- おさらい:諏訪ってどんなところ? -
《諏訪って、どこ?》

日本列島のほぼ中央にある長野県。
その中央付近にあるのが、標高759mにある諏訪湖。
県が区分する諏訪地方とは、岡谷市、下諏訪町、諏訪市、茅野市、原村、富士見町の6市町村をさしています。

《さくっと諏訪を紹介して!》

信州でも工業がさかんな地域で、きれいな水と空気から精密機械の工場が並び「東洋のスイス」と言われました。
八ヶ岳、蓼科、霧ヶ峰などの美しい自然や温泉も有名です。
そうそう。きれいな水はおいしい地酒にも使われてます。
もちろん、地酒はお土産としても大人気。

《さくっと下諏訪を紹介して!》

諏訪湖の北東にあり、人口は2万2000人弱(2010/4/1現在)。

一言で言うと
「中山道と甲州街道が出会う 大社といで湯の宿場まち」
(下諏訪町の公式キャッチコピー)

え? さくっとしすぎ??
では、このキャッチコピーを私なりに説明します。

江戸時代に行われた街道整備で、中山道と甲州街道を合流させることになり、合流地点が、下諏訪。

この先は、峠(和田峠・塩尻峠)があるため通るのはかなりしんどい。
旅人の気持ちになって考えると峠越えの前に一泊、後に一泊……、と考えるのが普通でしょう。そこに温泉が湧いていればなおさら。

ということで、宿場街として大いに栄えました。

大社、といえば、もちろん「諏訪大社」。

《さくっと諏訪大社を紹介して!》

諏訪大社には、諏訪湖を中心として4つの神社があります。
諏訪湖をはさんで、上社(前宮・本宮)、下社(春宮・秋宮)。

軍神として名高く、諏訪大社に祈願して戦勝したという話は数知れず。

祭神は主として、建御名方命(たけみなかたのみこと)と八坂刀売命(やさかとめのみこと)。

建御名方命と八坂刀売命は、ご夫婦で。
最初は二人で上社前宮・本宮にすんでいたのだが、夫婦げんかで、奥さんが上社前宮をでていった…それでできたのが下社だという。
出て行かれたままじゃ寂しいので、冬の寒い日に諏訪湖を渡って奥さんに会いに行った。
その時、諏訪湖にできる跡が「御神渡り(おみわたり)」だとか。

そんなエピソードが残るなんて、人間らしい神様たちじゃないですか?

《さくっと御柱祭を紹介して!》

その諏訪大社のお祭りで一番大きなものが日本の三大奇祭「御柱祭」。
数え年で7年に一度、寅年と申年に行われます。

諏訪大社の御柱祭とは、簡単に言うと、7年に1度境内にある計16本の柱を取り替える、というお祭り。
正式には「式年造営御柱大祭(しきねんぞうえいみはしらたいさい)」といいます。

4月には、山から街の程近くまで運ぶ「山出し」を、
5月には、境内に柱を建てるところまでの「里引き」を行います。
これを、上社と下社それぞれ別の日程で行います。

つまり、諏訪大社の御柱祭は、全部で4回、各3日間行われます。

上社:山だし・里引き
下社:山だし・里引き

諏訪大社の御柱祭が終わると、ほかの小さな神社(小宮)の御柱祭が行われます。あちこちで、秋ごろまで続くようです。

このお祭りの特徴は、すべて人力であること。
山から切り出され、境内に立てられるまでの間、御柱は、切り立った坂の上から落とされ、川を渡り、町中を引き回されますが、すべて人力。

てこは使うが、下にころなどはひきません。丸太の先に長さ100m以上の引き綱をつけ、人力で引いて地面の上をすべらせます。

一度、ドサクサ紛れに飛び入りで引いたことがあるんですが(こらっ)、みんなの心がそろわないと16tの柱はぴくりともしません。逆に、反動で綱が戻っていったり……。

《で、御柱って何?》

諏訪大社は4社ともに、本殿、拝殿を囲むように柱が4本建っています。
これを「御柱」といいます。
ご神体に向かって右の手前から反時計回りに一の柱、二の柱、三の柱、四の柱と呼びます。

一の柱が一番大きく、長さ約16m、重さ約16tといわれます。
二の柱、三の柱、四の柱、と徐々に短く細くなっていきます。

で、御柱、ですが……難しい質問です…。
結論から言うと、諸説さまざまで、ミステリアス。
中国の四神が元になっているとも、神様との架け橋だとも、いや、神様なのだ、とも。

……真樹麗子、でしょ、って??
大社堂としては、それが正解ですね!

※参考資料
長野県ホームページ-諏訪地方 /  下諏訪町ホームページ /  Wikipedia諏訪地域
上記資料を参考に、私の記憶を取り混ぜて記述していますので、中には、参考資料にはまったく記載されていないこともございます。間違いなどございましたらごめんなさい。

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