=== 第4ターン ===
超能力の発動だが、有子はまだ集中。
ゆかり[ひきつり]やろうかと思ったんだけど意味なくなりそうだ……近づきますね。
鬼堂で、様子は?
GMとりあえず、うん。動きは止まってる。ちょっと、何か……目が……心なしか……。
ゆかり(笑)
GMほら、仮面付けてるから良く分かんないんだよ。
普通術者なら分かるんじゃないかとの質問に……
GMん……そうだなぁ〜、なかなか使い慣れてないし……う〜ん……御先祖様が使ってた術だから、よく分かんないんだよ……たぶんかかってるんじゃないかな〜って思うけど……。はははははぁ〜……みたいな……
愛美(笑) 立ったまま動きが止まっているらしいよ。
GMこう……へあっ!! (ウルトラマンのポーズをする)
一同(笑)
龍之介かっこわるぅーーーー!
GMへあっ!! (再びウルトラマンのポーズをする)
大振りになるということで、鬼堂と龍之介は近づくだけに止めた。
だが、二人が近づいても、彼はウルトラマンのポーズを崩さない。
龍之介守里、守里……。
愛美GM(の行動)は??
GM……。かなり警戒してるみたいだね(笑)
一同(笑)
ゆかりどうやら警戒しているらしい。(笑)
GMとりあえず、警戒してる。君(と鬼堂を指す)が大振りして攻撃してこないのを、いぶかりつつ……(笑)
龍之介悲しすぎるぅーーーーーーーーーーーーー! あまりにも、あまりにも……!!
GMもぉーーーー。かんべんっ!
一同(笑)
ゆかりも紅男爵に近づき、愛美は[超能力阻止]に集中。
=== 第5ターン ===
まず、超能力の発動。
愛美……−4。
GM(事務的に)−4ですね。(ころころ)はい。失敗です。
一同(笑)。
GMでも、彼は何の反応も示さない。まだ耐えられると思っているみたいだね。自信に満ち溢れているね。
一同(爆笑)。
龍之介最高だぜ! GM!(笑)悲しーーーぃ! 守里ぃぃぃぃぃ!!
GMくっそぉー!! 何でだ!? ホラー仕立てのシナリオだったのに(笑) 何でだ!?(笑)
龍之介最後コメディーになってるし(笑)。
愛美すっごい、恐かったのにね。
GM何でみんな笑ってるんだよ!?(笑)
鬼堂は全力攻撃で、攻撃回数を増やすことにした。
鬼堂とりあえず、二回とも当たってる。
GM(ころころ)当たって、(ころころ)当たってる。
一同(笑)
ゆかり受動防御があるんだよ、きっと。3か4を狙ってGMは振ったんだよ(笑)
一同(笑)
愛美顔が……GMの顔が歪んでるんだけど(笑)
GMぐわあぁーー! あぶねぇーーーー!!
とりあえず、「あ、あっ??」って言って、「僕はいったい何を!!」
龍之介やっぱりな。
GM(周囲を見渡して)いつの間に、こんな!!
「オペラハウスよ!!」
鬼堂の攻撃を受けたせいか"紅男爵"の足はふらついている。
「君たちも道連れにしてやる……この空間は、僕の世界なんだ!!」
"紅男爵"がその言葉を言い終わったと同時に空間が歪みだした。
――ちっ!
――きゃっ!
――うわっ!
三人の声が、重なっていた。
龍之介、有子、愛美がバランスを崩して倒れたのだ。
GM空間そのものが歪んでる。
ゆかりありゃりゃ。
GMこっちが本物のはずなのに。
客席に駆けつけた演劇部員も、立ってはいられない。
さらに、歪みは激しくなり、空間にひびが入る。
照明が落下し、椅子は吹っ飛ぶ。
鬼堂「これがお前の望んだ結末か。」
GMそうすると仮面が、ぽろっと取れて、守里くんの顔が見えるね。で、「もう、歌が聴けないんだったら、これでいいんだ。」
龍之介「お前のやってることは、楓ちゃん殺すことだぞ。」
GM「彼女は殺さない。思い出してくれればいいんだ。」
龍之介「いいのか、幻想で!? お前、本当の楓ちゃんに歌ってもらいたかったんだろう?」
鬼堂「あのままの歌でいいのか? あの哀しげな歌で。お前の聞きたかったのは、そんな歌なのか?」
ますます崩壊は激しくなり、このままでは自分たちの身が危うい。
だが、誰も止めることができない。
© 1997 Member of Taisyado.