2.
GM佑苑くんの方からいこう。
佑苑はい。
GM1時間目に出ると、彼女はもういますね。授業はまじめに受けていますね。
佑苑昨日より血色がいいとかは??
GMう〜ん。ま、やや、かな。授業中は動かない?
佑苑動きませんね。
で、その頃、病院側の二人は……。
GMでは、相原くんの病室です。「はい。」ガチャって開いて地味な感じのお母さんが。
鬼堂「剣道部で一緒の、鬼堂信吾と申します。」
GM/母「あぁ……どうも。でも、今、授業の時間では……」
鬼堂「いえ、こちらの方が重要だと判断しましたので。」
GM「それはどうもありがとうございます。」
愛美「選挙管理委員長をしております、江島と申します。」
GM「はぁ」って、驚いたみたいだよ……何と返事したらよいものか、って。
愛美(笑ってごまかしているらしい。)
GM「とりあえず、どうぞ。」って、中に入れてくれるよ。
相原の脳波は弱々しく打っているが、心臓と呼吸は停止。
何故生きているのか原因不明の状態である。
GM「どうしてこんな事になってしまったのか……。」
鬼堂「心中お察し申し上げます。」
GM「この子は健康だけが取り柄だったのに……。」
愛美「最近変わったことはありませんでしたか?」
GM「いえ……男の子って手紙とか出さないですし……。」
鬼堂&愛美(沈黙)
GM「親離れって言うんでしょうかねぇ……。」
愛美「手紙を書かないのは仕方ないことかもしれませんね」と言いつつ、そういうものなのかなと思っている。
鬼堂相原の方に近づいていって、手でも取って「待っているぞ。」と言えば、少しはお母様も落ち着くかと……。
その瞬間。
花の香りが鬼堂の鼻をくすぐった。
――うっ!?
一瞬だけだが、苦痛が鬼堂の全身を駆け回った。
「美しい命の華……これがあれば……」
――女!?
すぐに囁きは消えた。
鬼堂「失礼します。」
愛美で、私は、美咲さんの方に。
鬼堂俺はこれで。……さすがに女性の病室に入るのはちょっと。
愛美来歴は教えてもらえるんだよね?
鬼堂うん。
愛美じゃあ。
「鬼堂くんの日本男児の心を曲げてものすごく悪いんだけど、美咲さんの方も見てくれないかしら。」
鬼堂「いや、それは……。」
愛美[来歴探査]できるの鬼堂くんしかいないじゃない?
宗祇うぶなねんねじゃあるまいし〜。
一同(爆笑)
鬼堂「今日だけだからな。」
愛美(微笑)
鬼堂あわっっ……。(←微笑みが怖いらしい(苦笑))
愛美「ま、いいんじゃない? たまには、ね、シンちゃん」
鬼堂「シンちゃんと呼ぶな!」
愛美知ら〜ん顔して歩いていきます。
GMというわけで、美咲ちゃんの部屋です。
愛美コンコン。
GM「はい。」っていう、小さな声が。
愛美「すみません、失礼します。」といって入っていく。
鬼堂では、その後ろから「失礼します。」(←強ばった声)
中にはベットが4つあるが、美咲が寝ている1つ以外はあいている。
GMすごいか弱そうな女の子。髪はロングのストレート。
鬼堂でもって、頬がこけてるとか?
GMいや、そんなことはない。
「あのぉ……どちら様でしょうか?」
愛美「蒼明学園高等部生徒会で、選挙管理委員長をしています、江島愛美と申します。」
鬼堂「同じく、高等部生徒会で風紀委員長をしている、鬼堂と申します。」
GM「それで、あのぅ……。」
愛美「あなたに似た方がクラスに現れたというので、ちょっとびっくりしてこちらに来てみたんだけど……。」
GM「あの……ずっと……病院にいましたし……」
愛美[超嗅覚]で判定します。
GMいやぁ〜ん♪
鬼堂流れ込む消毒薬の匂い。
一同(笑)
愛美の嗅覚によると、美咲は動揺しており、怯えているらしい。
佑苑沈黙が場を支配する……。
愛美(超嗅覚に集中するため)8秒間はしゃべれないんで……。
鬼堂「あぁ。えぇ〜、う〜ん。」はい、8秒。
一同(爆笑)
GMそうすると、美咲ちゃんが「あのぉ、それで……」
愛美の質問で、両親は美咲に手術を受けさせるために一生懸命働いていることや、二卵性の双子であることが明らかになる。
が、その間鬼堂は黙ったままであった。(苦笑)
愛美「どう、蒼明学園は?」
GM「とても楽しかったです。」
愛美「早く退院できるといいよね。」
GMそうすると彼女は弱々しく首を振る。
愛美もう一回(超嗅覚)行きます!
GMあきらめに似たような感じですね……。
「私、もう手遅れなんです。だから、……この部屋にいるんです。一緒にこの部屋にいた人は、みんな……亡くなってしまいました……。」
愛美鬼堂くんの方を見て微笑む。
鬼堂では、ちょっと気が引けるが[来歴探査]を……失敗してる……。
宗祇副反応は?
鬼堂周囲に酩酊感。(←酔っぱらったような感じ)
GM美咲ちゃんが、「ふぅぅっ……」
愛美「大丈夫ですか!? ど、どうしよう……」
って、ちょっとわざとらしい(苦笑)。成功した?って目で(鬼堂くんを)見てみる。
鬼堂分かんなかったよぅっていう目で見る。
一同(笑)
GMどういう目なんだよ、あんたら(笑)。
愛美じゃあ、ぐっと睨み付けてあげる。
GMすごい目の会話だよな……。
宗祇じきに“身振り手振り”覚えるかもしれんな……。
GMいや、違うよ。目振りだって。
一同(笑)
鬼堂じゃ、“無茶を言うな。こっちだって一生懸命やってるんだ”という目をする。
一同(爆笑)
GMもう反則技だな。(笑)
愛美鬼堂くんだけに見えるように指を立てて、もう一回って口パク。
佑苑さぁ、頑張って引き延ばそう。
鬼堂5分延ばしてくれるように頼む。(←ジェスチャー?)
ため息をついて、5分間引き延ばす愛美であった。
で、引き延ばした後の[来歴探査]の結果は……。
GM一昨日、ハムスター騒ぎのあった日の夜のことですね。
――魔術師は、<奇跡>を起こす。
何、魔術師だと!?
今まで何度か目にした、黒いマントにシルクハットの影が、美咲の横に佇んでいる。
一体、あいつは何をするつもりだ?
愛美じゃ、何か分かったな〜っていうのは、見て取れるので(笑)。
「退屈したらお姉さんに伝えてくれればすぐ来るわ。」
GM「わかりました。」
愛美「じゃぁ〜ねぇ〜」
鬼堂「では。」
[来歴探査]の結果を聞いた愛美は……。
愛美「じゃ、私は行ってくるわ。」
鬼堂「行ってらっしゃい。」
GMどこへ? ……まさか!!
愛美(笑)。単身乗り込むつもり〜。だって、行ってらっしゃい言われちゃったし。
宗祇どこへ行くとも言ってなかったからなぁ〜。
鬼堂きっとどこかに行くんだろうな、って(笑)。
愛美え? 駄目?
鬼堂「どこへ行くつもりだ?」
愛美「……塔(タワー)へ……」
鬼堂「正気か!?」
愛美「もっちろん!」(微笑)
GMちょっと、鬼堂くん、あきらめ気味(笑)
鬼堂「では、気を付けてな……」
佑苑止めないのか!!
愛美(笑)止めないし〜。
鬼堂止められるような人間だと思っていません。
一同(笑)
© 1997 Member of Taisyado.