GMみんないるのかな? 愛美私はいる。 鬼堂俺も。 愛美報告書打ちつつ「どうしようかしら。この不始末……」 鬼堂&有子「うむぅ……。」 愛美答えのない問いをぶちまけてしまったね(苦笑)。 鬼堂「滝之水高雄を殺すことが最終目的だとして絵は何なんだろう?」 愛美「小説に絵はないものね。」 鬼堂「それに、何で家族の絵をあれだけ……」 有子&愛美「見せたがらなかったか。」 愛美「妹に見せたくないって……美花ちゃんも描いてあったね。何か有ちゃん、違和感、感じたのね。」 有子「すみません。でも、よく分かんないんです。」 愛美「一つだけ水彩なのが気に掛かるな。」 GMそうすると、電話が鳴るよ。『やぁ、また会えてうれしいね。』みたいな声。 愛美「<魔術師>……」 GMピンポーン 愛美(ため息)。 GM/魔術師「"黒仮面"から予告はあったが、私からは予告しなかったからな。」 愛美「正式な予告を頂けると……ありがたいですわ(苦笑)」 GM/魔術師「改めて言わせてもらう。明朝6時に美術館内で滝之水高雄を殺す。」 愛美「なぜ、そうまで絵にこだわるのかしら?」 GM/魔術師「私はこだわっていない。彼女も、また。彼女が本当に望んでいるものは何か。私はそれを<奇跡>で叶える。」 愛美「本当に死を望んでいるとは思えませんけど。」 GM/魔術師「だったら君たちが、それを証明してやればいい……言って置くが"黒仮面"を作ったのは美花ではない。あれは"式部"だ。容赦なく壊してしまえ。」 愛美でしょうねぇ〜〜。謎だけばらまいてくれてありがとうって感じかな。 GM/魔術師「頑張ってくれたまえ。」 愛美返す言葉はないな。みんな、"ノア"のおかげで同じ言葉は聞こえてるはずだから。(苦笑) 有子聞こえてま〜す。 GMそうそう。別に何か言ってもよかったのに。愛美さん一人に応対させないで。 愛美「とりあえず、予告状が現実となるまでに、何か手を打たないとまずいと思うんだけど。……ま、私は現場で何とかするしかないと思ってる。」 鬼堂「兄の方を殺すのは<魔術師>?」 愛美「そう。絵をぐちゃぐちゃにするのは"黒仮面"……それも私には分からないんだけど。」 鬼堂「絵と滝之水は、それぞれ別個の狙われるべきターゲットってことか……。」 愛美「絵と滝之水の両方が、同じ場所にいるって事は……」 鬼堂「それだけ、守りやすくなるってことか。」 鬼堂&愛美「守れれば……」 鬼堂「守りやすくもなるが、両方取られる可能性も……。」 愛美「滝之水くんがなんで、早朝6時に美術館に行くのかが疑問なので、連絡取ってみる。」
「はい。」
「予告状、来てませんか。」
「…………いえ。」

沈黙は、裏付けになっただけだった。

「どんな予告状が来ているかは知りませんが、正直に話して頂けないでしょうか。」
「本当に……来ていません。」

――美花ちゃん絡み、か……。

「私たちの手元には来ました。その内容からいって、あなたの所に届いていてもおかしくないと……。」

待った。
長い長い時間――彼女には永劫とも思えるほど――沈黙が続いた。

「俺は行きますから。」

それだけ告げて、電話は切れた。
愛美「まあ、美花さんの名前をどこかに使って、呼び出されたんだろうって事は想像ついたけど、美花さんの方はどうするだろうね?」 有子「明日の早朝になる前に、二人を会わせた方がいいと思うんだけど……。」 愛美「現実的にどうやって会わせるの? 会わせてどうするの?」
この後しばらく、二人の間でこの応答が続く。(苦笑)
あんまりにも何度も繰り返されてるんで、カットね♪
愛美「どうするの?」 有子「呼び出せないかな?」
有子は美花に電話をかけることにしたようだ。
有子「美花さん、私です。永沢です。」 GM/美花「はい。」 有子「あのぉ……。(沈黙)」
あぁぁ……どういう風に言えばいいんだろう……。
GM/美花「私、行きますから。」(←GM、救いの手!) 愛美みんな、割り込もうよ〜。 有子「で、ただ、見守ってるの?」 GM/美花「<魔術師>が言ったんです。わたしの願いを叶えてくれるって。」 有子「願いって、本当にあなたが心の底から願ってることなの?」 GM/美花「そうです。だって、兄はずっとお父さんやお母さんの愛情を浴びてきて、私は別に何もされなかったから……。」 愛美「そんなことはないと思うわよ。」 GM/美花「おぉっ」とか言ってちょっと驚くよ、それは。 愛美(お構いなしに)「美術館に行って切り裂かれる前に絵をご覧なさい。」 GM/美花「どうせ、どうせ、その絵は……。お父さんとお母さんの絵に違いないわ。決まってるのよ、そんなの。」 愛美「それだけかしら。」 GM/美花「お兄ちゃんには私なんて見えてないもん。」 愛美「違うわ。それは違うと思うの。本当に絵を見てあげて。絵を見てから、その言葉を言って頂戴……本当にその言葉が出るのならば。」 GMそこで、電話は切れます。 愛美あーーー。また私って失敗したーーー。 有子いや。そんなことは…… GM怒ったから切ったとは限らないんじゃないの?
この後、しばらく悔やみ続ける愛美であった。
有子「美術館に行きませんか?」 鬼堂「二人とも来ると分かってるんだから、入る前につかまえるか。」 愛美「それとも、一生懸命、絵を守るか。」 鬼堂「絵を死守して……? 滝之水は?」 愛美「あの絵を美花さんに見せれば何とかなるかもしれない……<魔術師>は言ったじゃない。彼女が本当に望んでいることを叶える、とね。」 鬼堂「……あいつの言葉を信じるしかないってわけか……。」
というわけで、二人を引き合わせてどうこうするのではなく絵を守ることにしたようだ。
愛美さ、今日は美術館でお泊まりお泊まり(笑)。
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