1.
GM鬼堂くん。
鬼堂はい。
GM実は今朝リニアが遅れたんですけど。事故があったらしくて。規則正しい君としては非常に憤懣やるかたない……。
鬼堂「交通網の淀みなき運営こそが全ての営みの基盤にあるというのに」
一同(笑)
GMと、プリプリしながら学校生活をやっていると風紀委員の一人が「委員長!」と来ます。
鬼堂「どうした!? 君島。」
GM&愛美君島……
GM/君島「ここじゃ何ですから生徒会室に行きませんか。」
鬼堂ここでは言えない話!?
GM/君島「ちょっと、いろいろありまして。」
鬼堂「まあ、いい。」そこに向かいます。
GM生徒会室――実際は地下にあるらしいんですけど(笑)
愛美普通の生徒会室と地下とあるはず……。
GMこの場合は地下に行きます。秘密基地みたいな。(笑)
愛美掃除道具箱開けて入っていくのかな?
GM掃除道具箱以外にも入り口はあると思うから……というより、絶対あるはずだから。
地下生徒会本部への入口候補が5カ所以上あがったが、ほぼ却下された(笑)
鬼堂体育用具室の剣道のこういう形したやつ(と、竹刀を握るまねをする)で、竹刀の先をぐっと押すと、きゅぴ〜ん。目が光る。
一同(笑&拍手)
愛美最高!!
有子(笑いが止まらないらしい)
GMう〜ん。右に3回転、左に2回転。そして、最後には竹刀の先をぐっと押すと地下への階段が開く。
GM&鬼堂きゅぴ〜ん。
有子&愛美(笑)
GMそれにしますか?
鬼堂……何でもいいです。
愛美というわけで、そうなりました。
GM公式設定です。右に3回、左に2回、そして最後に竹刀を下に押すと地下への階段が開くこととなりました……いいんだろうか?
愛美(笑)いでこ♪、許して!!
GMきっと許してくれると信じて。
地下へと降りる二人。
GM(有子と愛美を見て)二人も、いてくれて構わないよ。
愛美……いることにします。きっと部室から来たんでしょう。
有子わたしは……。
GMどうする? 図書室にいる? で、呼ばれたら上から降りてくる?
有子そうしよう。じゃあちょっと、本の整理でもしてます。
GMということは、本棚の一部ががぁーーっと開いてそこがエレベーターになってるんだよ。
有子で、そこに乗り込んで、パシッてやって……。
GM彼女のはこれで決定された。(笑)
君島が話し始める。
GM/君島
「昨夜、美術部の部室が荒らされまして……というか、傷つけられたのはある生徒の絵だけなんです。絵だけが切り裂かれてました。そこに予告状みたいなものが貼られてたわけです。」
鬼堂「どんな?」
GM/君島「文面は……」と言って差し出します。
白地に黒字で「三日後、滝之水高雄が蒼明祭に出展する絵をこれと同じようにする。黒仮面」と記されていた。
愛美滝之水高雄ってのは?
GM高等部2年。
有子有名な人というのか……。
GMうん。美術部部長。顔、そこそこいいし。人気も高いんじゃないだろうか。実際、彼目当てに美術部に入ったっていう子もいるし。
愛美同じクラスってことはないよね?
どうやら、愛美と同じクラスらしい。
GM(愛美に向かって)知ってますよ。人気は高いです。悪いヤツじゃないですからね。
愛美人の恨みを買うようなことをしてるヤツではないの?
GMそうだね……。ひねくれた連中からはやっかみ半分で、逆にそう言う風に思われることはあるかもしれないけど、それにしたってねぇ?
愛美今、引き裂かれたのは滝之水高雄の?
GM彼の絵です……なんか大会に出品した絵で結構いい線まで行ったみたい。
有子かわいそうに。
鬼堂「人の血と汗の結晶を土足で踏みにじるとは!」
GM「そ、そうですね。」と気迫に押されながら君島くんが。
愛美「許されるようなことではないわね。」
GM/君島「あ、聞いてたんですか、委員長!?」と驚いてる。「聞いてるなんて、知らなかったです。」
愛美「私が聞いちゃいけなかったかしら。」
GM/君島「いえ、そんな。大変嬉しいです。」
有子「私も聞いてたんですけど、よかったでしょうか?」
GM/君島「あぁ、大変よろしいです。」ぺこぺこ。
鬼堂(凄みをきかせた声で)
「何だ、その情けない態度は!! 男ならば、常に堂々とあれ!!」
一同(笑)
GM/君島「すみません。」
愛美「ま、鬼堂くん。抑えて、抑えて。」
GM/君島「会長にも話を通したんですけど、会長曰く
『あぁ、そのことは君たちに任せるよ。僕たちも別の事件を追っているから。』と言うことだそうです。」
愛美「ま、今朝のリニアのことでしょう、どうせ。」
GMとりあえず。この事件に関わってる間は、授業に必ずしも出なくてOKだから。
愛美あるんです。生徒会規約の中に(笑)。
鬼堂あるのか!?
有子は、はぁ〜。
愛美小説の中に書いてあるんで。そう言う風に。
GM生徒会特務規約第3項! 活動中の生徒会役員は授業の出席を免除されている!
愛美……ということなんで、平日でもバリバリに動けというGMからの指示です。
鬼堂&有子う〜ん。
鬼堂「学生の本分たる学業を疎かにするのは気が進まないが……。」
愛美「このままほっといて、三日後にまた切り裂かれるのを見るのも気が進まないでしょう?」
鬼堂うむ。
GM/君島「ということで、この件はお三方にお任せするということでよろしいでしょうか?」
有子「は〜い。」
愛美「わかりました。出来る限りやってみましょう。」
GMってことで、彼は帰っていった。
愛美は、同級生という利点をフルに使い放課後にクラスで滝之水から話を聞くことにした。
有子は、まだ誰も見たことがないという滝之水が出展する絵を見ようと、放課後に美術館の美術部コーナーに行く。
鬼堂は、剣道部で"黒仮面"について聞き込み調査をする。
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