有子と龍之介は「何もない」舞台に上がり、周囲を見渡す。
ゆかりと鬼堂には血の滴る中にいるように見えるが、有子たちの会話から彼らが自分たちとは違う空間で何かを探していることが推測できた。
有子[魔法の目]いきます。 GMマジック・ア〜イっ
役者部屋を飛ぶ、魔法の目。
そこには誰もいないが、鏡の中には、演劇部員がいる。
有子「え? どういうこと? どういうこと?」
おろおろ、おろおろ。
龍之介「とりあえず、行ってみようか。」 有子&龍之介タッタカタッタッターーー。(←ハモってる〜) ゆかりじゃ、それを追いかける。 愛美ゆかりちゃんたちが楽屋の方に行くのを見て、楽屋に向かう。 GMで、ここで複雑になるんですけど……
実際、文字で表すのはもっとややこしい(笑)。
龍之介側には、人は自分たち以外に誰もいない。
鏡の中には自分たちの姿はなく、鬼堂、ゆかり、愛美と演劇部員の姿。
鬼堂側には、鬼堂、ゆかり、愛美と演劇部員がいるが、鏡には龍之介と有子しか映っていない。
龍之介たちの声は鬼堂たちに聞こえるが、鬼堂たちの声は龍之介たちには届かない。
GM「どうしたんだよ、宮沢は……」 愛美その言葉には耳も貸さずに、鏡の所に行ってコンコンコンコン。「……いるの? いるの?」 有子「せ、先輩!?」 龍之介「声、聞こえる?」って聞くけど? 愛美(頷く) 龍之介あ、頷いてる。 愛美「聞こえるし、見えてるよ〜」 有子「私たち、<魔術師>に会ってきて。」 龍之介「そうそう。」
ここで<魔術師>について、GMから先回不参加のメンバー向けに説明が入る。
GM……その存在や目的など"裏生徒会"同様に謎です。 愛美<魔術師>は得体の知れない人。味方につけようと思えばつけられるけど、いつか戦わなければならないかも……っていう人。 GMちなみに<魔術師>。結構、江島さんのことが、お気に入りらしい。未確認情報だけどね。 愛美へ!? はじめて聞いたよ。……江島愛美も<魔術師>を気に入ってるんだけどね。 GM相思相愛……違うか(笑) 龍之介すばらしい……
オペラハウスに場面を戻す。
愛美カンカンカンとやってる手が止まるよ。<魔術師>の名前を出すと。 有子「本当です。<魔術師>に会ってきて、それで……。」 愛美「それで、何?」って聞いても、聞こえないんだったな。 ゆかりメモ書いて、みせればいい。
ここから先
 鬼堂・ゆかり・愛美 → 龍之介・有子
の言葉は鏡で映しての筆談となる。
GM/部員「あいつら、鏡の中にいるよ……。」 ゆかり「鏡の中の世界というか……」 愛美「<魔術師>がどうしたの?」 有子「私たち、あの歌に聴き惚れちゃって、違うところに飛ばされそうになったところを、<魔術師>が助けてくれたと言うこと。で、みんながいるオペラハウスは空間的にも物理的にも閉ざされているから、そこと本物のオペラハウスをつないで欲しいと言うこと。」
今一つ理解されていないと判断したGMが以下補足している。

龍之介と有子は、外装は本物で中身は術による見せかけのオペラハウスにいる。
本物のオペラハウスの中身は、鬼堂たちと一緒に「別の空間に隔離」されており、 これを元に戻すため、龍之介と有子は「鬼堂たちのいる空間へ通じる道」を探している。
龍之介「そっちに一人足らないような気がするんだけど。」 GM「そうだよ、宮沢はどうしたんだ。」 龍之介「"紅男爵"は人を殺さないって言ってたからなぁ……。」 有子「な、なんか表情が……ゆかり先輩が……。」 ゆかりぶつぶつ……でも、なぁ…… 有子「何かあったんですか?」 愛美「一人行方不明。」 鬼堂「まだ、見つかっていない。(断言)」
…………しまったぁ! 俺、正直じゃないかぁ!!
一同(笑)
意志判定に何とか成功した鬼堂。
だが、その鬼堂を見た有子と龍之介は、部員の目を気にして自分たちに伝えられないことがあると察する。
有子が愛美に[思考感知]をかけるが、失敗。
空間がずれてるからか術がかかりにくくなっている。
龍之介「参ったな、トイレにでも……って鬼堂と向き合うのか!?」 有子「今はそんなこと……」 鬼堂願い下げだな。 一同(笑) 龍之介声は聞こえないんだけど、何を言ったのかよく分かるような気がする。(笑) 鬼堂しかし背に腹は代えられん。恥を忍んで……。 一同(爆笑)
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