「きついな……。」 愛美「時間がないってことは、何が大切なのか見極めてからでなければ動けないってことか。」 GM/克巳「愛美ちゃん、良いこと言うねぇ〜。やぁ、お見事お見事、じゃあ、頑張ってね。」
この後、延々とどうすればいいのか話し合いが続く。
(実時間にして、25分ほど(笑))
時間がない以上、大切なものを見極めなければいけないからだ。

結局。
インターネットに繋がっているコンピューターには、白川静音作の最高性能ウイルス退治ソフト「ぱくっとくん3号」(笑)を……。
1Eに行くのは、龍之介と叶。
ただし、龍之介は演劇部を見てから1Eに行く。
コンピューターを調べるのは、佑苑。
ゆかりと宗祇は佐上先生に愛美が借りたテープを返し、テープに関して調べる。
鬼堂は、美幸に話を聞きに行く。
愛美は同好会に行って法本に話を聞いた後、佑苑の応援に行く。
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