7.
GMじゃ、時間進めていいですか? じゃ一気に翌日の放課後……えっと。愛美さん。 愛美はい。(苦笑) GM帰りにですね、美花さんと会いますよ。 愛美「こんにちは。どうしたの?」 GM「私もこれから帰るところなんです。」 愛美「送っていきましょうか?」って言って一緒に帰る。 GM今の時間帯だと生徒はあまりいないよ。リニア降りて、しばらく歩くと。
――カシャーン、カシャーン。

後ろからか……やっぱり、おでましね……。

――カシャーン、カシャーン。
愛美振り向くよ。 GMいつの間にか、そこには、黒い甲冑みたいなのを着て、黒い仮面を付けて、黒いマントを着て……。 愛美かばう。かばうよ。 GM「深尾先輩を襲った……。」って後ろで言ってる。 愛美[人払い]かけます。……あ、失敗した。 GMそっちが集中してる間に、ガシャリ、ガシャリと歩いてきてですね。左手を突きだして、その腕から電流がピシャーッって出てくるよ、よけて。 愛美無理無理。(ころころ)やっぱり、よけられねー。
2点のダメージを受けた愛美は[超能力中和]を発動。
敵の動きを鈍らせることに成功する。
効果があったのを見て[超能力阻止]し、成功。
腕時計で"ノア"にSOSを発信する。

"ノア"からSOSを受け取った二人は愛美のもとへ急ぐ。
愛美(気を失った美花を)抱えて逃げていくよ。 GMたぶん抱えなくても、すぐに気づくと思うよ。それでも、カシャリーン、カシャリーンっていう音は、どんどん近づいてくる。 愛美……どうするか、だな。 GMそうすると、周囲が暗くなるよ。 愛美[人払い]とか掛かったんじゃないかと思う? GM違うみたいだよ。で、霧みたいなものが出てくる。 愛美……。 GM「困っているようだな、江島、愛美。」 愛美「ありがとう、<魔術師>。」 GM「マジ、シャン? うそ……。ゆ、夢に……。」って、絶句してる。 愛美(早口で)「何が出てきたの? あなたの夢に<魔術師>が出たって言うの?」 GMカシャリっていう音がするよ。 愛美あぁ〜っ、もうぅ〜!! GM<魔術師>の方は、かろうじてぼんやりとした姿が見えるだけですけど。シルクハットに燕尾服ってやつですね。 愛美しっかり、美花ちゃんをかばっちゃう。 GM「江島愛美、この場は私に任せろ。」 愛美「何をどう任せるって言うの?」 GM「こういう風にだ。」って言って、ふっと、ステッキを持って"黒仮面"を殴るわけ。そうすると、ちょっと"黒仮面"はよろめいてます。 GM/魔術師 「下手な芝居はよすことだ。本番は明日だ。」というと"黒仮面"は逃げていく。 愛美追いかけたいけど、諦めて茫然と見てる。 GMで、<魔術師>も去ろうとしているよ。 愛美「何で、私を助けたの?」 GM「言ったのを忘れたのか? <奇跡>は明日起こる、と。彼女の望んだ<奇跡>が。」 愛美「望んでないわよ、彼女。そんな<奇跡>は。」 GM「そうかな。だが、私は頼まれたのだ。」 愛美「いつ、頼んだの……。」 GM「彼女の夢の中で、だ。」って言って去っていく。 有子私と鬼堂先輩は…… 愛美全てが終わった後に来た(笑)。 GMそうだね。霧もなくなってる。
愛美は、<魔術師>に助けてもらったと二人に伝える。

「<魔術師>……。」
「あなたは、お兄さんの死を望んだの?」
「お兄ちゃん……。そんな……。」
「あなたは、本当にお兄さんの死を望んでいるの?」

美花は開き直ったかのように、言葉を紡ぎ出す。

「そうです。私はお兄ちゃんに死んでほしいんです!」

愛美がつかみかけた腕をふりほどくようにして走り去っていった。
愛美さらに追いかけようとするけど? GMそれは無理。女子寮が近かったんで。 有子あ、そういえば、私、滝之水先輩に写真もらうって約束して……。 愛美行かなくっちゃだね。 GMじゃ、男子寮に着きました。前で待ってますよ。 有子「すみません。お待たせしちゃって。」 GM「あ、いや……。これ。」って、渡すよ。 有子その場でちょっと見ていいかな? GM見ていいけど。……絵の写真ばかりですね。
別に、何もないっかぁ……。う〜ん。

――あれっ?

有子は写真を繰った。

――あれれっ?? これ、ひょっとして、全部??

写真は、すべて油絵だった。

――水彩、じゃ、ない??
有子「先輩って、水彩は……?」 GM「えっ!? 練習でなら何度かあるけど?」 有子「そうなんですか……。」 GM「じゃ、俺は、これで。」行っちゃったよ。 有子最初、絵を見た時の引っかかった感じはしない? GMうん。ない。 有子じゃあ、あれ、何だったんだろう?……じゃあ、生徒会室に戻る。
←prev 目次に戻る next→

© 1997 Member of Taisyado.