6.
鬼堂滝之水の所へ真由菜が襲われたことをダシにして訪ねていきます。 GMはい。男子寮の彼の部屋の前まで来ました。 鬼堂コンコン。 GM「はい。」 鬼堂「鬼堂だが。」 GM「あ。」って言って、ガチャッと開いて「どうしたんですか?」 鬼堂「真由菜さんが……」 GM深尾がっ!! 鬼堂「深尾さんが、黒仮面に襲われたんだ。」 GMって言うとすごく驚いた表情で「まさか、そんな……。本当に"黒仮面"なんているんですか?」 鬼堂「間違いない。君に復讐すると言っていた。君の罪は重い、と。」 GM「そんな……」
滝之水に他の美術部員についてどう思っているのか聞く。

新城寺→いい奴だと思うが、好かれていないようだ。
美 花→可愛がっているつもりだが距離がある気がする。
真由菜→いい奴だけどちょっときつくて美花と喧嘩した事もある。
鬼堂「健くんと妹さんの仲についてどう思う?」 GM「さすがに悪いというわけにもいかないし……でも……」 鬼堂「何か気になることでも?」 GM「美花が俺の注意を引くために、あんなことしてる気もするんだ。昔から俺のおもちゃとか壊すこともあったし……でも、まさか、美花が?」 鬼堂「今、ほしいのは数多くの情報だ。それを取捨選択して真相に迫らなくちゃならない。」 GM「そうですか……。そういえば……まさか……」 鬼堂「どうした?」 GM「美花が"黒仮面"っていう小説を読んでいたような気がするんですが……でも……ま、さ、か、な……」 鬼堂とりあえず。「これこれ、こう。なんか妹さん、怪しいぞ。」 愛美怪しいぞっていわれてもなぁ……。(苦笑)女子寮の美花ちゃんのところに行ってみましょうか。どうする、有ちゃん? 有子「わたしも行っていいですか。」 愛美「ええ。」 GM女子寮に来ました。美花さんの部屋まで来れたって事でいいよ。 愛美コンコン。「江島ですけど……」 有子「永沢です。」 GM「あ、どうも」ってちょっとだけ開けて顔を出すよ。 愛美「聞きたいことがあるんだけど、入っていいかな?」 GM「はい。」通されます。 愛美通してもらって。
「いきなりで申し訳ないんだけど、美術部の子に対してどう思ってるか聞かせてほしいなって思って。」
GM「美術部の子?」 愛美「うん。まぁ、健くんも含めてかな?」ってにこっと笑ってみる。 GM「え?」って言って頬を赤らめているよ。 愛美「じゃ……健くんのこと、どう思ってる?」 GM「新城寺くんは、いい人だと思います……優しいし」 愛美(なんか違和感)
「付き合ってるっていううわさを聞いたんだけど?」
GM「えぇ……。」 愛美「いい感じの二人だからねぇ〜。」 GM(有子を見て)ぶつぶつぶつぶつ…… 愛美ん? GMいや、何も宣言しないからいいや、と思って。 愛美[超嗅覚]しながら、しゃべってていいの? (惑) 有子あぁ。じゃあ[感情感知]…… 愛美持ってるのかよーー!! GM一応、図書委員長はテレパシーが使えます。 愛美(笑いながら、錯乱状態)ごめーん、わたし全然知らなかったわ〜〜。 有子ごめんなさーい、(苦笑)すっかり。じゃ、[感情感知]、いきまーす。 GM待て待て(ため息)。能力を説明してからのがいいだろうが。
[感情感知]を説明するGM。声に張りがなく、かなり疲れている。ごめんね〜〜。
有子う〜ん。特殊効果のない[思考感知]でいこうかと。 GMどうぞ。 鬼堂今まで調べてきたことは何だったんだろう。 GM俺、みんな超能力使わないから、どうしたんだろうって。
鬼堂は、自分が[来歴探査]を持っていたと気づき、愕然とする。
その後しばらく、後悔の渦に巻き込まれていたようだ。
GM分かんなかったら聞いてくれれば、いくらでも説明したんだけど。
GM、ごめんなさい。(プレイヤー一同、心からお詫び)
愛美聞いててどうなんでしょうか。 GM彼女ね、お兄さんに強いコンプレックス感じてるみたいだけど。 有子お兄さんにコンプレックス? GMうん。 有子はぁぁ……。あぁ……。……へぇ〜っ。ほぉ〜〜。 GM「はっくしゅん。」 有子&愛美「大丈夫ですか?」 GM「なんだか、くしゃみが……。」 愛美「もう、新城寺くんのことを聞いたらくしゃみするなんて。」 GMと言うと新城寺くん、本当に好きなの? って感じ。 有子彼に対する愛情や信頼みたいなのは、あんまり感じられない? GM感情じゃないからよくは分かんないけど……感じないね。
愛美が質問を続けると……。

滝之水→私とは違って立派な人と言っているものの憎悪にも似たものを感じる。
真由菜→表面的には気分屋だけどいい先輩。でも、思考はお兄ちゃんに近づく嫌な人。
愛美「ごめんなさい。夜遅く訪ねてきて……。」 有子&愛美「ありがとうございました。」
腕時計で鬼堂と連絡を取る。

「新城寺くんにも聞きましょう。」

愛美はちらっと有子の方を見た。
有子はうつむいて、しょんぼりしている。

――「読める」方がいいだろう。
「そうね……。分かったわ。」

パタッ。
腕時計の蓋を閉じた愛美は、有子に言った。

「私は戻るわ。有ちゃんは男子寮で鬼堂くんと合流して」
「は、はい。……先輩!?」

有子が顔を上げた時、すでに愛美は歩き出していた。

「愛美先輩!」
「何?」
「私……何だか悲しくなっちゃって……。」

有子は、またうつむいた。

「大丈夫よ、新城寺くんだから。」

有子の肩にそっと手を置いて、愛美は続けた。

「……うれしくなるわ。」
GMでは、寮のロビーに呼び出します。緊張した面持ちで出てくるよ。 鬼堂「いきなり呼び出してすまない。幾つか質問させてもらうが……」
同様の質問を繰り返すと

美 花→た、大切な友達です。思念には「らぶらぶ」が。
滝之水→尊敬しています。と、言うものの少し複雑。
真由菜→表も裏も、気の強い先輩
鬼堂じゃ「色々すまなかった」ということで帰ってもらう。 GM「犯人かならず捕まえて下さいね」って帰っていく。 鬼堂「ま、彼はシロということで……」 有子「生徒会室に戻りましょうか。」
愛美は、生徒会室に戻ってきた鬼堂に情報を伝えた。
愛美「有ちゃんの見立てを聞いていると、美花さんは"私は親に愛されていない"って思ってるように感じる。美花さんには複雑な感情があると思う。」 鬼堂「……事件に繋がる決定的な証拠はない、と?」 愛美「えぇ。でも、お兄さんに対する憎悪にも似たようなコンプレックスはあるみたいよ。」
鬼堂信吾の考察は続く。
鬼堂「どうやって、美花がロボットとコンタクトを取ったのか……自分で作ったのか、それともロボットがどこかに落ちていたのか」 一同(笑)
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