場面は変わって、地下の生徒会室。
龍之介以外の全員が集まっている。
GMで、この間のシナリオ終了後"ノア"に頼んでおいた……(と愛美を見る)
愛美色部織絵だね。
GMそう。
――江島委員長、先日ご依頼頂いた色部織絵に関してご報告です。
「ありがとう。続けて。」
――本学大学部、工学部を今年早々に退学し、行方が分からなくなっていましたが、先日、県内の病院で死亡が確認されました。死亡時刻は……
「その時間は……」
愛美が呟いた。
――先日の事件、"黒仮面"との戦いから、数時間後にあたると思われます。それまで、彼女は植物状態でした。
「本人は抜け出せない、か……」
目を閉じた鬼堂の脳裏に、あの一瞬が浮かんだ。
あの感触は実体だ。間違いようがない。
――高等部在学中から成績は非常に優秀でした。彼女の残した図面に、未完成ではありますが"黒仮面"に相当する物がありました。
「高校の時から、考えてたんだ……」
――そう思われます、永沢委員長。またこれは報道委員会の協力を得て調査した結果ですが、深尾淳一と交際していた事が判明しました。しかし、大学入学後、二人はそのような関係ではなくなったようです。
「……復讐、か……。」
愛美は誰にともなく呟いた。
――もう一つ依頼されていたことですが『式部』とは平安時代の官制・八省の一つで、人事や礼節を司っていた役所の意であると思われます。
ウィーーーーン。
ドアが開いた。
有子「あ、天草せんぱ〜い。」
龍之介「すみません、遅れました……みんなに聞きたいんだけど、オペラハウスって、昔、何か建ってたとかいわれでもあるの?」
オペラハウスの舞台に美しい歌声を響かせる女性。
だが、彼女に声をかけると淡くついていた照明とともに消える。
慌てて調べるが、照明などに何も異常はない。
GMそんな噂が有名ですね。
龍之介生徒会が趣味で作ったとかそういうんじゃないよね。
有子(笑)
GMで、通称歌姫さんは、でやすいって事でも有名です。
龍之介「何か、うちの部活でみんなで見ないかっていう話になっちゃったんだけど、君たちもどうだい?」
有子「私は遠慮しときますから。(きっぱり)」
龍之介「えぇ〜っ! 何で? 有ちゃん、俺のことキライなのか?」
有子「いや、そうじゃないですけど……」
龍之介「君と一緒に夜を過ごしたいんだ。」
有子「いいです、いいです、帰ります。」
ゆかり「夜7時って事は夜遅くって事ね。ダメよ。早く寝ないと。」
愛美(笑)
このままだと話がなかなか進まないと判断したGMは……
GM/ノア「オペラハウス視察の件ですが……」
ゆかり「視察」になってる(笑)
一同(笑)
GM/ノア「理事会からの通達によって、天草委員長以外の生徒会役員も同伴するようにとのことです。」
愛美「行かなきゃいけないのぉ〜?」
龍之介「……というわけで、みんな、よろしくっ!」
有子「い、行かなきゃいけないんですか?」
龍之介「大丈夫♪ 有ちゃんはこの俺が守ってみせる。この命にかけても!」
ゆかり「……なんて、きっと他の人にも言ってるんですよ。」
龍之介「聞こえない、聞こえない……」
有子「でも、怖いの苦手なんですぅ〜〜。」半泣きの状態。
龍之介「すっごい、かわいいね、有ちゃん♪ ……というわけで信ちゃんも来る?」
鬼堂「当然だ。」
龍之介「朝の不毛な活動が出来なくなっちゃうかもよ。」(門に立つことを指してるらしい)
鬼堂「その程度のことは、どうとでもなる。それよりも……夜も遅くに、お前を他の婦女子と一緒にできるか!」
GM/ノア「私もそう思います。」
龍之介「"ノア"! 基盤にコーヒーこぼすぞっ!」
GM/ノア「その行為は100%の確率でマスターの怒りをかうでしょう」
愛美マスターって言うのは静音ちゃんのことね。
龍之介「ひぃぃぃっ。ごめんなさい、静音ちゃん。」
ゆかり静音ちゃんって?
愛美会計さん。
しばらく、執行部の説明をしている。詳しくは、いでこ♪の設定をご覧下さい。
愛美書記は、克巳会長の恋人。
GM最後の大和撫子と言われてる人。(と鬼堂を見つめる)
鬼堂ま、そう言うことには関心はない。
GMえっ!?(にこにこ)
鬼堂関心はない……(きょろきょろしている)
有子振りをしている?
GM“揺れるな、俺の心”じゃないの?(にこにこ)
鬼堂「恋は極力秘めるもの……」
一同(爆笑)←しばらく続いている。
GM毎回、1回はあなたのすてきな言葉が出ますね(笑)(愛美を見て)リプレイではここ太字にしようね(笑)
龍之介「"ノア"がこう言ってることだし……ね、有ちゃん。」
GM誘ってるのは有ちゃんだけか!
龍之介いやいや、みなさんもそりゃあ……。
愛美「え? 私、誘われてないし……」
龍之介「そ、そんな。愛美さん、あなたには是非とも来てほしいのでございまする。」
一同(笑)
龍之介「いやぁ、愛美ちゃん……ね、来て♪」
愛美「"ノア"が言ってるから。」
一同(笑)
龍之介「ひ、ひどいなぁ……愛美ちゃん。俺と君との仲じゃないか……。そ、そんな意外そうな顔しなくてもっ!」
愛美「あなたと私の仲だったら行かないわよ。」
ゆかり(笑)
龍之介「いいんだよいいんだよ。くっ。いつか、いつか、いつか。」
ゆかりくくくくくくくくく。(笑いが堪えられない)
龍之介「ということで、ゆかりちゃんも来るよね?」
ゆかり「夜更かしするんですよね……」
龍之介「別に寝てもいいよ。俺が付き添ってあげるから。」
一同(しばし沈黙)
ゆかり「幽霊ってことは、ケガ、する人、いそうですよね。そういう方を放っておく訳にいきませんから着いていくことにしますわ。……でも、夜更かしは、ねぇ〜〜。」
有子「んーんーんーんーっ。じゃあ、……行きます。」半泣き状態で。
GM/ノアそうすると、正面スクリーンに龍之介くんがさっきまで部室で話していた会話が映されます。
龍之介うわぁぁぁ〜っ
一同(笑)
ゆかり「ほんと、節操ないわね、あなたって。」
GM/ノア「理事会では、この発言について……」
一同(笑)
龍之介やめてくれぇ〜っっ!
GM/ノア「この件については、鬼堂委員長に一任します。」
鬼堂木刀、ビシーーッと、つきつけて「貴様ァッ。自分の立場をわきまえろっ!」
GM(笑)そういうわけで、時間は進みます。
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