9.
というところで、戦闘開始である。
このセッションは移動力順に行動するという方法を採っている。
=== 第1ターン === まずは"黒仮面"。大振りで鬼堂に攻撃するが外す。
鬼堂はお返しにとコンビネーション(フェイントからの部位狙い)を使って近い腕を狙う。
近づいてくれたおかげで、大振りにもならず決まった。
GM使えなくなるわけじゃないけど、ちょっぴし、痛い。……さて、次は<魔術師>かな。 GM/魔術師「本当にこんな物を作るなんて……こんなかりそめの人形(ひとがた)で……。」と呟いてる。
<魔術師>はステッキで"黒仮面"を殴る。
有子は[べたべた]に、愛美は[超能力阻止]に集中。
=== 第2ターン === 有子の<べたべた>が発動し、"黒仮面"は動きが鈍る。
愛美「……阻止しよ。阻止します。−4です。」 GMこいつの抵抗力自体……(ころころ)全然駄目なんですけど。 愛美じゃあ「ごほごほごほ……。うぅぅ〜っ。」くらっ。(笑)
[超能力阻止]の特殊効果及び副作用で、咳が止まらず、軽い耳鳴りと目眩がしている愛美(苦笑)。
電流が使えなくなった"黒仮面"は、鬼堂に直接攻撃を仕掛けるが受けられる。
[べたべた]がかかったので、鬼堂は近い足に攻撃部位を移し"黒仮面"が転倒してくれることを狙う。
"黒仮面"をじわじわとおいつめる。
GM<魔術師>が何か呟いたと思うと、今まで"フク、シュウ、ヲ……"くらいしか言ってなかった"黒仮面"から、女の人が出てくる。 GM/黒仮面「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!」ピシーッとか火花が飛び散る。 GM/魔術師「所詮はこの程度か、全く。」
有子は[盾]に集中。愛美は美花を守るように立つ。 === 第3ターン === 有子の[盾]が発動。鬼堂の受動防御に1点プラス。
GMあれ? [戦闘予知]使わないの? よけと戦闘系技能が1あがるけど……。 鬼堂[戦闘予知]すると全身が光る。 愛美全身が光る! 格好いいじゃん!! 鬼堂集中いらんの? GM全然いらない。 鬼堂じゃあ、光る。 一同光る……(笑)
難なく発動し、フェイントが20レベルになった。
(GM:もう、やめてぇぇぇ〜!)
さらに[未来予知]で邪悪な波動と大学生くらいの女性の姿を見た。
GM「私の邪魔をしないで!!"黒仮面"はここが全て炎に包まれることで、すべて終わるのよ!!」 GM/魔術師「気にしない方がいい、ただの亡霊だ。」
"黒仮面"は鬼堂を殴るが、外れ。
全力攻撃を宣言し、2回攻撃をする。
1撃目。フェイントからの足ねらいが決まり、"黒仮面"は崩れ落ちて膝をついた。
鬼堂そして、第2撃。頭部ねらい! 一同(笑) 鬼堂……ダメージは8点! GMぷしゅぅ〜〜。(笑)
――なっ……!?

鬼堂の木刀が、女の幽霊を一刀両断にしていた。
先程とまでとは、うってかわって手応えが柔らかい。

――に、人間か!?

ガガッ。ガシャーン!

崩れ落ちた"黒仮面"は、砂となって消えていく。

――風化にしては、早過ぎるぞ!!

破れた窓からどんどんと飛んでいく砂をどうすることもできず、3人ともただ茫然と見つめていた。

"く、くやしい……あの男に見せつけてやりたかった……"

女の声がこだまする中、<魔術師>は歩き出していた。

「待って。あれは、何だったの?」

声をかけられるのが分かっていたかのように<魔術師>は振り返った。

「聞きたいか。聞いたら、普通の生活には戻れないぞ。」
「……。」

愛美は何も言わなかった。無言が最良の方法だと知っていたから。

「……これくらいは教えてもいいだろう。あれは"裏生徒会"のものだ。」
「それは知りたいわね。例え戻れなくなっても。」

いつになく真剣な声だ。

「……私みたいな人間が、まともに生きていけるわけがない。この力は、蒼明学園にいるから当たり前なだけ。」

愛美の身体全体が、<魔術師>を直視していた。

「……彼女の名前は、色部織絵だ。調べてみるがいい。」
愛美「ありがとう……こんなに私たちに情報を与えていいのかしら?」 GM/魔術師「私も仲間が欲しかったところだ。」 愛美「それが蒼明を乱さないのであれば、私は協力するわ。」 GM/魔術師「何故集められたのか分かるか。才能ある子供達が。」 愛美「分からないわ。」 GM/魔術師「私は少しは分かるつもりだ。もっとも、私なりの解釈だが。機会があれば、教えてやってもいいだろう……君はなかなか見込みがありそうだ。」 愛美勝手に見込まれてしまったぞ!? まぁ、いいでしょう。 GM/魔術師「そちらの二人もそこそこだ。無論、生徒会長殿がそう仕込んだのだろうが……今日は喋りすぎたようだ。では、また会おう。」 愛美「平和なときに会いたいものね。」 GM/魔術師「それはない。会うときは、また、私が<奇跡>を起こすときだ。」って、去っていきます。 愛美で、美花ちゃんたちはどうしてる? GM「美花!!」と高雄くんが来て、抱きしめてくれてます。美花は自然と泣き出してしまってますね。 愛美どうする? って感じでみんなを見るよ。 有子「そのままに……。」 GM二人はそのままにしておくって事で。 有子立ち入るのはよくない。 鬼堂こんなところで邪魔するような無粋な真似はできん。 GM……出ていこうとする君たちの耳に「大好きだよ。お兄ちゃん。」って、言っている声が聞こえる。 一同ほっ。
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