GM/中崎「それで、何か他に用事は?」 愛美「ここの絵の管理は、どうなってるんですか?」 GM/中崎「ここの鍵を閉める程度、かな」 愛美「朝来たら、窓が開いていたって事はないの?」と新城寺くんに聞いてみるけど。 GM「これ、見て下さい。」って、ドアを見せるんだけど鍵がぶっ壊れてる。 愛美鍵、ぶち壊れてるの? GMなんか無理矢理ガンッってやったみたい。 愛美開き戸で鍵掛かってるのに、 GM&愛美ガンッ 愛美って、そのまま開けたみたいなのね。 GMうん。常人の力じゃ無理だろうなって思うよ。 愛美……どうして、もっと早く美術部に調べに来なかったかなぁ……。 GMさあ、どうしてでしょうねぇ 愛美「これは、ひどいわね」って誰にともなく呟いてみるけど、反応はどう? GM/美花「こんなの人間に出来るわけない。」 GM/真由菜「ばっかじゃないの? きっと、何かで叩いたりしてやったのよ。」 GM鍵の部分――差し込むところは、へこんでないから、彼女の言うことは間違ってるとすぐ分かる。誰だって。
心当たりを尋ねるが、全員が首を横に振る。他に特に変わった点もないようだ。
愛美それだけのために鍵をぶちこわして来たと。 GMしかも、礼儀正しくドアだけは閉めて。(笑) 愛美ひとまず、ここは撤退だな。妙なおっちゃん(先生のことらしい)いるし。"ノア"見て、みんながどこにいるか……。 GM/ノア「鬼堂委員長は美術館内、永沢委員長は現在男子寮の方に向かっております。」 愛美鬼堂くんに知らせます。 鬼堂「何だろう。もしもし。」 愛美「こちらは終わったわ。ただ、常人じゃない力でドアが破壊されてたから、美術館のドアも鍵があろうと無かろうと意味ないわね。」 鬼堂「そうか。それでは警備の者を置いたとしても……」 愛美「倒されるのが落ちでしょう。詳しい事は後で」 鬼堂「分かった。」
で、美術館の構造を調べるけど。
絵の保管されている小部屋には窓はなく、人間が通れないほどの大きさの通気孔しかない。
鬼堂扉は破られると思った方がいいなあ〜。 GM二年目だから、そんなに古いってわけじゃないだろう。 鬼堂それでも、そんな鍵壊す程度の力があれば破れるだろう? GMだろうね〜。こっちうつっていいかな?(と有子を見る) 有子はい。 GMじゃ、男子寮までやってきました。
だが、男子寮である(笑)。有子は入ることが出来ない。
GM/滝之水「小さい作品もあるけどね。持ってくるとなると、一苦労だな。寮にカメラ好きの奴がいるから、そいつに今日写真撮ってもらうって事で……。」 有子「じゃあ、それでお願いします。」 GM/滝之水「ごめんね、こんな所までつき合わせちゃって。」 有子「いえ、こちらこそ、こんな所まで押しかけて来ちゃってどうもすみませんでした。よろしくお願いします。」 GM/滝之水「じゃ、明日……放課後に、また。」 愛美"ノア"で有ちゃんが動きだしたのが分かるね。じゃ。ガーーーーーーッ。(時計がふるえる擬音) 有子帰りながら「うわあぁーー!」って叫んで…… 愛美叫ぶの!? 有子叫んでしまった……。 愛美(苦笑) 有子だってまだ一年生なんだし、慣れてないし。 愛美叫ばれると、……どうしよう(惑) 有子じゃ、慌てて止めて急がなきゃって。 GM(ため息) 有子ふ、普通、そんな慣れてないとびっくりするよね? GMいい加減慣れてくれ。そんなに露骨に驚いたら、周りの人に変な目で見られちゃうぞ。 愛美そうそう。 GMいくら驚いたからって…… 愛美/周囲「図書委員長が、どうしたんだろう?」 有子何で図書委員長になっちゃったんだろう? 自分でも分かんないよ〜。(困惑してGMを見る) GM俺だって知らないよ。……そっか、彼女はどうして自分が図書委員長になったか、分かってないんだな。こっちに書いとこう。 有子うん。何で??(GMを見る目がマジ) GMふぅぅ〜。(疲れた顔)
時間は過ぎて、場面は地下生徒会本部。3人とも集まっている。
有子「絵は明日の放課後に写真で見せてもらうことになりました。」 愛美「それで、有ちゃんの違和感が解けるといいけどね。」
情報交換が為されると、突然警報が鳴った。
GM生徒会顧問の先生が来たようです……東(ひがし)先生。古典を担当してる若い先生だね。26歳くらい。 愛美ヤル気がある時代だ。それで、どこに来てるの? 地下? GM彼、地下知らないよ。生徒会の表の部分しか知らない。 愛美急いで上に行かないとまずい??
「とりあえず、私行くわ。」って行きます。
GMはい。 愛美きっと"ノア"の目の前のいすがぴゅーーって上へ。 一同(笑) GMもうめちゃくちゃですね〜。とりあえず、上につきましたよ。 愛美間に合った? GM間に合います。そこら辺は"ノア"はちゃんと計算済みです。ガチャって開いて「おや、今日は一人だけかい?」 愛美「そうですね。みんな忙しいみたいですし。私みたいに蒼明祭にかかりっきりじゃない人間はいいですけど。」 GM/東「君は選挙管理委員長だったね。」 愛美「はい。」 GM/東「何か美術部で騒ぎが起こってるっていうじゃないか。」
と、この件に関して聞かれる愛美。
のらりくらりかわそうとするが、結局、表面的なことだけは話す事になる。
GM/東「そうか。絵が切り裂かれたのか……。」 愛美「何か、先生。ご存じなんですか?」 GM/東「あ、いや、別に。」 愛美「何ですか〜、先生。私に聞いといて、先生はおっしゃらないなんて、そんなあ〜〜。」 GM/東「部室だからね〜。犯人は内部犯かと思ってさ。」
鍵が壊されていたことを話すと、先生は帰っていった。
愛美「何なんだよ。あいつは一体……。」
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