2.
GMまずは、コンテナから行こうか。 龍之介ぁ、あんパン、ポケットに入れときます。 GMあんパン? いいけど。 龍之介電気ってどうなってる? GMまだ修理できてないからねえ。全滅状態。 龍之介全部ぅ〜? ふゃ〜。 宗祇ま、当然だろうな。 龍之介ふう、それじゃあ、懐中電灯で照らしながら、ハムスターいないかなって見回す。 GMパッと見、いないみたいだ。
それから二人はハムスター侵入の経路を調べようと、通気口を見てみたが、はめられていたカバーには動かした後はなく、ハムスターが通れるような幅も無い。
龍之介ここじゃない、か。 宗祇この前の動物の匂いってのは? GM奥の方から漂ってくるよ。 龍之介じゃ、匂ってくる方へ行く。 GM第三と第四ブロックの間あたりに行きつく。匂いが強いのはここだ。
生徒会の職権を利用し、怪しいコンテナを次々に開けていく二人。
しかし見つかるのは、演劇部の大道具、小道具、着ぐるみ、意味不明のガラクタ、そしてタコのアドバルーンなど(笑)で、立ち込める匂いとは関係ないものばかり。そして……。
宗祇ラストだ、16番コンテナ。 GMでは開けてもらえるけど、開けてくれる受付の人が、
「ここの鍵、一度なくなったんですよねー…」
宗祇「なくなった!?」 GM「(しまったという風に)え? あー、そうですな。夏休みが始まったくらいですかなぁ…。結局見つからなかったんですけど」 龍之介「じゃあ、その鍵は…?」 GM「いやあ、鍵穴変えると大変なんで、スペアキーで代わりを…」 宗祇不用心な話だな。 龍之介ズサンすぎるぞ。それ。 GM恐縮しつつコンテナを開けると、ぶわっ!と今までの倍近い濃度の悪臭が! 龍之介「うわっ!」 GM中はかなり汚れているよ。床には正体不明の染みがびっしりしてるし。 紀家異常潔癖症の人、大丈夫? 宗祇(ころころ)一応、抵抗はしている。
「何なんだこの部屋は! 何が入っていたあっ!」
GM「いやあ、ここは単なる書類とガラクタのはず…」
受付の人の言う通り、ダンボール箱がたくさん、雑に積んであって、壁沿いにはガラクタの入った棚が据えてある。
龍之介箱を叩いてみよう。 宗祇ぐるっと見回してみる。簡単に。 GM特に見当たらないよ。(簡単に、じゃねえ…) 龍之介コンテナとコンテナの間は? GM(ほっ)知力判定でどーぞ。 龍之介(ころころ)マイナス2! 成功! GMでは、二匹のネズミらしき影がっ! 龍之介「いた! いたいたいた! 宗祇、いたぞ!」 宗祇どれどれ。(ころころ)マイナス3。 GM三匹見えた。 紀家クリティカルしたら、どれだけ出て来るんだろ(笑)。
龍之介は持ってきたアンパンでおびき寄せ、見事ケースの中に三匹を捕獲。
16番コンテナの中にも欠片を投げ入れてみたが、しばらくして一匹が飛び出してきただけだった。
GM捕まえてみれば、四匹ともハムスター。 龍之介「(受付の人に)もういいよ、閉めちゃって」 GM「はいはい」と閉めてくれるんだけど……ちょっと知覚判定を。 宗祇む……。失敗か。 龍之介成功! GM閉まる直前に、ざわっ! という気配が! 龍之介ちょっと待ったあっ! 今、何か……!」
雑に積んである書類入りのダンボール箱を開けてみたりしたが、これ以上のハムスターは発見できなかった。
龍之介「何か、ワシャワシャいたんだよ!」 宗祇「いっそ、このコンテナごと焼き払ってやろうか。このクソ汚いのは放っておけん」 GM「無茶やめてくださいよ〜」
と、受付のおっさんはいい加減うんざりしているよ。
宗祇たちは、地下コンテナから出ることにした。しかし、まだ気になる龍之介は、コウモリに変身して残ることに……。
龍之介「俺の服、(コンテナ地区内の)きれいなところに置いといて」 宗祇「わかった」 龍之介「夜食持ってきてね。できれば、有ちゃんとか、ゆかりちゃんとか、女の子に持ってきてもらいたいなあ」 宗祇「江島にでも……」 龍之介「やめとこう! 男でいい、男で!(笑)」
かくして、先に地上に戻った受付のおっさんは、龍之介の服を抱えて出てきた宗祇に、妙な疑惑の目を向けたのであった。
その後、宗祇は生徒会本部に向かい、自分たちの状況を皆に通信することにした。
GMでは、時間を少し戻して、森崎直子さんの方を。森崎さんは、寮で寝込んでるみたいだ。 有子あら〜。 ゆかり部屋に入れてもらえるか確認してみるけど。 GM保健委員長だったらって、入れてもらえることになったよ。 ゆかり「お加減はいかかですか?」 GM「何の、ご用です……?」 ゆかり「昨夜の事件のことを聞きたいんだけど」
二人は、ゆかりが率直な質問をぶつけ、有子が[思考感知]するという戦法に出た。己の能力を活かすべく有子は……
有子(ころころ) 紀家17かぁいっ! 佑苑ファンブル(笑)。
……ま、まあ、こういう事もある。しかも、森崎に精神接触を気づかれ、警戒心を抱かれてしまった。
しかしめげずに再挑戦する有子。だがその結果は、森崎は演劇部の蒼明祭の準備のため、コンテナ地区の11番コンテナ(16番コンテナの向かいである)に、夜の九時半ごろ、小道具を収めに行ったことが新たに分かった程度で、後は情報の再確認に終わった。
結局、二人はこれ以上の聞き込みを諦め、退出することにした。
GMその部屋を出ると、宗祇くんからの通信が入るよ。本部に行くとのことだ。 ゆかりだったら、私も本部に報告に。 有子じゃあ、私、べるな先輩のお手伝いに行ってきます。
さて、ハムスターの飼育分布を調べに向かった三人の内、紀家と佑苑は男子寮へ。
寮でペット飼育の登録に関する書類を見つけた紀家は、その調査を佑苑に任せ、トイレに駆け込んだ。
紀家トイレの洋式に座って、アストラルプロジェクションで幽体離脱。 龍之介怖いーっ!(←アンタそればっかだな)
幽霊の身軽さ(?)で壁を抜け、ひょいひょいと各棟をのぞいて回る紀家。
しかし男子でハムスターを飼っているものは少なく、三人しか発見できなかった。
紀家う〜ん、やっぱり少ないんだな。身体に戻ってトイレを出て、「調べ終わった?」 佑苑「遅かったな」 紀家「まあ、ちょっと。腹が痛くて……」 佑苑「こういう事を始める前に行っておくべきだ」 紀家(苦笑) 飼ってる三人の名前を書き出しといて……。
彼らもまた、生徒会本部に行くことに。
一方べるなは、女子寮のA棟へ。(河合ゆり子の住む棟である。べるなは知らないが)
べるなじゃ、一番手近なところから。 GM手近な部屋を訪ねると、女生徒が顔を出す。彼女もハムスターを飼ってるみたいだ。何を聞く? べるな(ハムスターを)買ったか貰ったか聞きたい。貰ったなら、発生源があるはずだから。 GM「隣の友達から貰ったんです。でも、その子も貰ったって言ってました。最初に持ち込んできたのは、確か河合ゆり子さんって人だと……」 べるな「その河合さんの部屋は?」 GM「確か305号室だったと思います…。何かあったんですか?」 べるな「もしかしたら、ハムスターの異常発生が見られるかもしれないって話を聞いたんで。ちょっと聞いてみようかなって」 GM「この辺、野良ハムスター、結構見ますもんねえ」 べるな「野良スターいますかぁ。…どうもありがとう」
じゃ、とりあえず305号室の河合さんのところへ行ってみまーす。
「……倉橋べるなといいまーす」
GM「倉橋……さん……?」
べるなは自分の身分を明かし、ゆり子が飼っているハムスターのことについて聞き、ゆり子がこの棟にハムスターを広めた張本人だとということを確かめた。
べるな「いつごろから飼ってるんですか?」 GM「昔から飼ってたんですけど、ここの高等部に入学してからは、こっちに持ち込んでます」 べるな「ハムスターって、あんパン好きですか?」 GM「へ? まあ、雑食ですから何でも食べますけど、甘いものは好きみたいです」 龍之介雑食……やだー!(食われると思ってるらしい) 紀家うゅー、何か動いてる。おいしそー、ナマモノ、ナマモノー!(笑)(←ハムスターが龍之介を見て言った言葉) 龍之介死因がハムスターによるものって…(笑)
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