GMそろそろ場面は変わって……(ため息をついて愛美を見る。) 愛美来ちゃいましたねぇ〜。
ここに来るまでに愛美は、一度寮に戻り着替えている。
ご丁寧にシャワーまで浴びたようだ。(笑)
GM魔術師の館です。白い服を着ていて白い肌。銀髪とも思えるほどの髪の色の小学生くらいの女の子が。
「あなた、誰?」
愛美月子ちゃんだね〜。
「ちょっと、魔術師に用事があってね。」
GM/月子「魔術師に会いたいの?」 愛美「ちょっと用事があって。」 GM「ふぅ〜ん。じゃ、こっち来て。」で、この間通された居間に……。 愛美通されたって言われても、知らないよ。 GMあれ??
龍之介と有子が魔術師の館に来た時、他のメンバーは部屋を追い出されていたので、聞いてもいなかったのである。(笑)
GMあ、そっか。じゃ、奥側の扉を開けて、
「まじしゃ〜ん、会いたいっていうお客様だよ〜」
で、(愛美を見て)「どうぞ。」
愛美「ありがとう。」って言って中に入ります。
龍之介と有子が通された時と同様に、背もたれの大きい椅子に座り、後ろの窓の方を向いている。
もちろんシルクハットもかぶっている。
GM「やはり、来たようだな。江島愛美。……意外と早かったな。」 愛美「行かせて頂きますと言ったはずよ……今度の<奇跡>が聞きたくてね。」 GM椅子をくるっと回転させて彼は姿を見せます。シルクハットに燕尾服、ステッキを持っているという姿です。
(←魔術師と初対面の人がいるので説明。)
「今回の<奇跡>を願った者は――」
愛美「美咲さん、でしょ?」 GM「ほぅ……。そのくらいは気づいていたか。そうだ、紫典美咲だ。」 愛美「で、どうやって叶えるつもりなの? 彼女自身が行かなくては意味がないと思うわ。」
「あれは、いうなればいずれも彼女自身だ。」
「魂を半分に割ったとでも言うの?」
「簡単に言ってしまえばそうなるな。私のしたことは、彼女にかりそめの肉体を与え、クラスの人間に暗示を与えたことだ。もっとも、一人かけられなかった者もいるが。」
「佑苑くんね……」
「そうだ。能力者だったせいで抵抗が強かったようだ。」

愛美の首は自然と横に揺れた。

「聞きたいことは、それだけか。」

<魔術師>に聞きたいことは山ほどある。
<奇跡>、<魔宝>、そして、その両方をごく自然に受け入れてしまう自分。
だが、どれも聞けなかった。
頭の中からすべて追い出すように強く首を振った。
愛美「命の華についてどう思う?」 GM「"裏生徒会"だ。あれはおそらく“典薬頭(てんやくのかみ)”だ。放っておくがいい。あれも自分がしていることの無意味さにすぐに気づく。用が済んだら、さっさと帰れ。ここは長居する場所ではない。」 愛美「よく分かっているわ。」 GMドアが開いて、影浦さんがやってくるよ。 愛美「この間はありがとうございました。」と頭を下げるよ。 GM/影浦「おやおや、江島さんではないですか。」ぺこり。
「坊ちゃま、"裏生徒会"の資料が……」
愛美「失礼いたしました。」それには触れずに帰る。 GMはい。では、帰る君に向かって魔術師が
「もし、“典薬頭”が誰だか分かったら、そいつに言うことだ。お前のしていることは無駄だ、と。」
愛美「分かったわ、ありがとう。」 GMで、出る先はどうしますか? 愛美これ、出る先も指定できるんだっけ??
愛美は体育館の用具室に出た。第1話で出てきた……

「右へ3回、左に2回、で、竹刀を押すんだっけ……」

きゅぴ〜ん♪

面の奥の瞳が光る。そして……

ガゴーン。

地下生徒会本部への通路が開いた。
愛美「ったく、静音ちゃんも変な仕組み考えないでよね……。」 GMたぶん考えたのは……生徒会長(苦笑)。で、場面変わって。えっと……。
宗祇が生活委員会の委員会室に戻った後、べるなは……。
愛美寮の前で張ってるんだったよね。 べるなそんなに長い時間はいないけど……30分位して動きがなければ私も帰ります。 GMわかりました。
地下本部にいる愛美と佑苑の間で情報交換がなされた。
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