場面は楽屋。
電気が消え、暗闇の中、全員で懐中電灯を探し見つけた。
愛美そんなことやってるくらいに着くんだね。 GMそうだね。探し終わったくらいかな。 愛美じゃあ。「ぜぇぜぇぜぇぜぇぜぇ……。」 ゆかり「愛美ちゃん、どうしたの?」 愛美「ぜぇぜぇぜぇぜぇ……みんな、だい、じょう、ぶ?」 ゆかり「あれ? 龍之介くんは??」 愛美「やられたわ……どっか飛ばされちゃったのよ!」 GM放送が入って綺麗な歌声が聞こえますね。
「な、何だよ、これ?」演劇部員も驚いてます。
ああぁぁぁ……綺麗な歌だなぁ〜。
あれ? あれれれ?
有子「せ、せんぱーい!! 愛美先輩!!」 ゆかり「ど、ど、どうしたの!?」って懐中電灯を向けてみるけど。 有子「な、何か、しょわーーっって。」 GM消えてくー。ほら、だんだん消えてくー。肩が消えてくー。 有子しょわしょわーーっ ゆかり「こ、こわいっっ。」 愛美(哀しげに)「歌姫の歌に聴き惚れたでしょ……」 GMほらほら、消えてくー。胸が消えてくー。 有子「えーーーーーー。はっ。うっ、うっ。」 GMで、全部消えた。はい、みなさん恐怖判定、−2で。
ゆかりが、一瞬ぼーっとして懐中電灯を落としそうになったくらいですんだ。
演劇部員は悲鳴を上げている者も何人かいる。
GMで、歌は止まり、ぷつっとか言って、放送も切れます。そのあと、開演のブザーが鳴ります。
愛美は龍之介を捜すために、舞台へ行こうとするが、灯りもなしにダメとゆかりに引き留められる。
鬼堂は部員にオペラハウスから出ることを勧めるが……。
GMガタン。ガチャガチャッ。
「……あれ? あれ!?」
「何だよ、代われよ。……あ、開かない……」
鬼堂「ちょっと、どいてろ。」
木刀で、ガーンとノブの辺りを。
GM何にも変化はない。へこみすらつかない。そこに放送が入るよ。
「ご来場の皆さん、お越し頂きありがとうございます。」

深みのあるテノールが、館内に響きわたる。

「今宵の演目は『歌姫の目覚め』。お客様方にはごゆるりと楽しんで頂きましょう。では、第一幕『ある女優の死』」
「まさか……宮沢は!?」
「そう言えば、さっきから声もしなかったぞ!?」

ぷつり。
放送は切れた。
GM再び灯りがつくよ。でも、部分部分切ってあるみたいで薄暗いですね。そうすると、舞台の方から「きゃぁぁーーっ」ていう叫び声が。 ゆかり舞台に行こう。 GM全員で行くの? 鬼堂全員で行って、騒がれても困るしな。 ゆかり&愛美いいよ。騒いで。気絶するならしてくれた方が。 ゆかり変な言い方だけどね。
とりあえず、置いていくことになった。
GM舞台に行くとぴちゃぁ、ぴちゃぁ、ぴちゃぁ、と、赤い滴が。愛美さんは分かるけどさっき、歌姫が立ってた辺りだね。 愛美じゃ、お約束通りに、上を見上げましょう。 ゆかりついでに懐中電灯も。 GM君たちが見上げた瞬間、ライトがカッと当たって血まみれの宮沢志保が吊り下げられてます。恐怖判定どうぞ。
ゆかりと愛美は何とか耐えたが……。
GM……1Dポイント疲労。 鬼堂(ころころ) 龍之介2点。 GM……さらに1Dターン朦朧状態。 鬼堂(ころころ) 一同5ターン!? ゆかり(苦笑) 鬼堂くらくらくらくらくら……。 GMで、君たちが上を見上げて絶句してる中、血がぽたっ、ぽたっ、ぽたっ。
じゃ、場面は変わって。お三方には退場願って……。
愛美はーい。(残る二人を見て)頑張ってね〜。 ゆかりじゃぁ、ねぇ〜
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